「「ありがとうございましたー!!」」

私らは手をつなぎ、頭を下げる

1日目はあっという間にアンコールを迎えた

――

「めっちゃ楽しかったー」

私は汗をぬぐいながらメンバーと話しをする

「おつかれさん」

そこに、彩ちゃんがやってきた

「お、まおきゅーん。さやみるきーやでー」

里香ちゃんがニヤッと笑う

「なんでも結び付けようとすんなよな」

彩ちゃんは汗をぬぐいながら口をとがらせる

「えへへー。私はそういう関係になってもええねんけどなー」

「な・・・」

彩ちゃんの顔が真っ赤になる

「おおー!みるきーさん!!」

その後ろでまおきゅんが高速ガッツポーズをとってるのを

「興奮しすぎや」

ももちゃんがぺしっと頭をたたいて制止する

「あはは」

私はそのやり取りに思わず声を上げて笑う

「「あはは」」

それにつられたのか、みんな声を上げて笑った

たわいもないやり取りが

こんなにも幸せやったんや・・・

あー・・・あかんなぁ

今更気付いてしもた

私・・・アイドルが・・・

ううん。NMBのメンバーとしてここにおるんが

こんなにも好きやったんや・・・

私は皆にばれないようにスッと指で涙をぬぐった

―――

そして・・・

2日目リハーサルが行われた

「はい、じゃあおねがーします」

ステージには私と彩ちゃんが立つ

曲は・・・『今ならば』

彩ちゃんが作ってくれたイントロが場内に響き渡り

じーんとしてしまった

私らは歌いながら歩き出す

まだ、だれもいない観客席・・・

ここが満員になって、衣装をきて・・・

彩ちゃんと見つめ合ったら・・・

アイドルという魔法の時間が消えてしまいそうやった


夢の終わりのカウントダウン・・・か・・・


でも・・・そうしたら

普通の女の子に・・・戻れるんかな?

素直に好きっていえるんかな?

・・・なぁ、彩ちゃん


私は彩ちゃんと見つめ合い

1期生メンバーがいる方に歩いて行く

私らを見るメンバーの瞳は、優しかった

里香ちゃんがえらい泣いててびっくりしたけど・・・

こうやって、集まってくれて・・・ホンマにありがとう

―――

本番はまさかの彩ちゃんが泣いてしまうという事態になった

私が冗談で泣いてしまうかもしれんなってゆうたんはホントになった

私はというと、なんだかんだでこの状況を楽しんでて

ずっと笑ってた

前をみれば

たくさんのサイリウムが光ってる

まるで、空から星が降ってきてるみたい・・・

・・・ファンの皆さん

こんなに、素敵な景色を見せてくれて・・・ありがとう

夢をみさせてくれて・・・ありがとう


・・・前言撤回

ちょっと泣いた。