気ままな詩人

48グループの創作小説を書いています。じゅりれな、さやみるきーメインになります。SKE、NMBの支店推しです。苦手な方は退室ください。

2014年05月

気がつけば

もう2週間くらい更新していませんでした(;´▽`A``

なんかファンタジー系を書いていたら途中で止まってしまいまして

悪戦苦闘していたら

別のネタが浮かんだので

とりあえずそちらを先にUPしようと思います(^∇^)

もう少しおまちくださいませ(^▽^;)


最近、総選挙のためにNMBの会員登録しようとしたら

間違ってメンバーからメール来る方にも登録をしてしまいました

今月で止めようと思っていたのですが

さや姉からメールが来て

登録したニックネームをよばれた(・∀・)


とりあえず来月も続けとこう・・・笑

あとがき

『あの日の約束 番外編』を読んでいただきありがとうございました(^∇^)

今回は、素直になれないさや姉が

指輪を買うというシュチュエーションを書きたかったのです(・∀・)

さやみるきーは書いてて楽しい( ´艸`)


次はちょっとファンタジー?系を書こうかなとおもてまして

時間かかりそうなんですが

またじゅりれな&さやみるきー的な感じになるかもです

好きなメンバーを出演させる小説をただただ書きたいだけですが・・・(^▽^;)

まとまらなかったらすいません

だらだらと続くのが続いているので

なるべく長編にならないようにがんばりたいと思います(・∀・)

あの日の約束 番外編⑥ 終

そして

山本たちはそれぞれのマンションに帰る


「あーなんかいろいろあって疲れたわ」

山本はどかっとソファーに座り

クーラーをつける

「なー彩ちゃん」

寝室で渡辺が声をかける

「なんや?」

山本は部屋をのぞく

「帯、外してくれへん?」

そう言って渡辺は山本に背を向ける

「あぁ・・・」

山本は後ろの帯をほどくために渡辺に近づく

アップにされた髪で

普段は見えないうなじがあらわになっていた

(な・・・なんや・・・えらい色っぽいやんか・・・)

山本はドキドキする

祭りのときは佐藤の事で頭がいっぱいで浴衣姿をゆっくり眺める余裕もなかったのだ

「彩ちゃん?」

なかなか帯がほどかれないので渡辺は後ろを振り返る

「す、すまん・・・今ほどくわ」

山本は顔を赤らめながら帯に手を伸ばす

「あーもう顔真っ赤やん」

そういって渡辺がからかう

「べ、別にそんなことないわ」

「えーじゃあこの浴衣は彩ちゃんにとって不評やったん?」

「はぁ?」

「だって彩ちゃんかわいいとかなんもゆうてくれへんし・・・」

渡辺はうつむく

「あ・・・」

「せっかくの花火大会やから浴衣選んだのに・・・」

「美優紀・・・」

山本は帯から手を離すと

すっと後ろから渡辺を抱き寄せた

「彩ちゃん・・・」

渡辺は不意打ちで顔が赤くなる

「似おうてるで・・・」

山本も真っ赤になりながら言う

「ふふっ・・・」

渡辺は山本の左手に自分の左手を上から重ね

「指輪ありがとう」

そういってきゅっと手を握った

「美優紀・・・」

「でもな・・・」

「ん?」

「指輪以外にも・・・彩ちゃんのもんやっていう印ほしいな・・・」

「え・・・?」

いきなりの発現に山本はドキッとする

渡辺は後ろを振り返り

山本を見つめる

その濡れた瞳は

山本をより一層ドキドキさせた

「美優紀・・・ええんか?」

「うん。当たり前やん。彩ちゃんでなきゃいやや・・・」

「・・・っ!」

そのセリフで山本の理性は一気に吹き飛び

帯をするすると解き

ベッドに押し倒したのだった




―――――――

翌日

横山の予想通り

渡辺が指輪をしているということは

大学内で一気に広まり

本当に勝手に失恋している人が出ているようであった


「な、ゆうた通りやろ?」

横山はニッと山本をみる

「うーん・・・せやなぁ。認めたくないけど」

講義が終わり横山と山本は剣道場に向かっていた

「彩は指輪せんの?」

「あー私までしてたらややこしいからせぇへんねん」

山本は苦笑いをする

今日一日で渡辺の相手は誰なのだと質問攻めにあい

げっそりしていたのだ

そこに

「彩ちゃーん。ゆいはーん。」

後ろから渡辺の声が聞こえる

振り向くとそこには

渡辺、小谷、上西が手をふりこちらに向かってきていた

「みんなで部活行こう」

渡辺はいつもより上機嫌でにこにことしていた

「もー今日みるきーの相手誰やっていっぱい聞かれて疲れたわ」

「私もーなんやごまかすんしどろもどろになってもうたわ」

上西と小谷はため息をつく

「なんや。みんなもおんなじかいな」

そういって横山は笑った

「ごめんなーみんな」

そういって渡辺は手を合わせる

左手薬指には昨日あげた指輪が光っていて

山本は少し照れくさくなった


「・・・」

横山はしばらく渡辺を見つめた後

「彩、ひとつゆうとくわ」

「なんや?」

山本は首をかしげる

「・・・キスマーク付ける場所考えなあかんで」

そう耳打ちをした

「なっ!」

山本は驚き

バッと渡辺の方を見る

渡辺の服の隙間からちらりと赤いあざが見えていた

「わー!」

山本はとっさに渡辺の服を引っ張り隠そうとしたが

その動きで

小谷と上西が渡辺の服の胸元に注目する

「なっ・・・」

小谷の顔はみるみるうちに真っ赤になる

「あーあ。ハレンチなやっちゃなぁ」

上西はニヤッと笑う

「ち・・・ちがうねん。これはそのー」

山本は顔を赤らめながらしどろもどろになる

「・・・えへへー」

渡辺は照れくさそうに山本の腕に抱きつく

「こら、まんざらでもない顔せんでええねん」

山本は渡辺につっこむ

「えーだってーホンマのことやんなぁ」

渡辺はにこにこと笑う

「はいはい。お熱いこって」

上西はため息をつく

「な・・・なんか実際見るとこっちが照れるなぁ」

小谷は手で顔を仰ぎながら歩く

「里歩には刺激が強すぎたか?」

横山は笑う

「もーその話はええねん!」

山本は顔を赤らめながら叫ぶ

その隣で渡辺は腕に抱きついたままクスッと笑っていた




FIN

あの日の約束 番外編⑤

――――――

花火が終わり

2人は横山たちと連絡を取り

待ち合わせ場所に向かった

「・・・ふふっ」

渡辺は胸の奥がくすぐったくなり

歩いている山本の腕にきゅっと抱きつく

そして自分の指にはめられた指輪をみて

にやにやしていた

「にやけすぎて顔おかしいで」

「ええの。だって嬉しいんやもん。やきもちやいてくれたみたいやし」

「なっ・・・別に妬いてへんし」

「えへへー」

ムキになる山本を見て渡辺はにこにこと笑う

「でもなー彩ちゃんが心配してるようなことは全然ないねんで」

「・・・でもずいぶん仲良さそうやったやん」

「ふふっ・・・あれはな・・・」

渡辺がそう言いかけた時

「あっおった。彩、みるきー」

2人の姿をみつけた小谷が手を振る

「もーどこ行っててん。みるきーみんな誘っといて彩と2人でおらんようになるんやから」

小谷は口をとがらせる

「でも、他の女子は佐藤君に夢中やったけどな」

上西も横から言う

「まぁええやん」

横山はふっと笑うと

「なかなかやるやん」

そういって山本の肩を肘でつついた

「なっ・・・」

山本は真っ赤になる

「あーみるきー指輪してるやん」

「ほんまやいつの間に!?」

「えへへーさっきー」

渡辺は小谷と上西に指輪を見せながらにこにこと笑っていた

山本は照れて左手をズボンのポケットに入れるが

小谷と上西の手によって引き剥がされる

「ペアやな」

「えーええなぁ」

「な・・・なんやねん。もうええやろ」

2人にじろじろと見られ山本は照れてしまう

その時

「あーみるきーおったー」

「けいちゃん!」

佐藤が渡辺の姿を見つけてこちらに走ってきた

山本はぐっと身構え

「おい。悪いけど美優紀にこれ以上つきまとわんといてくれるか」

そういってキッと佐藤を睨む

「ちょっ。彩ちゃん・・・」

渡辺は焦る

佐藤はそんな山本を見つめ

「・・・やーだー、みるきーのお相手めっちゃかっこええやーん」

「へ・・・?」

その独特の喋り方に山本の力が抜ける

「もーせやから心配せんでええってゆうたのに・・・」

渡辺はくすっと笑い

佐藤の隣に立つ

「佐藤君はなー心は乙女やねん」

「ごめんなさーい。なんかさっきはいっぱい人がいたから素が出せなくって」

佐藤はてへっと笑う


「は・・・?はぁぁぁっ!?」


山本以外の3人も思わず声を上げる


「けいちゃんどうやったー?」

「ありがとー。みるきーのおかげで連絡先聞けたわー」

「ほんまー?よかったー。わたしもなーこれ見て―」

そういって渡辺は指輪を見せる

「えっ!もしかしてペア?ええなーよかったなーみるきー」

「そうやねん」

2人は手を取り合いきゃっきゃとはしゃぐ


山本はその様子をぽかーんと口をあけて見ていた


渡辺と佐藤は同じ文学部で

渡辺は野生のカンで隠していた佐藤のオネエに気づいたらしい

そこから2人は意気投合し

一緒にいることが多くなったらしい

そして佐藤が剣道部の吉田のことをカッコイイと言って気にいっていたため

渡辺が剣道部員たちを花火に誘い

そこで佐藤と吉田を会わせ仲良くなってもらおうという作戦を立てていたらしいのだ


帰り道に

その説明を聞き

山本はますます力が抜ける

「いらん心配やったみたいやな。彩」

横山が隣で肩をポンと叩く

「もーせやから心配せんでええってゆうたのにー」

渡辺は笑う

「うっさいわ。そういうことははよ言えや」

「だってそんなこと彩ちゃんなんも聞かへんかったやん」

「う・・・」

山本は言葉に詰まる

「やっぱり聞いときゃよかったな」

そういって横山は笑った

「うっさい」

山本はむすっと口をとがらせる

「でもええねん。こうしてやきもちもやいてくれたしー指輪もこうしてプレゼントしてくれたし」

渡辺はにこにこと笑う

「付き合って2年やろ?いままで指輪がなかった方がおかしいねん」

「せやなーペアリングは女子の憧れやもんなー」

上西と小谷はじーっと山本を見つめる

「わるかったな。てか、なんやねん。いつもやいやいゆうとるのに、こんなときは意気投合しやがって」

山本はバツが悪そうに言う

「まぁええやん。でも、みるきーが指輪してるってなったら勝手に失恋する男たちもおるやろなー」

そういって横山は笑った

「えーほんま?」

渡辺は頬に手をあてて笑う

「なにまんざらでもない顔しとんねん」

山本は横目で渡辺を見ながら口をとがらせたのだった

あの日の約束 番外編④

「ちょっと!彩ちゃん!」

渡辺は山本に腕を掴まれたまま

履きなれない草履で転ばないように必死に歩く

「・・・」

山本は黙ってずんずん歩き

土手から屋台がある通りに入り

人ごみをかき分けながら

さらに歩き続ける

「ちょっ・・・・彩ちゃん!どないしたん?」

「・・・」

山本は何も言わない

そして

ある場所で立ち止まる

「え・・・?」

渡辺はきょとんとする

そこは先ほど見ていたシルバーアクセサリーの店だった

「あっいらっしゃい。またきてくれたん?」

先ほどの女性店主がにこにこと笑う

「・・・どれや」

「え?」

「さっき気にいってたやつ.。どれやゆうてんねん」

山本は恥ずかしそうに渡辺の方を見る

「彩ちゃん・・・」

渡辺はうれしくなり胸がキュンとする

「はよ言え。花火始まるから」

山本の顔はすでに真っ赤になっていた

「・・・これ」

そういってハート型の指輪をさす

「・・・」

山本は少し考えた後

「ハートは私がつけにくいからこれでもええか?」

そう言ってシンプルな指輪を指差した

「え・・・それって」

「・・・あーもう魔除けや魔除け!変なん寄ってきても困るからな」

山本はぶっきらぼうにそういうと

自分の左手薬指に指輪をはめサイズの確認をしだした

「彩ちゃん・・・だーいすき!」

渡辺はうれしくなって山本に抱きつく

「おっなんや仲ええなー2人」

店主は笑う

「ちょっ!こんなところで止めや!はよどれが合うか決めーや」

「はーい」

ますます顔が赤くなる山本を見て

渡辺はにこにこと笑っていた



2人は自分にあうサイズを選び

指輪を購入した

「じゃあ私からサービスしたげるわ。名前は?」

店主がにこっと笑う

「あ、彩です」

「美優紀ですー」

「ん、わかったー」

そういうと店主が器用に指輪の内側に細工をし始め

「はい、これでどうや?」

そういってウインクをした

内側には互いの名前とハートマークが描かれていた

「わーハートや♪ありがとうございまーす」

渡辺は嬉しそうに指輪の内側を見る

「あ、ありがとうございます」

山本も頬を赤らめながら一礼する



ドーーーーーーーーン


その時空に一発の花火が打ちあがる

「あっ始まったで、お二人さん。はよええ場所見つけてゆっくり見いや」

そういって店主は手を振る

「はーい。行こう彩ちゃん」

「お、おう・・・」

2人も店主に手を振り

その場を後にした



ドーーーーン

ドーーーーン


「わーきれいやなぁー」

渡辺は打ち上げ花火を見ながら歩く

「そんなに上見てたらころぶで」

山本はそんな渡辺の手を引きながら歩く

「あれ?彩ちゃん。みんなのところいかへんの?」

渡辺が首をかしげる

山本は部員たちが集まっている方とは反対方向の方に歩いていた


「あほ。あんなやつのおるとこやいけるかい」

山本はむすっとする

「あ、もしかしてけいちゃんのこと?」

「・・・」

山本はピタッと足を止め

渡辺の方を向く

「彩ちゃん?」

山本は先ほど買った指輪を取りだすと

スッと渡辺の左手薬指に指輪をはめる

「あ・・・」

渡辺はドキッとする

「ふらふらせんと、ちゃんと私だけのもんになっとけ」


ドーーーーーーン

その時

ひときわ大きな花火が打ちあがり

人々は空を見上げる

その隙に

山本は渡辺にそっとキスをしたのだった

あの日の約束 番外編③

そして

花火大会当日―――

山本と横山は花火大会近くの駅できょろきょろとあたりを見渡していた

「ったく、浴衣とかどんだけ時間かかんねん・・・」

山本は腕時計を見ながらムッとする

「ええやん。女子の楽しみなんやから」

そういって横山は笑う

「人ごみで歩くんも大変やのに、そんなん着てどないすんねん」

「はぁーそういうところが分かってないなーやっぱり」

横山はため息をつく

「何がや?」

「浴衣で普段と違う姿を見せてドキドキしてもらいたいんちゃうか?」

「な・・・」

「ま、誰にドキドキしてほしいんかは知らんけどな」

そういって横山はニッと笑う

「どういう意味や」

「そのままの意味や。その後どないやねん」

「べ、別に変われへんわ」

「ふーん・・・」

ムキになる山本を見て横山はふっと笑う

その時

「おまたせー」

後ろから声が聞こえ

振り向くと

そこには浴衣姿の渡辺、小谷、上西の姿があった

山本は渡辺の姿を見てドキッとする

「ゆいはんどう?浴衣?」

「あーずるい。由依ちゃんどう?」

上西と小谷は山本をすりぬけ

横山に詰め寄る

「ふ、ふたりともよく似合ってるで」

横山は二人をなだめるように言う

「・・・そろったし、いくで」

山本は少し顔を赤らめているのを気づかれないようにすたすたと歩き出す

「ほな、みんないこか」

横山も山本に続く

「・・・感想くらいゆうてくれてもええやん・・・」

渡辺は口を尖らせながら

その後をついていった


渡辺は剣道部員に声をかけ

何人かの部員が花火大会に来ることになっていたのだが

さすがに誘った全員で屋台をまわるのは狭い通路では限界があるため

花火を見るときに合流しようという話になったのだ


花火が始まるまでの間

山本たちは屋台をみてまわる

「彩ちゃん金魚すくいしたいー」

「あかん。水槽ないし飼われへんやろ」

「えー」

渡辺は頬を膨らませる


「ゆいはん。はい、あーん」

上西がかき氷を横山の口に運ぶ

「あっ由依ちゃん私のも食べー」

「あ、ありがとう」

横山は困りながらも2人のかき氷を少しずつもらう


「あ、たこ焼きや。ちょっと買ってくるわ」

山本はたこ焼きの屋台に向かう

「あっ、私もいくー」

そういって渡部も山本を追いかける

「ちょっ2人とも・・・」

横山はかき氷でズキズキする頭をおさえながら言う

「いけるいける。並んで買うたらそっちいくからそこで待っといてー」

山本はそう言い残して去って行った

「・・・やれやれ」

横山はため息をつく

「うまくやってるんかなぁあの2人」

「ほんまやで。彩は恋人としては点数低いからな」

小谷と上西も2人が消えていった方を見ながら言う

「まぁ彩が今日どういう行動をとるかで決まるんちゃうか?」

「ま、どんだけゆうても幼馴染の絆は強いから大丈夫やって。なー由依ちゃん」

「恋人になったら話は別やんなぁ。ゆいはん」

2人はにこにこと横山を見つめるが目は笑っていなかった

「えーっと・・・」

横山は顔をひきつらせたまま

(とりあえず早よ帰ってきてくれ・・・)

と願うのだった





「やっぱ屋台ゆうたらたこ焼きやろ」

そういいながら山本は歩く

「せやなー。大阪はどこいってもたこ焼きあったのに。京都はなかなかないもんなぁ」

「ホンマやで。たこ焼き器が家になっていうんも驚いたしな。一家に一台が当たりまえちゃうんか?どないなっとんねん」

「あ、彩ちゃん。めっちゃ人並んでるで」

たこ焼き屋の前には人だかりができていた

「あーほんまや」

「もうちょっと歩いてみる?あ、むこうにもあんで」

そういって渡辺は遠くの方にある『たこ焼き』とかかれた屋台を指差す

「せやな、むこういってみるか」

そういって山本も歩き出した



「お、こっちの方がましかな」

向かった先のたこ焼き屋は屋台のメイン通りから少し離れていたせいもあってか

先ほどのところよりは人が少なかった

「美優紀こっちに・・・」

そういって振り返るとそこに渡辺の姿はなかった

「え・・・??」

山本は焦りきょろきょろとあたりを見渡す



「これかわいいー」

「ん?」

聞きなれた声がかすかに聞こえ

山本は声のする方に走る

「そうやろー?このハートとかええんちゃう?」

「うんうん。かわええー」

そこはシルバーアクセサリーの露店であり

渡辺はそこで指輪を見ていた

「おい、いきなりおらんようになるなよな」

「あ、彩ちゃん。ごめーん」

渡辺はてへっと笑い

「なあなあこの指輪かわええでー。ネックレスもー」

そう言って山本を手招きする

「いらっしゃい。みてっいってなー」

女性の店主はにこにこと2人を見る

「あ、ども・・・」

山本はぺこっと頭を下げると

「ほら、はよいくで。ゆいはんら待たせてるんやから」

そう小声で言うと渡辺の腕を引っ張る

「えー・・・うん・・・」

渡辺はしぶしぶと引き下がる

「またきてやー」

「はーい」

店主と渡辺は手を振りその場を後にした

「短時間でどんだけ馴染んでんねん」

たこ焼きの屋台に並びながら山本が言う

「えへへー話してたら仲良くなってん」

「いきなりおらんようになるから焦ったわ」

「ごめーん。でも心配してくれたんや」

そういって渡辺はにこにこと笑う

「な・・・そりゃするわ。こんなところではぐれたらなかなか見つけれんやんか」

「えーそれだけ?」

「・・・なにが?あ、おっちゃん、たこやき2つな」

話の途中で順番が回ってきたので

山本は渡辺との会話もそこそこに注文をする

「もー・・・」

渡辺はむすっと頬を膨らませていた


山本たちはたこ焼きを買い

横山たちの元に戻り

剣道部員たちとの待ち合わせ場所の土手にむかった

そしてあたりは暗くなり始めたころ

続々と部活仲間たちが集まってきた

「みるきーめっちゃかわええやん」

「えーほんまー?」

「やっぱり浴衣はええよなー」

男子部員たちは渡辺に話しかける

(なんやねん。誰にでもへらへらしよってからに・・・)

山本はその会話を少し離れたところで聴きながら

むすっとした顔でたこ焼きを頬張っていた

「やれやれ・・・」

横山はそんな山本を隣で見ながらため息をつく



「あーみるきーやんかー」

手を振りながら渡辺に近づく男がいた

「あっけいちゃーん」

渡辺もその男性の方にむかって手を振る

「けいちゃん・・・?」

山本はその男の方をみる

「あ・・・」

横山もその男性を見て固まる

渡辺がそう呼んだ男性は

以前渡辺と一緒に大学内を歩いていた人だったのだ

「えー誰あの人ー?」

「あ、知ってる。文学部の1回生やで」

「えーかっこええやん」

他の女子部員たちはきゃっきゃとはしゃぐ

「ちょっ!あれどないなっとん?」

小谷が横山の腕をつかむ

「なんやねん・・・けいちゃんとか私と名前かぶっとるやん」

上西がむっとしながら見る

「いや、今そこ言うとこか?」

横山が思わずつっこむ

「おい、どないすんねん。さや・・・か?」

横山が小谷と上西に気を取られている隙に

隣にいた山本は姿を消していた



「けいちゃん、紹介するなー。こっちが剣道部の吉田君で―・・・」

渡辺は近くにいた剣道部員を紹介する

「はじめまして佐藤圭といいますー」

そういって頭を下げる

「せっかくやし、けいちゃんも一緒に花火見よ・・・」

渡辺がそう言いかけた時

すっと佐藤と渡辺の間を遮る人影があった



「悪いけど。美優紀は私と花火見るから。あんたはこいつらと見よってくれるか」

そう言い放ったのは山本だった


山本は佐藤をキッとにらむと

渡辺の腕を掴んで歩き出した

「えっ・・・彩ちゃん・・・?」

「ええから、いくで」

「あっ圭ちゃん。吉田君らと見よってなー」

渡辺は山本に引っ張られながら声を張り上げる

「う、うん」

取り残された佐藤たちはきょとんとしていた


「なんや。ちゃんと言えるやん。頑張れよー」

渡辺を引っ張りながら歩く山本の後姿を

横山は見て笑った

あの日の約束 番外編②

数日後


山本は小谷、横山、上西とで

食堂で昼食をとっていた


「花火大会?」

山本が定食を食べながら言う

「せや、この日曜日京都では有名な花火大会があんねん」

小谷が花火大会のチラシを山本に見せる

「けっこう打ち上げも多いし、みんなで行こうかって話になってん」

その隣で横山も定食を食べながら言う

「私はゆいはんと2人でもええんやけどなー」

横山の隣にいる上西が横山にもたれかかる

「だめ!」

小谷はむっとして横山を自分の方に引き寄せる

「なんやねん!こんなときくらいデートしてもええやろ?」

上西はそういって横山の腕をつかみ自分のほうに引き寄せる

「あかん!なんか不純行為するんみえみえやもん」

「なんやて!そんな軽い女ちゃうわ」

小谷と上西は横山を間にはさみ

言い合いをする

上西は横山に惚れており

大学でもかなりのアプローチをかけているのだ

さすがに由依さまと呼ぶことは横山が拒否したため

ゆいはんで呼び名はおさまっている

ちなみに小谷がルームシェアをしていると知った時の荒れようはひどかったため

横山が渋々1日デートをしたくらいである

「あのー2人とも・・・ご飯食べれんからそれくらいにしてくれんかな」

横山は箸と茶碗をもったまま苦笑いをしていた

(相変わらずやなー・・・)

山本はそんな様子をもぐもぐと口を動かしながら見ていた

小谷と上西の小競り合いはもはや定番になっており

山本も動じなくなっていた


「お待たせー」

そこに渡辺が現れ

山本の隣に座る

「あ、みるきー遅かったやんか」

横山は助かったと、ほっと顔を緩ませる

「うん、ちょっとね」

渡辺はにこっと笑ってごまかす

(ちょっとってなんやねん・・・)

山本はそう思い、ムッとする

「あ、なにこれー?花火?」

渡辺はテーブルに置かれたチラシを手に取る

「せやねん。この日曜にあんねん」

横山が言う

小谷と上西はまだにらみ合ったままだった

「えー行きたーい♪」

渡辺はきらきらとした目をして言う

「みんなで行こうって話してたんや」

山本が言う

「そうなんや。あ、どうせなら剣道部でいける子みんなで行かへん?」

渡辺の提案に

さすがに小谷、上西も横山の腕を引っ張るのをやめ

渡辺の方を見た

「え・・・うん。ええんちゃうんかな?」

小谷が苦笑いをしながら言う

「な、みんなで行った方が楽しいやん。決まりー♪私、男子の方にも声かけて見るね」

渡辺はにこにこと笑う

「え・・・?」

山本は固まる

「さ、私もご飯注文してこよーっと」

渡辺はそういうと財布を持ってその場を離れた

「「「・・・」」」

小谷、横山、上西は無言で山本を見つめる

「な、なんやねん」

その目線が痛くて山本はしどろもどろになる

「こりゃ、完全に捨てられるで」

「そうやなぁ。堂々の男連れてきていい?宣言やもんな」

横山の背中で先ほどまで言い合っていた

小谷と上西がひそひそ話をする

「聞こえてるわ!なんやねん!」

山本がムスっとしてつっこむ

「・・・しっかりしーや。彩」

横山はそう言って冷静に味噌汁を啜っていた

あの日の約束 番外編①

7月―――


クーラーの聞いた講義室で


「今日の講義は先生の急用で中止になりましたー。なお振り替えの日程は―」


講師の代わりに助手が教壇で声をかけていた


その合図で生徒たちがわらわらと教室から出て行った


「・・・まるまる時間あいてもうたな」


「あぁ・・・せやな」


そう話しをしているのは


横山と山本だった


山本は頬杖をつき、ぼーっと教壇の方を見たまま動かなかった


「・・・なんや、元気ないなぁ」


そんな様子を見て横山は眉をひそめる


「別に・・・」


「はぁー・・・彩、ちょっと話ししよか」


そう言うと横山は荷物をまとめ


山本の腕をつかみ大学内のカフェに向かった


――――――


「ほら」


そういって横山はアイスコーヒーを差し出す


「・・・あぁすまん」


そういって山本はストローをさす


「で、どないしたんや?」


「・・・」


山本は何も言わずコーヒーを飲む


「・・・みるきーか?」


「ぶほっ!!」


山本は横山の発言に驚き、むせる


「あぁ、やっぱりそうか。ま、彩が元気ないんはみるきーの事だろうとは思てたけど」


そういって横山は笑った


「・・・で、どないしたんや?」


「・・・みるきーが男とおってん」


山本はムスッと口をとがらせる


「あー・・・みるきーかなり人気やもんなぁ」


そういって横山もコーヒーを飲む



あれから


山本たちは京都の私立大学に入学し


剣道を続けていた


入学してからというもの


渡辺は男子から人気があり


話しかけられているのを横山も何度も見かけていた


目の前に居る山本彩と付き合っているということは内緒になっており


その事実を知っているのは


横山、小谷、上西の3人だけだった


渡辺もうまく男たちの誘いを断っているのだが


先輩たちを無下にあしらうこともできず


仕方なく相手をしているということもあった


その姿を見て


山本が嫉妬しているのも知っていたのだ



「そんなん付き合いでやろ?」


横山が言う


「・・・そうやとおもたんやけど」


山本はうつむく


「どないしてん?」


「いつも一緒の男とおんねん」


「え・・・」


その発言に横山は驚く


「・・・今の時間の講義が終わったらあそこからいつも一緒にでてくんねん」


そういって山本はカフェの窓から見える第一棟の入り口を指差す


「そうか、それでさっき上の空やったんやな」


「別に・・・」


山本はそっぽを向く


「聞いたらええやん。誰なんやって」


「・・・そんなん今さら聞けんわ」


「でた、変に頑固なんは変わってないなぁ」


そういって横山は笑う


「な・・・うっさいわ!」


山本はムキになり叫ぶ


その声でカフェに居た生徒たちが振り向く


「あ・・・すいません」


山本は顔を赤らめながらぺこぺこと頭を下げた


「だから、それが変わってないっていってんねん」


そう言って横山は笑った


「う・・・」


山本は言い返せず口をとがらせた



「家では普通なんやろ?」


「うーん・・・でも前よりべたべたするんはなくなったかも・・・」


「たとえば?」


「風呂入ろうって言わんようになった」


「ぶっ!」


その発言に思わず横山はコーヒーを吹き出しそうになった


「あ、言っとくけど元々一緒に入ってないで。美優紀風呂入ったら1時間は出てこんから、私は先はいってんねん」


「あーお風呂好きやゆうてたもんなぁ」


横山は息を整えながら言う


「何回も入ろうってゆうてきてたんやけど、断ってたら最近は言わんようになったわ。まぁもう入らんって諦めたんやろ」


「ふーん・・・そんなもんなん?」


2人はその後もたわいもない話をする




「あ、出てきたで」


そういって山本は指差す


横山も一緒にその方向を見る


そこには長身の細身の男性と渡辺がにこにこしながら話をしていた


「へー・・・」


横山はそんな様子を見ながら


横目でむすっとしながらアイスコーヒーを飲む山本の姿を見ていた


「彩、うかうかしてたらホンマに取られてまうかもな」


「な、なにゆうてんねん!」


「だってみるきーまんざらでもなさそうやん」


「・・・・」


その発言に山本の表情が曇る


「ま、他の男よせつけんようにガードしとかなあかんで」


「ど・・・どないせぇっちゅうねん」


「それは自分で考え。しっかりしーや」


そういうと横山は笑って荷物をもち


「ほな私は次の講義、別館やから行くわ」


「お、おう・・・コーヒーごちそうさん」


2人は軽く手を挙げ


横山はアイスコーヒーのカップを持ったままカフェを後にした


山本は残っていたコーヒーを飲みほし


「・・・ホンマどないせぇっちゅうねん・・・」


そう呟き


むしゃくしゃした気持ちをぶつけるように


空の容器をゴミ箱に投げ捨て


次の講義に向かったのだった


もうすぐ・・・

更新がなかなかできなくてすいません(><;)

なんかここ最近、仕事が怒涛の忙しさで

帰ってくるとダウンしてしまって小説も少しずつしかかけない日々が続いております!(´Д`;)

とりあえず

あと2,3日したら『あの日の約束』の番外編を更新できる予定です(;´▽`A``


さて

yahooニュースで総選挙のオフィシャルブックのセンターがさや姉になっているということで

上位の期待が高まりますね(^∇^)

今年は微力ながら投票しようと思います(*^▽^*)

なんせ去年の総選挙後にはまった新参者ですから(;´▽`A``

握手会とかも恥ずかしくて行けないというチキンぶり・・・

でも、行ってしまったらもっとはまってしまうんだろうな・・・(・_・;)

ちなみに私、玲奈推しですが

ここ最近のかなきちの可愛さUPは尋常じゃないとひそかに思てます・・・

成長したなぁ・・・(・∀・)
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  • ◆おはようございます