気ままな詩人

48グループの創作小説を書いています。じゅりれな、さやみるきーメインになります。SKE、NMBの支店推しです。苦手な方は退室ください。

素直な気持ち⑦終

食事のあと


マネージャーから集合時間などを聞かされた


みんなのフォローもあってか


昨日の泥酔の件や部屋を変わっていた件はマネージャーにもバレておらず


玲奈はほっと胸をなでおろした




荷物を整理し


部屋を出る




ロビーではメンバーが何人かいて


どこに行くか話をしていた



「みるきー首里城みにいくでー!」


「えーまたお城―?好きやなぁー」



「りんちゃん海行こう海!」


「ダメだよそんなに時間ないし買い物は?」



メンバー内のカップルもはしゃいでいた


そんな中


「玲奈ちゃーん昨日大丈夫だった?」


小嶋が心配そうに話しかけてきた


「あ、大丈夫です。ご迷惑おかけしました・・・。」


「いいよー私も悪かったし。でも仲直りできて良かったね」


「あ・・・はい///」


玲奈は顔を赤らめてうなずく


「あ、あとね。いいこと教えてあげる・・・」


そういって玲奈に耳打ちする


「え・・・///]


玲奈はそれを聞いて顔が赤くなった


「だから変にムキになっちゃだめだよ。」


そういって小嶋は笑った




「にゃろーおまたせー」


篠田が手を振りながら近づいてきた


「もー遅いよ―」


「ごめんごめん。じゃあ行こうか」


「うん」


篠田と小嶋は手をつなぎ


外に向かって歩き出した


篠田はくるっと振り向き


玲奈に手を振り去って行った



玲奈は仲直りに協力してくれた2人に感謝し


ペコっとお辞儀をした




「玲奈ちゃーん」


珠理奈が嬉しそうに走ってきた


「おまたせ!いこっ!」


そう言って珠理奈は玲奈の手を握る


「ちょ、ちょっと///」


みんなが見ているので玲奈は照れて顔が赤くなり


手を離そうとした


「だってみんなの前でも甘えていいっていったじゃん」


珠理奈はムスッとくちをとがらせた


「・・・う。あれは・・・」


酔っていたからと言おうと思ったが・・・


その言葉を飲みこみ



玲奈は真っ赤になりながらも


手を握り返した


「・・・ちょっとだけだからね」


「うん!いこっ」


珠理奈はにこにこしながら歩き出した



沖縄の街を歩きながら


玲奈は珠理奈の横顔を見ていた


「・・・・・」


「何?」


視線に気づき


珠理奈が玲奈の方を見る



「あのね・・・」



玲奈はつないでいる手にぎゅっと力を込め



「大好きだよっ」



真っ赤になりながら微笑んだ



「・・・っ///」



突然のことに珠理奈はみるみる顔が赤くなった



「・・・・玲奈ちゃん。」


「何?」


「もう一回いって」


「だめ」


「えー!」


口をとがらせる珠理奈を横目に見ながら


クスッと笑った





――「珠理奈は玲奈ちゃんと居る時が一番うれしそうだよ」――



そう耳打ちされた小嶋の言葉を想い出しながら




玲奈は珠理奈と


快晴の沖縄を歩くのだった




素直になること


それが一番の恋愛の秘訣


Fin


素直な気持ち⑥

玲奈が着替え出したため



珠理奈もしぶしぶ着替え出した




「どうしよう・・・」



玲奈は部屋に戻るにも鍵をもっていないことに気づく



時刻は6時を過ぎたころだった


加藤はもう起きているかな・・・


そう思っていると




トントン




誰かが珠理奈の部屋をノックした



珠理奈は急いでドアまで行き



鍵を開ける



入ってきたのは篠田だった



「仲直りできた?」



篠田は玲奈を見てにこっと笑った



「え?」



「あ、かとれな起きてるから部屋戻っても大丈夫だよ」



「へ?」



次々に言われて玲奈はパニックになった



「うーん。とりあえず部屋戻りなさい。シャワーも入ってないだろうし」



そう言いながら篠田は混乱している玲奈を廊下に出した




まだ理解できていなかったが



シャワーを浴びたいのは事実だったため



急いで自分の部屋に戻る



心配しながらドアをノックすると



「おかえりなさい。さ、早く入ってください」



本当にスムーズに加藤がドアを開けてくれた



玲奈は戸惑いながら部屋には入った



「えーっと・・・」



玲奈は加藤の方を見る



「仲直りできましたか?」



にこっと加藤が笑った



「な・・・・」



玲奈は顔が真っ赤になった



「あ、昨日篠田さんから聞いてたんです。」


「え・・・」


「玲奈さんが元気ないのは分かってましたし・・・協力させてもらいました」


「そ、そうなんだ。なんかごめんね・・・。」


玲奈は顔を赤くしながら言った


「いいんですよー私も杏奈ちゃんと一緒でたのしかったですし」


「へ?」


なぜ入山の名前が出てくるのか理解できなかった


「あ、昨日ここに泊ったんです」


加藤は笑って答えた



「え・・・てことは?」


玲奈は部屋のペアを考える


「小嶋さんのところには篠田さんが泊りましたよ」


「・・・そうなんだ」


玲奈は篠田に感謝しながらも


ちゃっかり小嶋と一夜をすごしている篠田をさすがだと思うのだった



――――――


玲奈はシャワーを浴び


朝食を摂りに向かった


「玲奈ちゃーん」


珠理奈が手を振りながら近づいてきた


「ほら、隣とってるから」


そういうと自分の隣の椅子を引いた


「あ、ありがとう・・・」


昨日からのこともあり照れ臭かったが


素直に隣を空けていてくれたことが嬉しかった



朝食をとりながら


今日のスケジュールを聞く


最終日は予備日だったが


無事撮影が終了したため


午後の飛行機の時刻まで自由時間ということになった


メンバーが一斉に湧き上がる


「玲奈ちゃん!一緒に買い物いこっ!」


珠理奈は目をきらきらさせて玲奈を見る


「うん・・・///」


珠理奈と沖縄デートができるのは玲奈にとっても嬉しかった




朝食も終わり


他のメンバーもどこに行くかで盛り上がっていた


「玲奈、大丈夫かー?」


そんな中たかみなが話しかけてきた


「え・・・?」


「昨日の酒のこってねーか?」


「へ?あ、大丈夫です。すいません」


玲奈はあわてて頭を下げる


「いーっていーって!それに珠理奈と仲直りできたんだろよかったな」


「え・・・!」


「いやー良かった!仲良きことは美しきかなってな!今日は自由時間もできたし、2人で仲良く遊びな遊びなー!」



たかみなはそういうと笑って手を振りながら去って行った


玲奈は今日それを言われるのは何回目なのだろうと思った


・・・というか


珠理奈との関係はもはやみんな公認しているのだろうか


そう思うと


また顔が赤くなってきたのだった


素直な気持ち⑤

「なんだよー・・・」


珠理奈はムスッとしながら部屋に向かっていた


玲奈に大嫌いといわれてからロクに話しもできていなかったので


珠理奈はもやもやしていた


どうやったら機嫌直してくれるのかなー・・・


そう思いながら


鍵を開けて部屋に入った



「え・・・?」



そこには玲奈が寝ていた



「えーっと・・・」



珠理奈は理解ができず


いったん廊下に出ようとしたが



「あ・・・」


珠理奈が足を止める



ドアには


[ちゃんと仲直りしろ     麻里子]


と書かれたメモが貼り付けられていた



珠理奈は篠田が気を利かせてくれたのだとわかり


くるっと向きを変えて玲奈の方にむかった


すると物音で目がさめたのか


「ん・・・・」


と、顔をしかめながら玲奈は起き上がった


「あ・・・珠理奈」


「玲奈ちゃん・・・」


「・・・・・珠理奈」


「え、ええっ!ちょっ玲奈ちゃん?」


珠理奈は突然のことに思わず声をあげてしまった


目を覚ました玲奈はすたすたと珠理奈の方に近づき


きゅっと抱きついてきたのだ



「珠理奈・・・」


玲奈は潤んだ瞳で珠理奈を見つめ


「んっ・・・・!?」


玲奈からキスをした


そのキスはどんどん激しさを増してゆく


「・・・・!?」


珠理奈は玲奈の異変に気づき


玲奈を離す


「・・・もしかしてお酒飲んでる?」


「うん。えへへ・・・・・」


玲奈はニコニコと笑っていた


(玲奈ちゃんってお酒飲むとこうなるの?)


玲奈はお酒は苦手だからといって


飲んでいる所を見たことがなかったため


酔った玲奈を見るのは初めてだった


「んー・・・じゅりなぁ~・・・・」


そんな驚いている珠理奈をよそに


玲奈は珠理奈にぎゅーっと抱きついてくる


「えーっと・・・あ、水買ってくるよ。ね。」


珠理奈は戸惑って玲奈と距離をとろうとしたが


「だーめ」


「わっ!」


気づけばベッドに押し倒されていた


「えーっと・・・玲奈ちゃん?」


「えへへ・・・」


そしてまた激しいキスをする


珠理奈はいつもと違う玲奈に戸惑いながらも


ドキドキしていた


「・・・・もう。そんなにするんだったらこっちだって」


「きゃっ!」


珠理奈はくるっと体を回し


今度は玲奈がベッドに押し倒されていた




珠理奈はごくっと息をのんだ


お酒を飲んでいる玲奈は


いつもより妖艶に見えた



「・・・・・///」



玲奈に見惚れていると


スッと珠理奈の首に玲奈が手をまわした


「・・・・・好き。」


「え・・・?」


「大嫌いだなんて言ってごめんなさい・・・」


目には涙がにじんでいた



「珠理奈が他の人と居るの見てやきもち妬いてたの・・・ごめんなさい」


「玲奈ちゃん・・・」


玲奈の目から涙が伝う


珠理奈はやっと玲奈の機嫌が悪い訳を理解し


同時に愛おしくなった


「バカだなぁ。私が好きなのは玲奈ちゃんだけだよ」


そういいながら玲奈を優しく抱きしめた


「うん・・・ごめんなさい・・・」


玲奈も珠理奈にしがみつき


また涙を流した


「・・・じゃあみんなの前で少しは甘えてもいい?」


「・・・うん」


「ホント?約束だよ」


珠理奈はにこっと笑い


玲奈の涙を自分の手でぬぐった


「・・・・・・・珠理奈」


「なに?」


「・・・大好き!」


玲奈はにこっと笑って珠理奈を引きよせてキスをした



「・・・・・・・・っ!もうだめっ!私も大好き!!」


普段では考えられないほど大胆な玲奈に


理性が吹き飛んだ




・・・・・・






「あ・・・んっ・・・・」


玲奈の甘い声が部屋に響く


「玲奈・・・・・」


珠理奈はめったにみられない玲奈を目に焼き付けていた





――――――――――


「・・・・・・・ん」


玲奈は目を覚ます


「頭痛い・・・」


頭を押さえながら起き上がる


「あ・・・・///」


下を向いて顔が赤くなった


何も着ていなかったのだ


隣では珠理奈がすやすやと眠っていた


そして珠理奈も何も着ていなかった


「・・・・・・・・・・・・///」


玲奈は赤くなる頬を手で押さえながら


頭の中で昨日の記憶の断片を必死につなぎ合わせていた


「私・・・珠理奈に・・・・」


ぼんっと顔から火が出るほど真っ赤になり


一人で恥ずかしさと闘っていた


「んーーー・・・・」


玲奈の動きで目が覚めたのか


珠理奈が寝がえりをうち


ぱっと目を開けた


「あ、玲奈ちゃんおはよー」


にこっと笑った


「・・・・あ、おはよう」


玲奈は必死にシーツで胸を隠しながらうつむいた


「あーもとの玲奈ちゃんに戻っちゃった。残念」


珠理奈は玲奈の顔を覗き込み


にこっと笑った


「・・・・・あれは、酔ってて・・・その・・・・・」


玲奈はまた顔を赤くしながらもごもごと弁解していた


「あんなに素直になってくれるんだったら、これからは喧嘩した後はお酒飲んでもらおうかな」


「え・・・」


「それに、大胆な玲奈ちゃんもよかったよ♪」


「な・・・///もう!知らない!!」


玲奈は恥ずかしさに耐えられなくなり


勢いよくベッドに倒れ、珠理奈と反対方向をむいて


シーツを頭までかぶった


「玲奈ちゃーん。ごめんよー」


珠理奈は玲奈の背中に抱きつきながら謝る


「・・・・・・・・・・」


玲奈は黙っていた



「でもさー・・・酔ってない玲奈ちゃんの口からも聞きたいなー」


「・・・・何を?」


「大好きって♪」


「なっ!もう!からかわないの!!」


玲奈は珠理奈に自分がかぶっていたシーツをかけると


ベッドから起き上がり


服を着だした


「ちぇー・・・」


珠理奈は口を尖らしながら


玲奈が着替えるのを見ていたのだった


素直な気持ち④

MVの撮影が終わり


打ち上げが行われていた


ホテルの広間でビュッフェ形式の打ち上げだった



玲奈はシークワーサ―ジュースを持ちながら


一人壁にもたれ


会場のを見渡した


(あ・・・柏木さん、宮沢さんと楽しそうだな―・・・)


玲奈たち以外にもグループの中にはカップルがいる


さえゆきは、もはや誰もが知る公認カップルだった


上海に行ってからなかなか会えないから柏木さん嬉しいんだろうな―・・・


そんなことを思いながら


昨日珠理奈にあんなことを言ってしまったことを思い出す



・・・・何やってんだろう私


そう思いながら


自然と珠理奈を探していた


珠理奈は他のメンバーとはしゃいでいた



謝らなければいけないと思っていたが



タイミングをつかめずもやもやしていた



「・・・はぁ」


玲奈はため息をつきながら


バルコニーの方に向かった


会場は盛り上がっていたため


バルコニーには誰もいなかった


玲奈は設置されている椅子に座り


ジュースをテーブルに置いた


・・・・・


そして静かに海を見つめていた


「・・・・なにやってんだろう私」


また、もやもやした気持ちがわきあがってきた


これほどまでに素直になれない自分に


苛立ちを感じていた



「あ、いたいた。玲奈ちゃんちょっといい?」


小嶋が話しかけてきた


「え、は、はい」


「ありがと♪」


そういって小嶋は玲奈の横に座った



・・・・・・・・しばしの沈黙が流れ



玲奈は気まずそうにジュースを飲んだ


「珠理奈と喧嘩したの?」


ブーーーーーッ!!!


小嶋からのいきなりの問いかけに


玲奈か飲んでいたジュースを吹き出してしまった


シークワーサーが鼻にしみて


咳き込みながら


顔は真っ赤になっていた


「ごめんねーそんなに驚くと思ってなくて」


小嶋はおろおろしていた


「い、いえ。大丈夫です。すいません・・・」


玲奈は必死に息を整える



そして、またしばしの沈黙が流れた




「・・・あの。」




今度は玲奈が沈黙を破った




「なに?」


「小嶋さんは・・・篠田さんが他のメンバーと仲良くしてるの見ても何とも思わないんですか?」


「え?」


「い、いや、その・・・ほら・・・AKBってみんな仲いいから・・・その・・・やきもちとか・・・」


そう言いながら玲奈は真っ赤になっていた


「うーん。ないかなぁ」


「そ、そうですか・・・」


「だって麻里ちゃんの一番は私なんだもん♪」


小嶋は笑って答えた


(・・・私もそれぐらい自信もてたらな)


そんなことを思い玲奈はうつむいた


「でも珠理奈も一番は玲奈ちゃんだと思うけど」


「え・・・」


「だって珠理奈、玲奈ちゃんが他の子にかわいいって言ってる時ムスッとしてるもん」


「へ?」


「玲奈ちゃん気づいてなかったのー?もうみんなの前でも珠理奈が甘えるの許してあげたら?あの子も我慢してるんだよ」


そう言って笑った


「・・・でも、そういうの慣れてなくて・・・」


玲奈はそういうと


すっと立ち上がり


バルコニーの手すりに手をあて海を見つめた


「・・・やきもちを妬いてる自分に気づいてるのに・・・どうしても素直になれないんです」


「玲奈ちゃん・・・」


「だめですよね。こんなんじゃほんとに嫌われちゃう・・・」


気づけば玲奈はぽろぽろ泣いていた


「・・・・」


小嶋は玲奈の隣に行き


そって肩に手を当てた


「・・・最初はね、少しやきもち妬いてたことあったよ。でもね、麻里ちゃんはみんなが楽しくできるように場を盛り上げて、いろんな子と話ししてるんだってわかったの。珠理奈も同じなんじゃないかな・・・。」


「小嶋さん・・・」


玲奈は涙を拭いながら小嶋の方を見る


「それにね・・・私にしか見せない麻里ちゃんの顔があるって気づいたら、私は特別なんだ、一番なんだって感じて自然とやきもちも妬かなくなったよ。玲奈ちゃんにもわかるでしょ、珠理奈が玲奈ちゃんにしか見せない顔があるってこと」


「・・・・」


玲奈は今までの珠理奈との思い出をめぐらせ


だまってうなずいた


「・・・うん、じゃあ私の役目はここまで!後は玲奈ちゃんがちゃんと頑張らなきゃだめだよ」


「は、はい・・・」


そうだ・・・


ちゃんと謝らなきゃ・・・


私はウジウジした気持ちを吹き飛ばすために


ジュースを手に取り


一気に飲んだ



シークワーサーの酸っぱさが口と胃の中に広がった




と、同時に不思議な味も広がった



「ん・・・・!?」


「あ・・・玲奈ちゃん・・・それ私のなんだけど・・・」


「へ?」


「泡盛入りのシークワーサ―ジュースなんだけど・・・」


「え・・・?」


・・・・・・


気づけば頭がくらくらしてきて


足元がふらふらした


「あ・・・・」


ぐらっと体のバランスが崩れる


「きゃっ!」


あわてて小嶋が抱きとめ


促されるままに椅子に座らされる


「・・・すいません」


玲奈は薄れる意識の中で謝った







――――――――――



「で、どうしてこういうことになってるわけ?」


椅子に座り寝ている玲奈をみて篠田が言った


「あのー・・・玲奈ちゃんが・・・私のお酒飲んじゃって」


小嶋は篠田の後ろでもじもじしながら答えた


「はぁ・・・」


篠田は頭を抱えた


「だってまさかおんなじシークワーサ―のんでると思わなかったんだもん!」


小嶋はむっとして答える


「まぁ間違えたのは玲奈だし。仕方ないか・・・」


篠田は怒っている小嶋をなだめるように頭をなでた


「しかし・・・お酒弱いんだなー。打ち上げでも全然飲まないわけだ」


篠田は苦笑いしながら玲奈を見た


「とりあえず、水飲ませて部屋に連れて帰るよ」


「う、うん」


小嶋は水を貰いに走った


「・・・・いろいろ手配したのに・・・ホントに手のかかる子たちだな・・・」


篠田はまた深いため息をつく


「麻里ちゃんお水」


小嶋があわてて戻ってくる


「よし、玲奈!起きて!これ飲みなさい」


「ん・・・」


玲奈は目をつぶったまま促されるままに水を飲む


「部屋戻るよ。にゃろ、手伝って」


「う、うん」


玲奈は篠田と小嶋に抱えられながら会場を後にするのだった



―――――――――


篠田と小嶋は玲奈を部屋に運んだあと


会場にもどった


「2人ともどこいってたんだよー」


たかみなが2人に話しかける


「いや、ちょっと・・・」


そういって篠田はたかみなに耳打ちする


「えっ!大丈夫なのか?」


「幸い盛り上がってる中運んだから、マネージャーさんたちは気づいてないみたいだった。ちょっとフォローして」


「わかった。任せろ」


そういうとたかみなはグッと親指を立てた



打ち上げもお開きになり


メンバーは会場を後にする


玲奈のマネージャーはきょろきょろと玲奈を探しているようだった


たかみなはマネージャーに近づき


あらかた話をしたあと


篠田の方に走ってきた


「大丈夫だ。うまくいっといたから」


「サンキューさすが総監督は頼りになりますな」


「へへっ♪でも、ばれないように気をつけてくれよな」


「わかってるって」


篠田はそういって手をふり


たかみなと別れた


「・・・あとは」


篠田はきょろきょろあたりを見渡した


「麻里ちゃーんかえろー」


珠理奈が篠田に向かって走ってくる


「珠理奈、先帰ってて」


「えーなんで?」


篠田は小嶋の腕を組み


「ここからは大人の時間だから」


にこっとわらった


「ちぇー・・・」


珠理奈はムスッとしながら


しぶしぶ向きを変えてエレベーターの方に向かっていった


「ねーねー。大丈夫かな―」


小嶋は心配そうに篠田の顔を覗き込む


「大丈夫。メモ残してきたから」


篠田はウインクをする


「それに、お酒は人を素直にするから。逆に・・・玲奈にはちょうどよかったのかも」


「え、じゃあ私ナイスプレーだったってこと♪?」


「・・・珍プレーかな」


「えー」


「はいはい、じゃあ私たちも行こうか」


むすっとする小嶋をなだめながら2人も会場をあとにするのだった


素直な気持ち③

玲奈は涙を拭いながら


泣いているのがばれないように速足で部屋にもどった


「あ、おかえり・・・なさい」


加藤は玲奈の勢いに驚き


それ以降何も言えなくなってしまった


玲奈は


「ごめん。シャワーするから寝ててね」


というと足早にシャワー室に入った


シャワーを浴びながら


さっきの珠理奈の顔を思い出していた



あんなこと言うつもりじゃなかった・・・


本当はすごく好きなのに・・・


素直になれない自分への苛立ちと


珠理奈を傷つけてしまったことの後悔が


重くのしかかった


「・・・・・・・っ、うぅっ・・・」


気づけば玲奈は泣いていた



シャワーの音に混じり


悲しい嗚咽が響いていた





――――――――


一方


珠理奈はとぼとぼと部屋にもどった


ドアを開けようとすると


バタバタとベッドの方から音が聞こえた


「・・・・ただいまー」


一応確認で声をかける


「お、おかえりー珠理奈」


「お、おじゃましてまーす」


ベッドには篠田と小嶋がいた


「・・・ごめんね邪魔して」


「いやいや・・・ってどうした?」


珠理奈の様子に気づき篠田が声をかける


「・・・・っ」


珠理奈は先ほど玲奈に言われた言葉を思い出し


目に涙をためていた


「えーどうしたのー??」


小嶋も珠理奈の様子にあわてる


「うっ・・・うっ・・・玲奈ちゃんに・・・大嫌いって言われた」


珠理奈は必死にその言葉を絞り出す


「え・・・」


「うそー!」


その言葉に篠田も小嶋も驚いた


「うっ・・・うっ・・・麻里ちゃーん」


珠理奈はたまらず篠田に抱きつく


「よしよし」


篠田は優しく背中をさする


その横から小嶋も頭をなでていた



篠田は珠理奈を慰めながら




(・・・・原因は私か。・・・玲奈も素直じゃないんだから)



と思い、どうしたものかと考えていた




篠田は玲奈が珠理奈を見つめていることに気づいていたが


姉妹役のため珠理奈と距離をとるという配慮はできなかったのだ


しかも珠理奈は玲奈の思いに気づかずに甘えてきていたし・・・



玲奈のことが気になっていたので


珠理奈を玲奈の元に向かわせたかったのだが・・・


2日間、夜の打ち合わせが長引いたり、ダンスの変更があったりで


時間が取れなかったのだ


やはり向かわせるタイミングが遅かったか・・・


そう思い後悔する



珠理奈はまだ泣いていた


「珠理奈。とりあえず泣くの止めな。明日最後の撮影残ってんだからね」


「う・・・うん。ごめん」


珠理奈は涙を手でぬぐいながら


篠田から離れた


「明日も晴れみたいだし、予備日は使わなくて大丈夫だろうから。打ち上げの後、ちゃんと玲奈と話ししなさい。」


「うん・・・でも、玲奈ちゃん話してくれるかな・・・?」


珠理奈はしゅんとうなだれた


「・・・こういう時こそ、しっかりするの!」


「そうだよー玲奈ちゃんが珠理奈のこと嫌いなわけないじゃん。理由があるんだよー」


「そうそう、にゃろの言うとおりだよ」


「うん・・・」


「・・・まぁ今回のことは私も責任があるし、少し協力してあげる」


「へ?なんで麻里ちゃんに責任があるの?」


きょとんとする珠理奈をみて


篠田はやはり玲奈の気持ちに気づいてなかったのだと思った


「・・・・はぁー。ま、明日わかるよ。とりあえず寝なさい。」


「うん・・・。じゃあ、お風呂入ってくる」


そういうと珠理奈は着替えを持ってシャワー室の戸を閉めた




「玲奈ちゃんどうしたのかなー?」


小嶋は首をかしげる


「・・・やきもちだよ。」


「誰に?」


「私に」


「えー麻里ちゃんに?だって私たちのこと知ってるじゃん」


「知ってても好きな人が他の人と居たら妬くでしょ。まぁ・・・にゃろはそんなことないかもしれないけど」


「だって麻里ちゃんの一番は私だってわかってるもん♪」


「ははっそれぐらいの自信が玲奈にもあったら苦労しないんだけどな―。」


そういって小嶋を抱きしめ


キスをした





「にゃろ、明日ちょっと協力してくれる?」


「うん、いいよ―♪」


「よし、じゃあ・・・・」


2人は珠理奈が出てくるまで


こっそりと打ち合わせをするのだった


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