気ままな詩人

48グループの創作小説を書いています。じゅりれな、さやみるきーメインになります。SKE、NMBの支店推しです。苦手な方は退室ください。

2013年11月

初めての彼女34

翌日


夜勤明けの珠理奈は


生活安全課に寄った


「さや姉帰れる?」


「あ、すまん。夜に補導した件が長引いてて帰れんわ」


山本は手を合わせて謝る


「そうかー・・・じゃあ先帰るね」


「おう、おつかれさん!」


山本は珠理奈に手を振った


「あ、ちゃんと仲直りするんだよ」


珠理奈はにやっと笑った


「う・・・わかってるわ」


山本は口をとがらせる


「おーなんだよ。喧嘩したのか―?」


その会話にすかさず宮澤が入ってくる


「な、何でもないですって!」


山本はあわてて否定するが


「佐江さん教育のほどよろしくお願いしまーす」


と、珠理奈が宮澤に向かってにやにやと手を振った


「おう、任せとけー!おつかれさん!」


宮澤もにやにやと手を振り返した


「・・・珠理奈のあほー!」


山本は宮澤にいじられることを確信し


珠理奈に怒鳴る


「はいはーい。おつかれさまでしたー」


珠理奈はそんな山本を見て笑いながら去って行った

――――――――


「ただいまー」


官舎に帰った珠理奈は


リビングのドアを開けた


「おかえりなさい」


「おかえりー」


(うーん。やっぱりいいなぁ)


2人に出迎えられて珠理奈はにやける


「・・・なんか嬉しそうだけどどうしたの?」


玲奈は不思議そうに珠理奈を見た


「いや、なんでもないよ」


珠理奈はあわててにやけていた顔を引き締めた


「あ、みるきー。さや姉ちょっと帰るの遅くなるみたいなんだ」


「・・・そうなんや」


「で、今日は玲奈ちゃんを抜糸に連れて行かなきゃいけないんだ。」


珠理奈は申し訳なさそうに渡辺を見た


「ううん、ええよ。気にせんといて。玲奈ちゃん、楽しかったよありがとう」


そういうと渡辺は荷物を持って玄関の方に向かった


「あ、せや」


渡辺は珠理奈に近づき


「これ、鍵返しとくな。」


そう言って鍵を珠理奈の手に乗せた


「あと、この前邪魔したから、私からプレゼント用意してるで」


と耳打ちした


「へ?プレゼント?」


「それは後でわかると思うで」


渡辺はにこにこして玲奈を見た


「・・・・」


玲奈は顔を赤らめながらうなずいた


「?」


珠理奈は玲奈を不思議そうに見る


「ふふっほなごゆっくりー」


渡辺は手を振って出て行った



「じゃあ、抜糸しに行こうか」


珠理奈は玲奈の方を見る


「う、うん」


玲奈は頷き


そして2人は病院に向かった



―――――


今日は大晦日のため


抜糸は救急外来で行うと言われていた


受付をして


呼ばれるのを待つ


「今年も終わりだね―」


珠理奈が不意に呟く


「うん、早かったなぁ・・・」


玲奈も呟き1年を振り返る


「ここで、玲奈ちゃんと再会してから時間がたつの早かったよ」


「・・・私も。でも、この1週間が一番濃かったかな」


そういって玲奈は笑う


「そうだねー。事故はするは半同棲になるわ飲み会はあるわ…濃かったねー」


珠理奈もこの1週間を振り返り笑った


「・・・でも、楽しかったよ」


「はは、そう?ならよかった」


「うん」


玲奈はにこっと笑った


「・・・」


玲奈の笑顔に珠理奈は見惚れて固まってしまった


「・・・珠理奈?どうしたの?」


「え・・・いや、何でもない」


珠理奈はあわてて玲奈から目をそらした


「お待たせしました。松井玲奈さん」


看護師が玲奈を呼ぶ


「はい」


玲奈は立ち上がる


「では、中にどうぞ」


看護師が扉を開けて誘導した





珠理奈と玲奈は診察室に入る


「では、抜糸しますね」


医師はそう言うと機材を取り出す


玲奈はベッドに横になり


カチカチに固まっていた


そしてちらっと珠理奈を見る


(・・・ん?)


珠理奈は玲奈が寝ているベッドに近寄る


すると


玲奈は珠理奈の手をきゅっと握った


(か・・・かわいすぎでしょ・・・)


珠理奈はそんな玲奈を今すぐ抱きしめたい衝動を必死に抑えていた



「少し引っ張りますが、すぐ終わりますから。あ、付き添いの方もそこに居てくれてかまいませんよ」


珠理奈の手を握って構えている玲奈を見て医師は笑った


「あ、すいません」


珠理奈はぺこっと頭を下げ


玲奈は赤面したまま固まっていた



医師はすばやく抜糸をして


絆創膏を貼った


「もう傷も治ってますから濡らしても大丈夫ですよ。また何かあったら来てください」


「ありがとうございます」


「お世話になりました」


2人は一礼し


診察室を後にした



―――――――


診察を終えた2人は


早々と


官舎に帰ってきた



珠理奈は夜勤明けなので


シャワーを浴びるために着替えを出す


「玲奈ちゃんも入る?」


「・・・おひとりでどうぞ」


「あー・・・もうお風呂入ってくれないのかぁ・・・」


珠理奈が口をとがらせる


「・・・そりゃぁ恥ずかしいから・・・///」


「いいじゃん。もう一緒に何度も入ってるんだからー」


「それは傷のこともあったから・・・」


「えー・・・私、かなり我慢してたんだけど・・・」


珠理奈は玲奈に近づく


「な・・・なに?」


玲奈は真面目に見つめてくる珠理奈にドキドキしていた


「傷も治ったし・・・もう我慢しなくてもいいかな?」


「・・・な、何いってるの!はやくお風呂入ってきなさい!!///」


玲奈は照れて珠理奈を押しのける


「ちぇー」


珠理奈は口をとがらせて


風呂場の方に向かった


玲奈はドキドキしながら


昨日買った下着がはいった袋に目をやる


「・・・タ、タイミングって今なのかな?」


玲奈は真っ赤になりながら


ぐっと袋をつかんだ




初めての彼女33

「なーなー玲奈ちゃん。今日買い物いかへん?」


「へ?いいよ」


「やった―ほな出かけよ―♪」


玲奈は渡辺に連れられて買い物に出かけた


駅前のデパートを2人で歩く


「なぁなぁ玲奈ちゃんこれ見て―」


渡辺は展示されている下着を指差した


「なかなか・・・大胆だね」


玲奈はまじまじと見つめる


「そうかなー?結構ええできやったんやけどなー」


「へ?」


「この下着のデザイン私がしてんねん」


渡辺はにこっと笑う


「えっ!そうなの!?」


「うん、てゆうてもチームで作ってるんやけどな。メインデザイン担当させてもろてん♪」


「すごいねーみるきー」


「でなー昨日と今日お世話になってるから。お礼に玲奈ちゃんに下着プレゼントしようとおもて」


「へ?い、いいよ!」


玲奈はあわてて手を振る


「えーから、えーから♪」


渡辺は玲奈の手をつかみ店内へと入って行った


「あー!みるきーいらっしゃーい」


そこには明るい店員がにこにこと手を振っていた


「まーちゅん。ひさしぶりー」


渡辺もにこにこと手を振る


「玲奈ちゃん紹介するなー。この子は小笠原茉由ってゆうねん」


「はじめまして!まーちゅんってよんでください」


小笠原が玲奈にずいっと顔を近づける


「は、はい。はじめまして」


玲奈はたじろぎながら挨拶をした


「じゃあ、玲奈ちゃんに似合う下着選ぼか」


「りょーかいです!」


渡辺と小笠原は気合十分だった


「へ?ちょ、ちょっと・・・」


おろおろとしている玲奈をよそに


2人は試着室に玲奈を連れて行く


「あ、あのみるきー?」


「ええから、ええから♪勝負下着も大事やで」


「な・・・///」


「はーい。ではサイズの方測らせていただきまーす♪」


小笠原は白手袋をはめ、目つきが変わっていた


「え・・・」


玲奈の顔が引きつる


「大丈夫。優しくさせていただきまーす」


小笠原は手をわきわきと動かしながら


玲奈に迫る


「い・・・いやー!」


「失礼いたします!」


小笠原のすばやい動きに


玲奈はなすがままであった


そして渡辺は玲奈の下着姿をニコニコと見つめているのであった



―――――――


「ありがとうございましたー♪」


「ありがとう。また来るなー」


渡辺は小笠原に手を振り店を後にした


玲奈はその横でふらふらと歩いていた


「玲奈ちゃん。ええの見つかってよかったなー」


「はは・・・なんてゆうか・・・すごかった」


玲奈は小笠原と渡辺の勢いに負けて


されるがままに試着していたのだ


「でも、絶対可愛いから珠理奈に見せてなー♪」


「う、うん・・・///」


玲奈は真っ赤になりながらうなずいた



――――――――


2人は外で夕食をすませ


官舎に帰ってきた


「ほな一緒にちゃぷちゃぷしよ♪」


渡辺はお風呂セットを山本の部屋から持ってきてニコニコしていた


「え?」


「昨日は玲奈ちゃん先に入ってもうてたし、今日は一緒に入ろう」


「う・・・でも、恥ずかしい・・・」


「でも玲奈ちゃん頭の傷あるから一人で入れへんのやろ?」


「う・・・」


玲奈はぎくりとする


「ほな決まりー」


渡辺は玲奈の手を取り


風呂場へと向かった


――――――


「はー気持ちええなぁ」


渡辺はニコニコしながら湯船につかっていた


玲奈は照れながら体を洗っていた



「玲奈ちゃんはスタイルええな―」


「みるきーのほうがいいよ。胸だってあるし・・・」


玲奈は渡辺の胸に目をやる


「そう?でも彩ちゃんもすごいねんで」


「へ?そうなの?」


「なんか気にしてるみたいであんまり言えへんけど・・・前、今日の店で下着試着した時なんてカチカチに固まってたで」


「へー・・・」


玲奈は今日の出来事を思い出し


山本の気持ちが痛いほどわかったのだった


初めての彼女32

翌日


珠理奈は自分の部屋によった


リビングでは


玲奈と渡辺がベッドで一緒に寝ていた


(おーいいなぁこの図・・・)


珠理奈はにやつくのを抑えながら


起こさないように身支度を始めた



「んー・・・」


玲奈はもそもそと起き上がる


渡辺はまだ眠っていた


起こさないように静かに起き上がる



「あ、玲奈ちゃんおはよう」


「珠理奈。おはよう」


まだ眠っている渡辺を起こさないように2人は小声でしゃべる


「どうだった?」


「なんてゆうか・・・さや姉の奥手ぶりにやきもきしてたみたい」


「あーやっぱりか」


「そっちは?」


「奥手すぎて怒ってる理由までわかってなかったよ」


珠理奈は苦笑いする


「そっか・・・」


「まぁ大丈夫だよ。今日は2人とも夜勤だからみるきーと楽しんでね」


珠理奈はにこっと笑って


軽くキスをした


「ちょ!///」


とっさのことに驚いて身を引く


「じゃ、行ってきます」


珠理奈はにこっと笑って手を振った


「もー・・・いってらっしゃい」


玲奈は照れながらも珠理奈に手を振る



パタンとドアが閉まり


遠くから玄関のドアが閉まる音がした



「ほらーやっぱりラブラブや」


いきなり後ろから声がしたので玲奈は振り向く


見るとベッドに寝たまま渡辺がニコニコしていた


「み、みるきー・・・」


玲奈は顔を赤らめながら固まっていた



―――――


「ほな、いこか」


山本は珠理奈が部屋から出てくるのを待っていた


「うん、お待たせ」


そういって2人は歩き出した


駐輪場に行くと


「おーおはよう」


ランニング終わりの秋元が2人の元に走ってきた


「「おはようございます」」


2人は一礼する


「昨日飲んだのに元気ですね」


「あ、たかみなさん帰れたんですか?」


「うん。連れて帰ったから大丈夫だよ。2人とも仕事しっかりな」


秋元はタオルで汗をぬぐいながら笑う


「「はい」」


秋元は手を振りながら官舎に入って行った


「たかみなさん秋元さんが連れて帰ってくれたんやなー」


山本はヘルメットをかぶりながら言う


「ホントにカップル誕生したりして」


珠理奈もヘルメットをかぶりながら言う


「・・・はぁ?たかみなさんと秋元さんがか?」


「うん」


「はは、昨日からみんなそんなことばっかり言ってんなー」


「あれ、さや姉本気にしてないの?」


「だって言われてその日になんかあるかいな」


「さや姉ならね。他の人はわかんないよ」


珠理奈は笑いながらエンジンをかける


「はぁ?なんやねん昨日から人をからかいよって」


「ほら、はやくいくよー」


珠理奈はムキになる山本を置いて先に走り出した


「あ、まてや!」


山本もあわてて走り出した


―――――


秋元は自分の部屋に戻り


シャワーを浴びていた


「ふぅ・・・」


髪を乾かしながら出てくると


高橋がベッドの上で不思議そうにきょろきょろしていた


「あ、おはようございます」


「へ?秋元!?・・・っー」


高橋は頭を押さえる


「大丈夫ですか?飲み過ぎですよ。」


そういうと秋元は冷蔵庫から水を取り出し


高橋に渡した


「すまん・・・」


高橋は水を飲み


秋元を見つめた


「あ、言っときますけど何もしてませんからね」


「な、なんだよ!そんなこと聞いてないだろ!///」


思わず高橋は顔を赤らめた


「・・・でも・・・スーツから服変わってるんだけど」


高橋は今着ているブカブカのスウェットを引っ張る


「あースーツはさすがに寝にくいと思って。でも、自分で着替えてましたよ」


「あ、そ、そうなんだ。なんかすまんな・・・」


「いえ、いいですよ。朝ごはん食べます?味噌汁ぐらい飲んでってくださいよ」


「なんか悪いな。今度なんかおごるな」


高橋はそう言ってベッドから起き上がる


「あっ」


「っと!」


ブカブカのスウェットに足を取られて高橋はバランスを崩す


それを秋元が支え


秋元の胸にもたれかかる形となった


「もー大丈夫ですか?」


「あ、あぁすまん///」


高橋はバッと離れる


「・・・ふふっ。はははっ!」


照れる高橋に秋元は笑いだす


「な、なんだよ笑うなよ」


「いえ、昨日からかわいいなと思って」


「な・・・///」


かわいいというフレーズに高橋は固まる


「・・・昨日のことは私の胸に秘めておきます」


「は?おい!どういうことだよ!」


「はは、内緒です。」


「なんだよー!もー!」


高橋はからかわれてムスッとしていた


それを見てさらに秋元は笑うのだった





お知らせ

初めての彼女が長引いております(^▽^;)


中だるみですいません(・_・;)


そして


やきもきさせてすいません(;´Д`)ノ


近々そういうシーンも書きます


悩んでたんですけどね―


一回書いてみようかと思います・・・


アメンバー限定にしようと思いますので


その際はご理解のある方のみ閲覧ください


あと、さやみるきー、まりこじ、さえゆきの話は


番外編的な感じで書こうと思っています


才加とたかみなはどうしようか考え中です(^▽^;)



最近


SKEのエビフライデーナイトを見てから


わたしのなかでちゅりのランキングが上がっております(・ω・)/


なんか鳥の丸焼をみて涙するちゅりにきゅんきゅんする!( ´艸`)


あとまさにゃも頑張ってる感じが好きだ笑


てな訳で古柳も今熱い感じでございます(・∀・)


もう完全に箱で推せ!って感じです



そしてNMBのげいにん!を見て


NMB熱も上がっておりますヘ(゚∀゚*)ノ


私関西出身なんで


女の子がボケてるのとか見るの好きなんですよね


まーちゅん、さや姉はおもろいですなー(・∀・)




SKE,NMBが好き(°∀°)b


初めての彼女31

珠理奈は


ベッドで顔を赤らめている玲奈をずるずると引っ張りだし


風呂場へと連れて行った




「玲奈ちゃん。もうそんなに気にしなくても・・・」


「だって・・・今日こんなのばっかり・・・」


玲奈は珠理奈に髪を洗ってもらいながらつぶやいた


「うーん・・・ごめんね。鍵返してもらおうと思ってたのにそのままになってて」


「ううん。でもどうしたんだろうね2人とも・・・」


「そうだねー・・・みるきーのことは玲奈ちゃんに任せるよ。さや姉のことは私に任せて」


「うん、わかった」


そんな話をしながら


珠理奈は玲奈の背中を見て


未遂に終わったことをもやもやしていたのだった


―――――――


「じゃあ、行ってきます。また朝寄るけどね」


そういって珠理奈は玲奈に手を振り


山本の部屋に行った


「なんかすまんな」


山本は珠理奈に申し訳なさそうに頭を下げた


「いや、いいよ。でも、なんであんなに怒ってるの?」


「それはわからん」


「え、わからないの?」


「うーん・・・一緒に風呂入るの断ったからかな?」


「はぁ?」


「いや、いつも断ってるんやけど・・・今日はなんかいつもよりムスッとしてて・・・」


「・・・今日のあの流れで、普通そんなこと言う?」


「あほ、話しが過激すぎて逆に戦意喪失や!」


山本は思わず叫ぶ


珠理奈は頭を押さえてため息をつき


「ホント、変に真面目なんだから・・・」


と呟いた


「な、なんやねん!」


珠理奈の呆れた顔をみて山本がムスッとする


「あのねーそんな態度だからみるきーだって怒るんだよ。今日は気合入ってたと思うよ。あんまりほっとくと好きなのか心配になってると思うよ」


「う・・・そんなん言われても・・・」


山本は顔を真っ赤にしたまま反論できずに固まっていた


「これはもうさや姉がちゃんとするしかないな」


「・・・でも、もうどうしていいかわからんくて・・・」


山本はうつむく


「さや姉には刺激が強すぎたか・・・」


珠理奈は苦笑いをした


「まぁ面白がっていろんな知識を植え付けたのは悪いと思うけど。こればっかりはねぇ・・・もう恥ずかしいとか言ってないでさ。さや姉のやりかたでいいんだよ。みるきーだって何も言わないって」


珠理奈は山本の肩をポンと叩く


「う・・・せやな。夜勤明けに謝るわ」


「いや、今日謝った方がいいと思うけど」


「・・・今日謝ったらせないかんやろ。最後にちゃんと教えてくれるか///」


山本は真っ赤になりながら珠理奈に頭を下げた


「・・・ぷっ。そういうところが真面目すぎるんだよ」


珠理奈は耐えきれず吹き出してしまった


「う、うっさい!///」


「じゃあ仕事に響かない程度にお教えしましょう♪」


珠理奈はにこっと笑った




――――――


一方玲奈と渡辺はコタツに入っていた


「・・・ごめんな。玲奈ちゃん」


渡辺は頭を下げる


「い、いいよ!気にしないで」


玲奈はわたわたと手を振り慌てた


「・・・ラブラブでうらやましいなぁ」


渡辺はため息をつく


「え、そんなことないよ」


玲奈は顔を赤らめながら言う


「ううん。ラブラブやもん。一緒にちゃぷちゃぷもしてるし・・・」


「ちゃぷちゃぷ?」


「あ、お風呂のことやねんけどな。彩ちゃんは一緒に入ってくれへんねん」


渡辺は口をとがらす


「でも、それは恥ずかしいんじゃない?」


「・・・ううん。彩ちゃんは私のこと好きちゃうねん・・・」


「へ?」


「私が誘っても振り向いてくれへんし・・・」


渡辺は呟く


「・・・みるきー」


「・・・私よりたかみなさんのほうが好きやねん」


渡辺はうつむき


目にはうっすらと涙がたまっていた


「さや姉は恥ずかしいんだよ。絶対みるきーのこと好きだよ」


そういって玲奈は机にあるティッシュを渡辺に渡した


「でも恥ずかしいっていって実は避けてるだけなんかもしれんし・・・」


涙をふきながら渡辺は答える


「押してもだめなら引いてみろ。」


「え・・・?」


「たまにはさや姉のタイミングを待ってみるのもいいと思うな」


「でも・・・それで何もなかったら・・・」


「大丈夫だよ。待ってみて」


玲奈は渡辺の手を握り微笑んだ


「それに明日は夜勤で1日居ないから引いてみる絶好のチャンスじゃない」


「・・・せやな。なんか私いつも追いかけてばっかりやったから・・・たまには引くのもええんかもしれへんね」


玲奈の励ましに渡辺もにこっと笑ったのだった



初めての彼女30

部屋のベッドに玲奈は横たわり



珠理奈はその上に覆いかぶさる



「玲奈ちゃん・・・好きだよ」



「珠理奈・・・」



玲奈に軽くキスをして



珠理奈はもそもそと



布団にもぐりこみ



今からまさに始まろうとした時




ガチャガチャと玄関が開く音がした



「ちょ、ちょっとまてやみるきー」



「もう彩ちゃんや知らん!」



ドタドタと廊下から激しい足音が聞こえる



「えぇっちょっと!///」



玲奈はあわてて布団を頭からかぶろうとしたが



「え!何!?」



その足音に驚き布団からがガバッと珠理奈が顔を出した




そのタイミングでドアが開き



渡辺と山本は



ベッドで重なりあっている2人を



目の当たりにする




「わー!」



珠理奈は布団で自分と玲奈を隠す



「す、すまん!///」



山本はあわてて後ろを向く



渡辺はそんな山本の姿をみてむっとする



「・・・もー!そんなんやからいつまでたってもあかんねん!」



渡辺は怒りがぶり返したようで



また山本に対して怒りだした



「なんやねん!てか此処で怒んなや!」



「・・・・っ!さやかちゃんや・・・きらいや」



渡辺はぽろぽろと涙をこぼしながら



その場にしゃがみこんだ



「えっ!な、泣くなや!ごめんて!謝るから」



山本は渡辺の隣でおろおろしていた



「何が悪いかわかってないのに謝らんといて」



「もーなんやねん」


山本は頭を掻きながらムスッとしていた






「あのーお取り込み中申し訳ないんだけど・・・」



ベッドから珠理奈がおずおずと声をかける



2人はベッドの方を見る



「服着て・・・いい?」



珠理奈は苦笑いをする



「あ!せ、せやな!すまん///」



「・・・ごめんな」



そういって山本と渡辺は廊下に出た



「・・・玲奈ちゃん・・・着替えようか」



珠理奈は玲奈を見る



玲奈は手で真っ赤になった顔を押さえ



壁側の方を向いて小さく丸まっていた



その姿をみて



珠理奈は思わず吹き出してしまったのだった




―――――――


玲奈を促し


そそくさと服を着て


珠理奈はドアを開けた


「お待たせ・・・どうしたの?」


廊下でも2人は和解していないようで


気まずい空気が流れていた


「珠理奈。今日ここに泊めて」


「へ?」


突然のことに珠理奈は驚く


「はぁ?何言いだすねん。散々邪魔してるんやで」


山本も渡辺の発言に驚く


「・・・あかん?」


渡辺は潤んだ瞳で珠理奈を見る


「・・・しかたないなぁ。いいよ。」


「お、おい!珠理奈!」


「ただし、今日は私がさや姉のところに泊るね」


珠理奈は山本の肩にポンと手を置く


「え!なんでや」


「いーから。それにさや姉も明日夜勤だろ?」


「そうやけど・・・」


「たまには一緒に出勤しよう。みるきーも好きなだけいていいよ」


珠理奈はにこっと笑った


「じゃあさや姉先に帰ってて」


珠理奈は山本の背中を押す


山本は文句をいいながらも


自分の部屋に戻って行った


「さて・・・何があったかは知らないけど・・・ゆっくりしてっていいから」


珠理奈は渡辺ににこっと笑う


「・・・ありがとう」


「あ、でもその前に・・・」


「?」


「玲奈ちゃんとお風呂入ってもいいかな?」


珠理奈はえへっと笑った


初めての彼女29

さて


珠理奈と玲奈が部屋でいい雰囲気になる前


山本の部屋では


リビングで山本と渡辺がテレビを見ていた


「なー彩ちゃん。いっしょにお風呂入ろー」


渡辺は山本の服を引っ張りながら言う


「ええわ。一人で入りー」


山本はそっぽを向いて答える


「えー。またー?たまにはええやん」


「いや、ええて。」


「もーなんでいっつも入ってくれへんの?一緒にちゃぷちゃぷしたいのに」


渡辺はムスッと口をとがらせた


篠田の家で盛り上がっていたので


渡辺は教えてもらったテクニックを実行しようと


やる気になっていたのだ


「・・・風呂はゆっくり一人で入るもんや」


山本は渡辺を振り払うようにコタツから出て


冷蔵庫から缶ビールを取り出し


グッと飲んだ


(・・・飲んで誤魔化さなやっとれんわ)


山本は今日教えてもらった知識と


渡辺と玲奈がベッドで重なり合っているのが頭から離れなかったのだ


普通ならこの勢いで一発決めるところだが


教えられた知識を実行するには


初めての山本にはハードルが高すぎて


意気消沈してしまっていたのだ


(やっぱり珠理奈にもう一回聞いてからでないとあかんわ…)


変に真面目な山本はそんなことを考えていた


「あーわたしも飲むー」


渡辺は山本のもとに駆け寄り


背中から抱きついた


「な!///・・・ビールの飲めへんやろ」


山本は顔を赤らめながら


渡辺から離れる


「・・・」


渡辺はだまって山本を見つめる


山本は気まずくなりまたビールをぐっと飲んだ



「あ・・・そういえばたかみなさん帰れたんかなぁ」


ぽつりと山本は呟く




「・・・・・なんやねん」



「へ?」


いつもの拗ねた感じではない口調に


山本は振り返る


そこには山本を睨んでいる渡辺の姿があった


「え・・・」


その様子を見て山本は驚く


「彩ちゃんの・・・アホー!!」


渡辺は叫ぶと


自分の荷物を手早くまとめ出した


「えっ!なにしてんねん!」


渡辺の行動に山本は慌てる


「ほっといて!」


「な・・・」


渡辺の剣幕に山本はたじろぐ


そんな山本をよそに部屋を出ていく


「お、おい!」


山本は我に返り慌てて渡辺を追いかけた


玄関を開けると


隣の部屋のドアを開けている渡辺の姿があった


「おい!な、なにしてんねん!」


そんな山本の制止も無視して


渡辺は部屋に入っていった


「なんやねん!もう!」


山本も慌てて部屋に入って行った


初めての彼女28

一方その頃


珠理奈の部屋では



「玲奈ちゃん。そんなに照れなくてもいいじゃん」


「だって・・・あんなとこみんなに見られたんだもん」


玲奈はコタツに入り布団を頭までかぶっていた


帰ってきてからずっとこの調子なのだ


珠理奈はそんな玲奈の背中をポンポンとたたく


「いーじゃん。みんな飲んでたし。気にしなくても」


「・・・うぅ。ホント?」


玲奈はコタツ布団からちらりと顔をのぞかせた


「でも、なかなエロくてドキドキしちゃったなー♪」


「もーやっぱり!珠理奈のバカ!」


玲奈はまた顔を覆い隠した


「はは、ごめんごめん。」


そんな仕草が可愛くて珠理奈は笑ってしまった


その時


ピーピー


と、風呂場のアラームが鳴った


「さ、拗ねてないでお風呂はいろ」


「一人ではいってよ」


「いやいや、まだ抜糸してなんだから。ほら、いくよ」


珠理奈はいじけている玲奈を起こした


玲奈はしぶしぶ起き上がり


2人で脱衣所に向かった


脱衣所で2人は背中合わせになって服を脱ぐ


玲奈が恥ずかしがるのでそういうルールになっているのだ



「あ、玲奈ちゃん明日私夜勤になったんだ。言うの忘れてた。」


珠理奈は上着を脱いだ後ハッとして玲奈の方を見た


「え、そうなの?」


玲奈も上着を脱いだ直後であり


あわてて胸元を脱いだ服で隠した


「うん、麻里子先輩と勤務変わったんだ。」


「そうなんだ。あ・・・でも・・・」


「どうしたの?」


「明日・・・お風呂どうしようかな」


玲奈は頭の絆創膏を触りながら言う


「あーそうか・・・」


「もう、明日は諦めようかな・・・」


「あ!みるきーと入れば?」


「え!?」


「仲良くなったんでしょ?」


「で、でもそれとこれとは話しが・・・」


玲奈は顔を赤らめる


「いいじゃん。さや姉のところに年末年始はいるっていってたよ。」


「う・・・でも・・・恥ずかしい///」


「・・・今そんな恰好で話してるから大丈夫なんじゃないの?」


珠理奈は玲奈を指差して笑った


「へ?・・・あ///」


玲奈は話しに夢中で


隠していた胸元があらわになっていることに気づいた


慌てて隠そうとしたが


珠理奈に腕を掴まれる


「だーめ」


珠理奈はいじわるっぽく笑って


玲奈にキスをした


「・・・っ///」


とっさの出来事に玲奈は動けなかった


そしてゆっくりと珠理奈が離れる


「も、もう!ほらお風呂入るよ!」


玲奈は恥ずかしくなって珠理奈の腕を解き


背中を向けた


「玲奈ちゃん」


珠理奈が玲奈の背中に抱きつく


「・・・っ!」


シリアスな声に


玲奈の心臓がはねる


「アザ・・・だいぶ薄くなってきたね」


珠理奈は玲奈の肩にある事故の打撲痕にキスをした


「ちょ・・・珠理奈・・・///」


珠理奈は玲奈の制止も聞かず


肩から背中にかけてゆっくりキスをしていく


珠理奈が触れる場所が熱くなるのを感じる


そして


ブラジャーのホックが外された


玲奈は驚いてびくっと体を震わせる


「玲奈ちゃん・・・」


「じゅり・・・な・・・」


珠理奈は玲奈の胸を触りながら


首筋にキスをする


「ちょっ・・・じゅりなっ」


「玲奈ちゃん・・・我慢できないんですけど」


「ふぇ・・・?」


「今から・・・しようか」


「え!ちょっとまずお風呂入ってから・・・」


「だめっ今の雰囲気を大事にしたいの」


「で、でもっ・・・んっ」


珠理奈は拒む玲奈を


キスで黙らせた


舌をからませる濃厚なキスに


おずおずと玲奈も応戦しだす


「・・・はぁっ」


艶っぽい声とともに


玲奈は潤んだ瞳で珠理奈を見つめた


「ね?いいでしょ?」


珠理奈は玲奈を見つめて微笑んだ


「・・・・///」


玲奈は黙って頷く


珠理奈はにこっと笑い


玲奈を優しく抱きしめた






初めての彼女27

「じゃあ、私たちも帰ります」


「おじゃましましたー」


宮澤と柏木も玄関に向かい歩き出す


「おつかれーゆっくり寝てね」


篠田と小嶋がニコニコと手を振る


「「はーい」」


そして玄関の扉が閉じる


「さてと・・・残るは」


篠田はため息をつく


「この2人だねー・・」


篠田と小嶋は爆睡している高橋と秋元に目をやった


「結構寝たと思うんだが・・・起きなかったな」


「どうする?」


「そりゃー帰ってもらわないと困るよ」


「だねー私たち明日仕事だしねー」


「もー仕方ないなぁ・・・ほれ、起きろ2人とも」


篠田は高橋と秋元をゆすった


「んー・・・」


「あ・・・すいません!」


秋元は飛び起きたが


高橋は声を出しただけで起きなかった


「はい、お水」


小嶋が水を差し出す


「あ、ありがとうございます」


秋元は水をぐっと飲み


「すいません、寝てしまって」


と、頭を下げた


「いや、いいんだ。あ、お願いがあるんだけどさ」


「はい?」


「たかみな送ってってくれないかな?」


「へ?」


秋元は隣ですやすやと眠っている高橋をみる


「明日は休みらしいから。それに官舎一緒だろ?」


「わかりました。送ります」


そういうと秋元は自分の荷物とたかみなの荷物をまとめる


「ほら、たかみなさん起きてください」


「んー・・・あー頭痛い・・・」


高橋は頭を押さえながら起き上がる


「はい、お水」


「あ、ありがとう」


小嶋が差し出した水を飲みふらふらと歩き出した



「では、おじゃましました」


「またねー」


秋元は高橋を支えながら出て行った


「大丈夫かな?」


小嶋はふらふらしている高橋を見て心配そうに呟く


「大丈夫だよ。才加ついてるし。それに、カップル誕生するかもしれないよー」


「え?ホント?」


「ま、お互い不器用だから難しいかもしれないけど」


篠田は苦笑いをしながらドアを見つめていた





寒空の中


高橋と秋元は官舎へ帰っていた


高橋はなんとか歩いていたが


秋元の支えがなければその場に倒れこみそうだった



「ほんとに大丈夫ですか?たかみなさん?」


秋元が心配そうに聞く


「んー大丈夫だって!それに歩いてたら酔いもさめるし!」


高橋は上機嫌でふらふらしながら歩いていた


(はぁ・・・こんなことならタクシー呼んどいてもらうんだった・・・)


秋元は少し後悔した


秋葉西から篠田たちのマンションは1Kmもないのだが


マンションから官舎へは3km弱あるのだ


秋元一人なら


普段、署まで走っている距離と大差ないので帰れるのだが


泥酔している高橋を連れて帰るのにはかなりの時間がかかってしまうのだ


ましてや12月末・・・


冷たい風が容赦なく2人を襲っていた



「・・・うえっ」


そんなことを思っていた秋元の隣で


高橋はしゃがみこみ口に手を当てる


「ちょ、ちょっとたかみなさんっ!」


「・・・っセーフ。大丈夫だ」


高橋はぐっと親指を立てる


「いや、大丈夫じゃないでしょ。もー・・・少し失礼しますね」


そういうと秋元は


高橋を抱えあげ


いわゆるお姫様だっこの形になった


「え!?ちょ、何すんだよ!」


高橋はいきなりのことに驚き暴れ


バランスを崩す


「わ、暴れないでください!」


「きゃっ!」


秋元は高橋が落ちないように腕に力を込める


高橋もとっさに秋元の首に抱き


なんとか落ちずに済んだ


「はーセーフ・・・危なかった・・・」


「あーびっくりした・・・」


秋元と高橋はほっとして


安堵の声を漏らした



「「あ・・・」」


そして


お互いの顔が至近距離にあることに気づき


今度はそのまま固まってしまった


「ご、ごめんっ!でも、その・・・これは恥ずかしいってゆうか・・・」


高橋の顔がみるみる赤くなった


「あ、そうですね・・・じゃあ・・・」


秋元は高橋をおろすと


今度はかがんで背中を見せた


「なんだぁ?」


高橋は首をかしげる


「おんぶならいいでしょ?」


秋元はにこっと笑った


「な、ガキじゃあるまいし・・・」


「いやいや、そんな状況で歩けないから言ってるんです。このまま歩いてると風邪ひきますから」


「う・・・」



高橋はしぶしぶ秋元の背中に身を預ける


「今回だけだからな///」


ぼそっと高橋はつぶやく


「わかってますよ」


そういって秋元は立ち上がり


歩き出した




(あ・・・温かい)


心地よい振動にゆられながら


高橋はうとうとと眠りだした



「すー・・・すー・・・」


(あ、寝ちゃったかな・・・?)


背中から聞こえる寝息に


秋元は目を細め


歩き続けていた


(にしても・・・軽いなぁ・・・)


背中にかかる高橋の重みは


普段鍛えている秋元には負担ではなかった


「敏腕刑事も普通の女の子なんだよなぁ・・・」


秋元は呟き


クスッと笑った



―――――


「つきましたよーたかみなさん。」


官舎の高橋の部屋の前で秋元は声をかける


「んー・・・」


「ほら、起きてください。おろしますよ。」


「んー・・・やだ」


高橋はおりるどころか


秋元の首にしがみついて離れなかった


「ちょ、ちょっとたかみなさん!」


予想外の展開に秋元は驚いた


「ほら、冗談言ってないで。おりてください」


「・・・・zzz」


「って、言ってるそばから寝ないでくださいよ」


「・・・・zzz」


焦る秋元をよそに高橋は背中で眠り続けていた


「・・・はぁ・・・仕方ないなぁ」


秋元は高橋の部屋の前からすたすたと歩き出し


自分の部屋の前に来た


高橋を背負ったままポケットから器用に鍵を取り出し


部屋の中に入っていったのだった


初めての彼女26

寝室では


「ベッドで寝てたらーこうしてー・・・」


「あ、こういう誘い方もありなんじゃないですかね―」


「はーそういうやり方が・・・勉強になります」


玲奈はベッドでレクチャーする小嶋と柏木を見ながら


顔を赤らめてドキドキしていた


「私頑張ります!」


渡辺は拳を握りしめ


気合十分だった


「今日さっそく実践してみます」


「頑張ってねみるきー」


「応援してるよ―」


小嶋と柏木はテンション高く盛り上がっていた


「じゃあ、玲奈ちゃん!」


「は、はい」


「彩ちゃん役やって!!」


「へ?」


玲奈は渡辺の提案にきょとんとする


「確かに。その照れ加減は彩ちゃんに匹敵するね」


「うんうん」


小嶋と柏木は大きくうなずいた


「な、ちょっと待ってください・・それって・・・///」


玲奈はたじろぐ


「玲奈ちゃん・・・」


渡辺は玲奈を見つめる


「み、みるきー・・・///」


玲奈は照れて後ずさりする


「きゃっ」


後ろにあったベッドに倒れこむ


渡辺は倒れた玲奈の上に乗り


「すきやで・・・私・・・待ってるんやで・・」


そう言って玲奈の手を自分の胸に当てる


「おねがい・・・」


「み、みるきー・・・」


玲奈は渡辺の行動にドキドキしてしまう


「私じゃ・・あかん?」


「あ・・・」


玲奈は渡辺に見入って動けなくなっていた


渡辺の顔がどんどん近くなる





「あのーすいません。そろそろお開き・・・・みたい・・・で」


珠理奈は部屋の引き戸を開けたまま固まる


ベッドには後数センチで唇が届きそうな玲奈と渡辺の姿とそれを立って見守っている小嶋と柏木の姿があった


「「あ・・・」」


2人は扉の方を向き固まる


「みるきーもかえる・・・で」


隣から覗き込んだ山本も同じく固まってしまった



「おーこりゃまたどういうシュチュエーションなのかなぁ?」


「カップリングチェンジ?」


篠田と宮澤が隙間からのぞきながら尋ねた


玲奈と渡辺はあわてて起き上がり


「ち、ちがうのこれは練習というかなんというか・・・」


玲奈は顔を真っ赤にしながらわたわたと手を横に振る


「はは、なにそれ?」


珠理奈は玲奈の慌てように笑ってしまう


「内緒。それに珠理奈、ちゃんとノックしなきゃだめだよ」


小嶋は人差し指を唇にあてウインクをした


「あ、すいません・・・」


そう言って珠理奈は頭を下げた


「そ、そうやで、内緒なんやから」


渡辺も顔を赤らめながらムスッとしていた


「はいはい、じゃあもう遅いしお開きにしようか」


篠田がパンパンと手を叩き


その場を収めた



「「お邪魔しましたー」」


珠理奈たちは玄関で一礼し、篠田のマンションを後にした


珠理奈はさっき寝室で見た玲奈の姿を思い出しドキドキしていた


玲奈は先ほどの姿を珠理奈にみられ、恥ずかしさで頭がいっぱいだった


山本はいろんなことを教えられ、その後寝室でみたシュチュエーションを思い出し刺激が強すぎてくらくらしていた


渡辺は先ほど見られたことが恥ずかしかったのと、今日どのようにアプローチをかけようかと考えていて頭がいっぱいだった



そのため4人は特に話しもすることなく駐輪場までたどり着いていた


「じゃあ、また。」


珠理奈は山本達に声をかけた


「お、おう。ほなな」


「うん、おやすみー」


山本と渡辺も手を振りバイクにまたがる


玲奈も手を振り


珠理奈のバイクにまたがった


玲奈がきゅっと抱きついてきたので


珠理奈は


(今日は我慢できないかもしれない・・・)


そんなことを思いながらエンジンをかけ走り出した



「・・・ほなうちらも帰ろか」


「う、うん」


2人はぎこちない会話をしながら


バイクのエンジンをかけ走り出した


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