気ままな詩人

48グループの創作小説を書いています。じゅりれな、さやみるきーメインになります。SKE、NMBの支店推しです。苦手な方は退室ください。

僕の彼女は魔法使い31

話しは少し前にさかのぼる

麻友と話しをして機嫌を損ねた美優紀は足早に下駄箱の方に向かっていた

「何よむかつく・・・」

苛々しながら下駄箱に上履きをいれ

校門に向かって歩き出す

歩いていると

「なぁなぁ、ちょっと聞きたいんやけど――」

関西弁が聞こえてきた

視界には私服を来た女性が生徒に話しかけていた

「え・・・」

美優紀はその姿をみて

「アカリン・・・」

ぽつりとつぶやいた


「すいません。よくわからないです」

「そう、ありがとう」

女子生徒2人は足早に去っていった

そして、女性は美優紀の方に視線を向け

パッと表情がかわる

「みるきー!みるきーよな!?」

その女性は美優紀に駆け寄る

「よかったー!なんや東京の有名進学校に言ったとかいう噂しか聞いてなくてなー。場所ようわからへんから美優紀がいってた彩美堂に行っておばあちゃんに聞いたんよ。いつ帰ってくるかわからんって言ってたから試しにこっちに来てみてん。いやーよかったー会えて」

アカリンという人はテンションがあがって早口になる

「なんで来たん?」

美優紀はそのテンションとは裏腹に冷たく言った

「・・・あのな。私、みるきーと話しがしたくて」

「あんたと話しすることやない!なによ!一方的に切ったんそっちやん!今更虫が良すぎるわ!」

「それは・・・謝る。でも、あの時はそうするしかないと思ったん」

「知らん」

美優紀はスッと横を通り学校を出ようとする

「待ってよ!話ししたいいんよ!」

アカリンは美優紀の腕をつかむ

「離して!」

「離さん!」

「離せってゆうてるやろ!!」

「嫌や!ちゃんと聞いてくれるまではなさへん!」

校門で大きな声で怒鳴り合っていたので遠巻きに他の生徒たちが見ていた

美優紀はそんなこと気にもならなかった

苛立ちがマックスで視界には目の前にいるアカリンしかうつっていなかった

「何やってるんだ!」

男性教員が駆け付け

「渡辺さん!」

その後に宮澤たちが続く

「やばっ!」

アカリンがひるんだ隙に

美優紀は腕を振り払い

一気に走りだした

「あっ!みるきー!」

アカリンは追いかけようとしたが

「待ちなさい」

男性教師に肩をつかまれる

「離して!」

「だめだ!どこの生徒だ!」

じたばたと暴れるアカリンだが、男性教師には通用しなかった

「田中先生。ここは私たちが引き受けます」

「宮澤先生」

「・・・」

男性教師とアカリンは宮澤の方をみる

「君、ちょっと話しいいかな?」

そう言って宮澤は笑った

「ほら、皆帰りなさい」

田中はじろじろと見る生徒たちを帰るように

手を大きく振る

ガヤガヤと騒がしく生徒たちが移動していく

「ふーん・・・。使えるかも・・・ね」

その様子を2階の窓から見て、麻友はニッと笑った


数分後・・・

アカリンは理事長室に連行されていた

中にはいつものメンバーが周りを取り囲み

部屋の端にはサヤカが居た

「じゃあ、名前と学校聞かせてもらいましょうか」

前田はにこにこと椅子に座ったまま尋ねる

「・・・」

「ちゃんと答えてくれたら、学校や親御さんには言わないから」

「ゆうても一緒やで」

「え?」

「親も学校も、私になんて興味ないから」

「君、大阪の子なんだよね」

宮澤も会話に加わる

「そうや。もうええわ。あーあー。東京でも教師に詰め寄られるとは思わへんかったわ」

アカリンは椅子にもたれ、観念したように天井を見上げ

「吉田朱里」

「え?」

「難波中央高校2年 吉田朱里や」

吉田は前田の方をみてフッと笑った

僕の彼女は魔法使い30


―――

バタン

「おつかれー」

「どうだった?渡辺さん」

篠田と高橋が声をかける

柏木と小嶋はお菓子をポリポリと食べながら宮澤の方を見ていた

「だめだよー。とりつく島もない感じ」

「そうか・・・」

篠田はそう言って手を差し出す

「なに?」

「採点。するよ」

「あ、あぁ。ありがと」

「・・・」

篠田は赤ペンをもち、丸をつけていく

「おいおい。全問正解じゃないか?」

篠田の採点を高橋が覗きながら言う

「・・・渡辺さん。大阪の有名進学校に通ってたからね」

篠田はぽつりとつぶやき

つぎつぎとさばいていく

「おーマジかよ。数学100点だぜ」

高橋は感嘆の声をあげる

「ちょっと!みなみ!感心してる場合じゃないんだよ」

理事長室の机をバンッとたたき前田が立ちあがった

その音に、全員目が点になる

「佐江も!テストだけクリアしても出席日数いるんだからね!」

「それは十分わかってるよ・・・ほら、夏休みに補習うけるとかまだ手があるし」

「ちゃんと説得できてないのに?」

「う・・・」

「はぁ・・・まぁいいわ。いずれ嫌でもここに来ることになるだろうから」

「なに?」

宮澤が眉をひそめる

「・・・あぁ、したんだね。連絡」

篠田は察したようだった

「さすが、麻里子様だね。まぁ、したっていうか、かかってきたって方が正しいけど」

前田はそう言って、宮澤の方を見た

「今日、渡辺さんのお母さんから連絡があったの。成績はこちらに郵送してもらうことは可能ですか?って・・・だから正直に言ったわ。ほとんど登校してないし、今日は受けなかったテストの補習だって。このままだと出席日数が危ないから1度面談させていただいていいでしょうか?って」

「ちょ、ちょっと敦子!まだ待ってって言ったじゃん!」

宮澤はあせって前田に詰め寄る

「佐江、結局説得できなかったじゃない。それに今、私は理事長代理なんだよ。親にも伝える義務があるもの」

「・・・でも、それなら一緒に生活してるおばあちゃんたちに・・・」

「前にも言ったわ。でも、待つしかいわなかったでしょ?何も変わらなかった。変わらなきゃだめなのよ。それに、親御さんにお伝えするのは義務でしょう?」

「・・・」

宮澤は俯く

「話したら、すぐにでも東京に行きますって言われたわ」

前田はくるっと椅子を回し

「子供の事を心配しているのか・・・それとも・・・成績が気になるのかは分からないけどね」

窓の外を見つめた


カタン

「邪魔すんで」

その声で皆は一斉にドアの方を向く

が・・・ドアは開いておらず、声は下から聞こえた

「あ、ちゃんと使ってくれる人がいた」

前田は目をきらきらと輝かせる

「うっさい。飛ぶな言われたんやしゃあないやろ」

そういってサヤカは人型にもどる

「・・・。あいつ、ここきてないんか?」

「あぁ渡辺さん?いやー連れてきたかったんだけどさー。断られちゃって」

宮澤は苦笑いをする

「ほな、学校にはきてたんやな」

「うん、きてたよ。ちゃんと追試も受けたから」

「そして、満点だ」

宮澤に続いて篠田が答案を見せる

「そうか。ほな、帰るわ」

「ちょい待ち」

高橋はサヤカの首根っこをつかむ

「はなせや」

サヤカはじろっと高橋を睨んだ

「サヤカ、お前もこの学校に通わないか?」

「はぁ?」

「だって、心配でここまで来たんだろ?ならいっそ一緒に通っちまえばいいじゃねぇか」

「なんで私がこんなとこに通わないかんねん」

「まぁまぁそう言うなよ。それに、あんまり契約者と離れてたらいいことないぞ。お互いにな」

高橋はサヤカの肩を抱き、ニッと笑う

「サヤカ!頼むっ!出席日数あぶないから連れてきてくれたらホントに助かるんだよ!」

宮澤もサヤカの前で懇願する

「・・・」

サヤカは眉をひそめていたが

寂しげな祖母の表情を思い出す

あいつをここに通わせたら・・・あんな顔することもなくなるんかもしれへんな・・・

そう、心が揺れた瞬間

ドンドン!

今度は勢いよく扉が叩かれた

「やばっ!サヤカ、猫になれ」

反射的に高橋は猫になり

つられてサヤカも猫になった

「理事長!失礼します」

細身の女性教師がドアを開ける

「あ、宮澤先生!やっぱりここにいらっしゃったんですね」

その先生は宮澤の顔を見るなり、勢いよく近づいてきた

「ど、どうしたんですか?」

宮澤の足元には猫になった高橋とサヤカがいたので

反射的に一歩前に出て対応する

「校門で生徒が揉めてるみたいで・・・それが、先生のクラスの渡辺さんなんです」

「えっ!」

皆一斉に窓の方を見た

そこには渡辺と女性らしき人がもみ合っている姿が見えた

そして遠巻きに見ている生徒たちと、そこに走っていく男性教師も・・・

「生徒が知らせに来て、宮澤先生にもお伝えしようと思いまして」

「ありがとうございます!」

宮澤は勢いよく部屋を出ていき

篠田達もそれに続いた

バタバタと慌ただしい足音が遠く鳴り

理事長室には前田と高橋、サヤカが残っていた

「あの人、渡辺さんの知り合いかな・・・」

「よし、事情聴取だ」

「そうね、彼女の事を知る手がかりになるかもしれないし・・・みなみ、捕獲」

「はいよ」

高橋は人の姿に戻り

理事長室を出て行った

「・・・なんや騒がしいなぁ」

「そうね。でも、ここにいると退屈しないわよ」

「はっ・・・」

サヤカは窓の外をみながら鼻で笑った

僕の彼女は魔法使い29

そして、1週間が過ぎた

「ふわーーー」

彩美堂の前で猫のサヤカは大きなあくびをする

「サヤ。どら焼き食べるかい?」

その台詞にぴくっと反応し

サヤカは祖母のもとに歩み寄る

「よしよし。ほんとにすきだねぇ」

「にゃー」

サヤカの猫の演技もなかなかである

「はい、おいで」

祖母は年季の入った椅子に座り、膝をぽんっとたたく

「・・・」

サヤカは膝の上に乗り、どら焼きを食べる


サヤカはここではサヤと名づけられていた

「よしよし」

祖母は皺だらけの手でサヤカの頭をなでる

「・・・にゃー」

嫌な気はしなかった

両親を失ったサヤカは幼い頃から長老シノに育てられていた

厳しい人だったが、修業が終わった後はいつも頭をなでてくれていた

でも・・・大きくになるにつれて反発するようになって・・・

言うことを聞かなくなった

そして・・・

サヤカは14歳の頃・・・

シノは死んでしまった

「・・・」

あの時の思いにを馳せながら

サヤカは喉を鳴らしていた


ジリリリリ!

「!!」

店の黒電話がけたたましい音をあげ鳴りだし

サヤカはびくっとして祖母の膝から飛び降りた

「おやおや」

祖母は穏やかな口調のまま椅子から立ち上がり、電話を取る

「はい。彩美堂です。おや、どうしたんだい?」

祖母の口調はいきなり慣れ親しんだものに変わる

サヤカはととっと祖母の足元に近づき見上げていた

「まぁ、そんなにやいやい言わんでも。美優紀もいろいろ思うこともあるんだよ」

『・・・!!』

「そりゃ、心配にもなるけど。私らでなんとかするから」

『・・・!!』

受話器から声が漏れでている

「あら、お客さんだ。切るよ」

祖母は平然とした顔で受話器をおき

また椅子へと座る

もちろん、客など来ていない・・・

「サヤおいで」

「・・・にゃー」

サヤカはまた祖母の膝の上に乗った

「やれやれ・・・ああも声がうるさくちゃ逆に耳遠くなっちまうよ」

祖母はサヤカをなでながら呟く

「・・・」

サヤカは祖母の顔を見上げる

困ったような寂しいような・・・そんな表情だった

「ホントに・・・こまった娘だねぇ・・・ねぇ、サヤ」

祖母は眉をしかめて笑った

「にゃー・・・」

「・・・美優紀、ちゃんと学校に行ってるのかねぇ・・・」

「・・・」

(はぁ・・・しゃーないな)

サヤカはぴょんっと膝から飛び降り

勢いよく走りだした

――――

その頃、美優紀は

テストをサボったので追試を受けていた

「できました」

美優紀はシャーペンを置く

「うん。じゃあ、回収するよ」

担任の宮澤が答案用紙を手に取る

「じゃあ、失礼します」

「ま、まってよ。この後話ししない?理事長室で」

宮澤はにこっと笑う

「嫌です」

「つれないなぁ」

宮澤は苦笑いをする

「どうせ、契約者の話しなんでしょ?」

「うーん。まぁそれもあるけど・・・。学校・・・どうしてこないの?」

「・・・通う意味がないから」

美優紀は筆箱にシャーペンを入れ、鞄にしまいだす

「・・・たかみなたちとさ、話ししてたんだ。サヤカもここの生徒にして、通わせようかって」

「・・・」

「だから、どうかな?もう夏休みにはいっちゃうから、サヤカは2学期からの転校生として・・・」

「興味ないです」

美優紀は立ち上がる

「このままだと卒業できなくなっちゃうんだよ」

「・・・失礼します」

美優紀はそう言い残し、部屋をでていった

「はぁー・・・」

宮澤はため息をつき、答案に目をおとしていた

―――

渡辺は学園の廊下を歩く

「あれって、渡辺さん?」

「学校来てたんだ?」

「誰よ、辞めたって言ってたの」

ひそひそと話す声が聞こえてくる

「・・・」

美優紀は、ムッとしながら出口に向かって歩く

そこには一人の女子生徒が立っていた

美優紀はその横を通り過ぎよう足早に歩く

「渡辺さん」

美優紀は反応して振り返る

そこには生徒会長の麻友がいた

「はじめまして。私は生徒会長の渡辺麻友って言います」

「・・・」

満面の笑みに美優紀はむすっとした顔をする

「偶然よね。おんなじ名字」

「渡辺やようけおりますから。失礼します」

「まってよ。私、あなたのこと知ってるの」

「え?」

「英新塾いってたでしょ?そこの統一テストの1年生の部で1位になってたじゃない」

麻友はすっと雑誌を見せる

そこには、表彰状を手に笑う美優紀の姿があった

「・・・」

美優紀は固まる

英新塾は全国に展開する塾で、決まった時期に全国テストが行われる

そこで1位になった人は表彰され、塾の会報誌に写真が載るのだ

「ちなみに私は2年生で1位になったの」

次のページをめくると、そこには麻友が写っていた

「渡辺さん、どこかでみたことあるなぁって思ってたの。昔とはずいぶん印象が違うけど」

麻友はにこにこと笑う

雑誌の美優紀は眼鏡をかけたやぼったい高校生だった

「そんなん昔の話しです。会長さんもそんな過去の栄光、ずっともっとかんと捨てたらどうですか?」

「あら、自分がどんなことをしてきたかって大事じゃない?それが今を作ってるのよ。だから、生徒会長として心配してるのよ。成績優秀だったのにうちに来てからほとんど学校に来なくなって。何か悩んでるんじゃないかと思って」

「余計なお世話や!」

美優紀は麻友の手から会報誌をうばい床に投げつけた

「あら、怖い・・・そんなに怒ってたら失うわよ」

「え?」

「過去の栄光だけじゃない・・・そうね・・・家族とか友達とか・・・そのうち、自分の心さえもね」

麻友は美優紀に近づき、じっと目を見る

その目は、なにもかもを吸いこんでしまいそうなほどの暗く冷たい色だった

「っ!なんやねんあんた!気持ち悪いねん!」

一瞬麻友の方にぐっと身体がひきこまれそうになって、美優紀は反射的にのけぞり

走り去って行った

「残念。いけるとおもったのに・・・やっぱりだめね・・・」

麻友はため息をつく

こうなったら・・・周りから攻めて行くしかないか

自ら契約を解除してもらうか・・・もしくは、消えてもらうか・・・

「気持ち悪い・・・その台詞ぞくぞくするわ」

麻友はニッと笑い

足元の会報誌に目をやる

「忍びこんでデータ取ってきた甲斐はあったかしらね・・・」

そう呟き、指を鳴らす

床に投げつけられた雑誌は

跡形もなく消えてしまっていた・・・



◆お知らせ

ども、しゅうです(^^)
お待たせしましたー。11日から投稿再開します。また途中で止まるかもしれませんがよろしくお願いします(^^)

◆ども

ども、しゅうです
今日から豆腐プロレス始まりますねー
まさか本格的にプロレスをするとは…AKBは色々やるなぁ(^-^;

なかなか更新できず、お待たせしております(^-^;
しかし、1月が終わるまでは動けないのですいません。ご容赦くださいませ(T_T)

2月になったら自由がきくので、思う存分書いてやるぜとおもっております( ´∀`)慣れて来たからと、仕事で任されることも増えたのでちとストレスですが…(´-ω-`)
2月といえば、小嶋さんの卒業&橋本さんの卒業ですね。
前夜祭は当たりましたが、本番の小嶋さんの卒業コンサートには当たらず…
ですが、橋本さんの卒業コンサートは当たりました( ´∀`)
ツーデイズ楽しんでこようかなぁとおもております☆

仕事のストレスを叫んで吹っ飛ばしてやるわ(`・∀・´)
行かれる方楽しみましょう(^^)

ではでは☆
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  • ◆おはようございます