気ままな詩人

48グループの創作小説を書いています。じゅりれな、さやみるきーメインになります。SKE、NMBの支店推しです。苦手な方は退室ください。

2014年07月

昨日は

玲奈ちゃんの誕生日でしたね(^∇^)

遅くなりましたが、おめでとうございます

23歳、早いですねー

そして歳を重ねるごとに綺麗になってきています( ´艸`)

私の中で嬉しかったのは

生誕祭で珠理奈が手紙読んだことですねーヾ(@°▽°@)ノ

ひさしぶりのじゅりれなですよ

激アツです(・∀・)

そして2ショット写真を見て

やっぱりじゅりれなはいいなと

しみじみ思いましたよ

お互いを支え合い、SKEを支える

もう安定の夫婦感(・∀・)

やっぱりSKEのW松井は最強です(^∇^)


小説もぼちぼち書いております

もうすぐアップできると思いますのでもう少しお待ちください(^∇^)

あとがき

『虹』を読んでいただいてありがとうございました(^∇^)

最近、嵐のニノがうたっている虹をギターで弾いていたら

改めてええ曲やでと思い

イメージが湧いたので書いてみました(・∀・)


私の中のさや姉のイメージはツンデレです

そして、そのツンデレ加減をちゃんとわかっているみるきー

っていう感じが好きです(笑)

ずれているようで

なんかいいテンポの2人の掛け合いが好きなのですが

最近からみが少ないのでさみしいと思ったり…(。・ε・。)

そして『げいにん』は関西では見れないので残念です

全国放送になったらええのになー(`・ω・´)




また、更新までお時間ください

次回は少し長編になると思います☆

おそらくじゅりれなになるかと(・∀・)

虹  後編

「はぁはぁ・・・」

渡辺は道場を出て走っていた

(もう・・・ホンマに負けるとすぐすねるんやから・・・)

渡辺は苦笑いをしながらある場所を目指していた

渡辺はどこに山本がいるのか見当がついていたのだ

今日行われた道場は

幼いころから、よく大会が行われており

山本と渡辺は何度も来たことがあったのだ

(この道場で負けると・・・決まってあそこにおるはず・・・)

そう思い走っていると

ポツリポツリと雨が降り出した

季節は夏

夕立ちである

ザーーーーーーーーー

「わーあかん、あかん」

みるみるうちに雨は激しさを増し

容赦なく渡辺の体をうつ

渡辺はあわてて鞄を頭の上に乗せ

水たまりを跳ねながら一気に走っていた


――――――

「うわーめっちゃ雨すごいやん」

山本は道場近くの公園の滑り台の下で

勢いよく降る雨を眺めていた

「はぁー・・・負けるし、雨はごついし・・・今日はあかんな」

山本はため息を漏らした


「彩ちゃん!」

そこにびしょぬれの渡辺が現れる

「な・・・美優紀!」

山本は渡辺がここに来たことに驚く

渡辺は素早く滑り台の下に入り

山本の隣に並んだ

「・・・やっぱり。ここにおってんな」

渡辺は鞄からタオルを取り出し

身体を拭きながら言う

「・・・」

山本は自分の行動が渡辺にばれているのが照れくさくて

ぷいっとそっぽを向いた

「あー行動読まれて恥ずかしいんやろー」

渡辺はにやにやと笑う

「あ、あほ!ちがうわ!」

山本は図星をつかれ、頬を赤らめながら言う

「彩ちゃん小さい頃、試合に負けたらいつもここのジャングルジムの上におったよなー」

そういって渡辺は雨に打たれているピンク色のジャングルジムを見つめる

「・・・う・・・」

山本はバツが悪そうに口をつぐんだ

「今も昔も、負けず嫌いはかわれへんな」

渡辺は山本を見て笑う

「わ、悪かったな!」

「でも、そういうとこもええんやけどな」

「な・・・」

山本は顔を赤らめる



ぽつ・・・ぽつ・・・

先ほどまで降っていた雨の勢いは消え

止み始めていた


「あ、もう止むで」

「そ、そうやな」

「なぁ彩ちゃん。ジャングルジムのぼろ」

「え?」

「ええから、ええから」

戸惑う山本の手を引いて

渡辺はジャングルジムに向かった

「よいしょっ・・・と」

渡辺と山本はジャングルジムのてっぺんにたどり着き

器用に座った

雨でぬれていたが

既に雨に打たれ濡れていた2人には

気にするほどでもなかった


「・・・なつかしいなぁ。小さい頃2人でよく登ったよなぁ」

「・・・ほんまやな。いつも、美優紀が来てくれて隣におってくれたな」

「そうやでー彩ちゃんのお父さんいつも探し回ってて怒られたよなぁ」

「ははっ、そやったなぁ」

そういって2人は笑った

「なぁ・・・彩ちゃん」

「ん?」

「好きやで」

「な・・・なんやねんいきなり」

「どんな彩ちゃんでも私は好きやで」

「な・・・ようそんな恥ずかしい台詞いえるなぁ」

山本はしどろもどろになる

「悔しがるんはそれだけ頑張って練習したからやろ?私はちゃんとしってんで」

「美優紀・・・」

「ま、黙ってどっかいかんかったらもっとええけどなー。ゆいはんたち心配してたから後であやまらんとな」

「う・・・わかったわ」

山本は口をとがらせた



「あ、彩ちゃん見てー虹できてるー」

渡辺は空にかかった虹を指差す

「あ、ほんまや」

「きれいやなぁ」

きらきらと目を輝かせる渡辺の横顔に

山本はどきっとする

「・・・いや、おまえのほうが・・・」

山本は渡辺に見惚れて

ぽつりとつぶやく

「え?」

「い、いや!なんでもない!」

山本はハッとして虹の方見た

「・・・美優紀」

「ん?」

「いつも、傍におってくれて・・・ありがとう」

「ふふっ。そんなんあたりまえやで。だって彩ちゃんの彼女なんやもん」

「・・・ははっ。やっぱりお前には、かなわへんわ」

そういって山本は笑った


2人はジャングルジムを下りて

道場の方に向かって歩き出した

「大阪やし今日は家帰る?」

「・・・いや、京都にするわ。」

「あ、ゆいはんとこの道場に行くん?」

「・・・まぁそれもあるけど。京都やったら美優紀と一緒におれるやんな・・・」

「彩ちゃん・・・」

「・・・さ、いくで!」

山本は自分で言ったセリフが恥ずかしくて少し早足になる

「なーなー彩ちゃん。さっきのもう一回いってー」

渡辺は嬉しそうに山本を追いかける

「あほ、1回限定や」

「えー。じゃあ好きっていってよー」

「・・・」

「たまには聞きたいな。彩ちゃんの口から」

渡辺はじーっと山本の横顔を見つめる

付き合って3年目になるが山本は照れくさくてあまり好きと言わないのだ

「・・・」

山本はその視線を感じながら

すたすたと歩く

「もー彩ちゃんのいじわるー」

渡辺はむすっと口をとがらせ

立ち止まる

「・・・あーもう」

山本はくるっと振り返り

「・・・好き・・・やで」

顔を赤らめながらぼそっと言った

「ほら、ゆうたからもう歩くで」

山本はまた踵をかえし

すたすたと歩き出す

「ふふっ・・・」

渡辺はその反応が面白くて、くすっと笑う

「なーなー彩ちゃん。もう一回いって」

渡辺は山本のもとに駆け寄る

「あかん」

「えーええやん」

「あーかーん」


夕日に照らされた

2人の影は

ぴったりとくっついていた



FIN

虹 前編

あの日の約束の番外編

第二弾になります



――――――


『これより女子個人戦を行います』


道場内にアナウンスが響き渡り

各コートで

袴姿の女子が整列する

「ファイトー!!」

「がんばれ―」

客席からは声援や拍手が起こる

着々と試合は進み

ベスト8の試合になる



「よっしゃ、やったるで!」

山本は勢いよく面の紐をしめると

すっと立ち上がった

相手は奈良の有名大学であった

「はじめっ!」

審判の掛け声とともに

「でやあぁぁぁぁっ!」

山本は勢いよく竹刀を振りおろした




―――――

「みんな、今日はお疲れ様。ゆっくり休んでくれよ」

試合後剣道部の監督が山本たちに声をかける

「「はい」」

皆、返事をし一例をする

「じゃあ今日はここで解散する。」

顧問のその台詞を合図に

皆めいめいに帰り支度を始めた



「彩おしかったなぁー」

小谷が荷物をまとめながら言う

「せやなぁ・・・いいとこまでいったんやけどなぁ」

隣で渡辺も荷物を整理しながらつぶやいた

ベスト8まではいったものの

あと一歩のところで山本は負けてしまったのだ

「でも、ゆいはんが倒してくれたから仇はとったで」

そういって小谷はぐっと親指を立てる

ちなみに横山は優勝し、山本を負かした相手は準優勝だったのである

「今日どうするん?実家かえるん?」

「あーどうしようかまだ迷ってんねんなー彩ちゃんも決めてくれんし」

渡辺は苦笑いをした

今回の大会は大阪で行われており

山本と渡辺は実家に帰るか

同棲している京都に帰るか悩んでいたのだ



「お待たせー」

「あーもうどうせなら試合前に写真撮ってほしいわ。髪ぼさぼさやし」

そこに横山と上西が防具を背負ってあらわれる

「由依ちゃんおめでとう」

「おめでとー」

「ありがとう2人とも」

横山はもらったトロフィーを持ち

照れくさそうに笑った

「ちょっと、私も頑張ってんからほめてや」

そういって3位のトロフィーを見せる

「あはは、けいっちもおめでとう」

「グッジョブ」

そういって渡辺と小谷は笑った

「さ、かえろー」

小谷は荷物を持ち立ち上がる

「あれ、彩ちゃんは?」

渡辺は首をかしげる

「いやー実はさっきまでおってんけど・・・」

「私らがインタビュー受けてる間におらんようになってしもてん」

横山と上西がいう


「そうなんや・・・みんな、先帰っといて。私、彩ちゃん探して一緒に帰るから」

「え・・・なんやったらみんな一緒に・・・」

小谷がそう言いかけた時

「わかった。彩のことたのむわ、みるきー」

横山が小谷の台詞を止め

にこっと笑った

「うん、ほなみんなお疲れさまー」

そういうと渡辺はそそくさと道場を後にしたのだった


「みんなで探したほうがはやいのにー」

小谷は口をとがらせる

「あかんて。今日は彩へこんでるんやから。みるきーにまかせとき」

そういって横山は笑った

「そうやで。へこんでる時は恋人の慰めでないとあかんもんなーゆいはん」

上西は横山の腕に抱きつく

「いやいや。恋人ちゃうやん」

小谷も負けじと反対側の腕に抱きつく

「と・・・とにかく、かえろか」

横山は苦笑いをしながら

にらみ合う2人をなだめていたのだった

とりあえず・・・

ぼちぼち書けたので夜に更新します

今回は、あの日の約束の番外編なので

読んだことない人は

本編良ければよんでいただけたら嬉しいです(^∇^)

長いですが・・・(^▽^;)


最近仕事が忙しく

夏ということもあり

夏バテ真っ最中です

なので思考回路が回らず・・・。(´д`lll)

微妙な話しになっていたらすいません(><;)



みなさんの体調はいかがですか?(;´▽`A``

あとがき

『ラブラドールレトリバー』、『愛しきライバル』を読んでいただきありがとうございました(^∇^)

2作品読んだ方はお分かりかと思いますが

違う場所で物語が進み、最後はみんなが出会うという構成にしてみました(・∀・)

ちなみに、ラブラドールレトリバーMVのロージーちゃんのお名前を拝借させていただきました

バロンはボディーガード的なイメージでつけてみました(・∀・)

ラブラドールレトリバーって繰り返し聞いてたら「あ、これ好きかも」と思うようになる不思議な曲ですよねー

MVの撮影風景でみんなが犬とじゃれてるのも可愛かったし

いい曲です笑(・∀・)

で、作品のアイディアが浮かんだので書いてみました☆

『愛しきライバル』の方はコメディタッチで書きたかったのでバロンには頑張ってもらいました笑

イメージが湧いてから勢いですらすらっと書いた作品なのですが

自分の中で、結構好きな話だったりします(・∀・)

さやみるきーの方は出だしよかったんですが

中盤の進め方に迷ってしまい、少し不完全燃焼なところがあったりします

うーん・・・構成って難しい(><;)




また、更新までにしばしのお時間をいただきます

・・・どのカップリングで書こうかな(^▽^;)

愛しきライバル⑨終

最終日

珠理奈は早朝、浜辺を散歩していた

「ふあー・・・」

あくびをしながらぐっと背伸びをする

「珠理奈」

そこにはバロンを連れた玲奈が立っていた

「玲奈さん・・・」

珠理奈は玲奈を見て微笑む

「わんっ」

バロンは嬉しそうに珠理奈に飛びかかる

「ははっバロンは今日も元気だなー」

珠理奈は笑う

「あのね、珠理奈・・・」

玲奈はもごもごと口ごもる

「・・・?」

珠理奈は首をかしげる

「あ、あの・・・私、冬休みとか、春休みとか・・・あるし、休みも取れるから・・・あの・・・その・・・」

玲奈はみるみる真っ赤になる

「あ、会いに行ってもいいかな・・・?」

そういって珠理奈を見つめた

その表情に珠理奈の胸は一気に高鳴る

「当たり前じゃないですか!私も会いに来ます!!」

「うん」

玲奈は照れくさそうに笑った

「あ、あと。ひとつお願いしていいですか?」

「なに?」

「玲奈ちゃんって呼んでもいい?」

「・・ふふっ。いいよ」

「れ、玲奈ちゃん」

「何?珠理奈」

ぎこちない呼び方に玲奈はくすっと笑う

「あとさ・・・昨日、言えなかったこといっていい?」

「うん」

「私と、付き合ってください」

「・・・珠理奈」

玲奈は真っ赤になりながら

「うん。もちろん・・・よろしくお願いします」

そういってほほ笑んだ

朝焼けが玲奈を照らす

それは

一番最初に見た時よりも

何倍も綺麗に見えた

「玲奈ちゃん・・・」

珠理奈はすっと玲奈の頬に触れる

玲奈は一瞬びくっとしたが

黙って目を閉じた

「はっはっ」

下ではバロンが珠理奈を見つめていた

(バロン、今は駄目だからな)

珠理奈はピシッと指差しバロンを見つめる

「・・・はっはっ」

珠理奈のアイコンタクトが通じたのか

バロンはその場で座り込んだ

(よろしい・・・)

珠理奈はバロンの態度にウインクをしてほほ笑んだ

そして

そっと玲奈の唇にキスをしたのだった


――――――

2年後の夏

「おーそうかーじゃあ今年はうちの方にきてくれるんか?」

進一が海で携帯電話で誰かと話をしていた

「宿はいけるでーうちで泊ったらええて。うん。そうや、大学生もくるし、同世代でええんちゃうか?」

「なんか進一さん今日関西弁めっちゃでてない?」

海から上がったウエットスーツ姿の珠理奈はきょとんとする

浜辺のパラソルの下で本を読んでいた玲奈は立ちあがり

珠理奈にタオルを渡す

珠理奈はこの春から玲奈と同じ中学の教師となり

湘南に引っ越してきたのだ

そして、玲奈との交際も順調に進んでいた

「そうだねー。もともと関西出身だし。あ・・・もしかして」

玲奈ははっとする

「うちも筋がええのががおるから。あぁ、せや、前ゆうてた子や。会うん楽しみにしてるわ。ほななー」

そういって進一は携帯電話を切る

「進一さんもしかして・・・」

「あぁ久しぶりにこっちの海に来るってよ」

そういって進一はにやっと笑った

―――――――

「おー海やー!」

「はー長旅やったわぁ」

4WDの車から関西弁の女性2人が海を見つめる

「ワンっ!」

車を止めドアを開けると

中から白いラブラドールレトリバーが勢いよく飛び出した

「あっ!こらっ!」

「あかんでー」

ラブラドールを追いかけ2人は走り出す

「あー・・・2人とも走って行ってもた・・・・」

白髪混じりの不精ひげを生やした男性はぽりぽりと頭をかく

「誠二!」

後ろから声をかけられ男性は振り向く

「おー進一!世話になるわ」

そういって笑った




「わんっ!」

砂浜でパラソルを立て休んでいた珠理奈たちは遠くから犬の声が聞こえ振り向く

「わんっ!」

バロンはそれに反応して走り出した

「バロン!だめっ!」

玲奈はあわてて後を追い

珠理奈もそれに続いた

追いかけた2人が見たのは

バロンと同じ白いラブラドールが砂浜で向かい合っている姿だった


「・・・あれ?バロン気にいってるの?」

「おー固まってるよ。照れてるのか?」


「はっはっ・・・」

「わんっ」

2匹はまんざらでもなさそうにゆっくりと近づく


「あっ!おった!すいませーん!」

遠くから関西弁の女性が走ってきた

「もーはやいー」

そしてもう一人の女性は息を切らせながら追いつく


「あの・・・このワンちゃんの飼い主さんですか?」

「そうです、うちのがすいません」

そういって頭を下げる

「いえ、いいんです。うちの子、この子のこと気にいったみたいで」

「えっホンマですか?ロージーよかったなぁ。」

そういって頭をなでた

「ロージーっていうんですか?うちの子はバロンっていうんです」

玲奈はにこっと笑った




――夏は恋の季節  バロンとロージーの恋物語はまた次の機会に・・・――


FIN

愛しきライバル⑧

そしてバーベキュー当日

「今年もよく働いてくれた―さ―飲め飲め!」

進一はビールジョッキを片手に叫ぶ

「「乾杯!!」」

皆、グラスを高々と上げめいめいに飲み始めた

ワイワイと盛り上がる中

「すいません、遅くなりました」

玲奈がバロンを連れて現れる

バロンは海の家から少し離れたところに繋がれ

玲奈もバーベキューに参加した


「玲奈さん、ちょっといいですか?」

皆がわいわいと盛り上がっている隙に

珠理奈が玲奈を浜辺に連れ出した


海の上には満月が照らし

綺麗な夜空が広がっていた

「・・・もう、明日で帰っちゃうんだね」

砂浜を歩きながら玲奈がつぶやく

「・・・はい。でも、今年もすっごく楽しかったです」

「・・・来年も来られるの?」

「あー・・・来年は就職活動ですからね・・・」

珠理奈は口ごもる

4回生は大学院に行く人しか参加しておらず

実際、今年がこの海に来る最後の機会になるかもしれないのだ

「そっか・・・大事な時期だもんね」

玲奈はそういって夜空を見上げる

「珠理奈が来てから、毎年夏が来るのが楽しみだったんだ」

「玲奈さん・・・」

「ありがとう珠理奈」

そういって玲奈は笑った

「・・・」

「ご、ごめんなさい。なんかしんみりさせちゃって」

玲奈は言ったことが照れくさくてわたわたとあわてる

「きゃっ」

そのはずみで砂浜でバランスをくずしよろける

「あっ!」

珠理奈はとっさに手を伸ばし

バシャーン

2人して浅瀬に飛び込む

「ぶはっ」

「けほっけほっ」

2人は起き上がると顔をぬぐい

お互いを見る

「ふふっ・・・」

「ははっ・・」

びしょぬれになった姿をみて

2人は思わず笑ってしまった


「玲奈さん」

珠理奈は玲奈の手をとり

「私、玲奈さんの事が好きです」

そういって笑った

「え・・・」

玲奈の顔は月明かりでわからなかったが手の温度がみるみる上昇していくのを感じた

「あ・・・あの・・・いいの?だ、だって珠理奈より5歳も年上だし・・・」

「そんなの関係ないですよ。この海に来てあなたに会ってからずっと・・・あなたに会うのが楽しみでした。そして、今は・・・出会った時よりも何十倍もあなたの事が好きです」

そういってにこっと笑った

「・・・珠理奈。ありがとう。私も・・・好きだよ」

玲奈は小さな声で照れくさそうにほほ笑んだ

「・・・玲奈さん」

珠理奈は玲奈に近づく

「ちょ・・・珠理奈!みんないるんだよ」

玲奈は海の家を指差す

「大丈夫、見てませんよ」

珠理奈はあわてる玲奈にかまうことなく近づく


そして


「わんっ!」


「だぁぁぁっっ!!」


バシャーーーーン


バロンからの痛恨の一撃のタックルを決められ

海にダイブする

「おいおい・・・進一さん!!」

浅瀬でバロンが顔を舐める中

珠理奈は叫ぶ

「今年は俺じゃないぞー」

進一はビールを片手に叫ぶ

「いつまでもいちゃいちゃしてないでかえってこーい」

隣で中西がリードをもって笑っていた

「あー!!中西さん!!」

珠理奈は叫び立ち上がる

が、バロンに押し倒され

また浅瀬に倒れ込む

「はははっ!バロンは玲奈ちゃんの最強のボディーガードだからそう簡単には駄目だとよー」

「「ははは!!」」

進一の発言にみんなが笑う

「くそぉー・・・みんなして・・・反撃だバロン!」

「わんっ」

珠理奈はそういうと一気に海の家に向かって走り出す

バロンもそれに続き

「わーこっちくんなって!」

「わあぁぁぁっ」

バロンは若者たちの周りをぐるぐると回り

サークル仲間たちは混乱する

「・・・ふふっ。両想いだったんだ・・・よかった」

玲奈は走り回る珠理奈をみてクスッと笑う

そして

「こら、バロン!ダメでしょ」

そういって笑いながら砂浜を駆け上がっていったのだった

愛しきライバル⑦

「はぁー・・・」

珠理奈はため息をつきながらサーフボードに乗っていた

ザパーン

「ぶわっ」

大きめの波が珠理奈を襲い

横転する

普段なら乗れる波も気持ちが乗らず横転を繰り返していた

「だめだ・・・あがろう・・・」

「ワンワン!!」

すると浜辺の方から犬の声が聞こえ

ばしゃばしゃと勢いよく泳いできた

「ば、バロン!」

珠理奈は驚く

「はっはっ」

バロンは嬉しそうに珠理奈の傍まで泳ぎじゃれつこうとする

「ははっ泳げたんだバロン。とりあえずあがるか」

珠理奈はサーフボードに乗り

浅瀬に向かって漕ぎだした

「お疲れ様」

そう言って玲奈がタオルを持って立っていた

「玲奈さん・・・職場の人たちは?」

「ん?今日は海だけでおしまい。あんまり長くいると疲れちゃって・・・」

玲奈は苦笑いをする

「はっはっ」

バロンは玲奈に近づく

「ははっバロンも拭かなきゃねー」

玲奈はバスタオルをバロンにかけ、わしゃわしゃと拭く

「バロンったら私だけ海に行ってたのが許せなかったみたいで帰ったら興奮して大変だったの」

玲奈はそういって笑った

「そうなんですか。でも、バロン泳げたんですね」

「うん、去年の台風の一件のあと、進一さんが泳げるようにしなきゃっていって・・・それから特訓されてね。でもおかげで今は雨とかも平気になってきたんだよ」

「へーそうなんですか。いつもは散歩だけだからわかんなかったよ。バロンやるなぁ」

「わんっ」

バロンは珠理奈を見て得意げに吠える

「ふふっやっぱりこっちのほうがいいな」

「え?」

珠理奈はきょとんとする

「職場の人たちと海に来るより・・・こっちの方がいいなって思って」

「え・・・?」

(それって・・・)

珠理奈の胸はドキドキと高鳴る

「やっぱりバロンと一緒が一番落ち着くね」

そういってバロンをなでる

「はっはっ♪」

バロンは嬉しそうに尻尾をふる

(・・・バロンか)

珠理奈はしゅんと肩を落とす

「ふふっ・・・」

玲奈は手で口を隠しながら肩を震わせて笑っていた

「え?」

「珠理奈って、なんか犬みたいだね。なんか表情が可愛くてついつい意地悪したくなっちゃう」

「な・・・なんですかそれっ!」

珠理奈はむすっと口をとがらす

「ほら、そういうところが犬っぽい」

玲奈は笑い

すっと立ち上がる

「私ね、バロンと海に来るのが好きだけど・・・珠理奈が居る夏に、この海に来るのが一番好きだよ」

「え・・・」

珠理奈はドキッとする

夕日が玲奈を照らし

より一層綺麗に見えた



「・・・そろそろ、帰るね」

玲奈は少し頬を赤らめながらバロンのリードを握ろうとした

「待って」

珠理奈は玲奈の手を握る

「あ・・・」

「玲奈さん・・・私・・・」

2人は見つめあう


「はっはっはっ」

2人が見つめ合っている間で

バロンが一部始終をずっと見つめていた

「「あ・・・」」

二人はバロンの方を向き

顔を赤らめる

「あ、あの・・・今年もバーベキューするんです。来てくれますか?」

「う、うん・・・い、行こうかな」

人ではなく犬に見られていただけなのだが

2人はしどろもどろになっていた

「じゃ、じゃあそろそろ帰るね」

「は、はい」

玲奈と珠理奈は手を振りながら別れた



「・・・ありゃ、両想いなだなー」

海の家で中西はビールを片手に、にやっと笑っていたのだった

愛しきライバル⑥

――――――――

「ホント、その後の珠理奈の落ち込み様ったらひどかったもんねー」

夕食後、中西は浜辺に珠理奈を誘い

以前の事を思い出してわらった

「まぁあの時はご迷惑おかけしました」

珠理奈は申し訳なさそうに頭を下げた

「ま、今年こそ頑張るんでしょ?玲奈さんのこと」

中西はニヤッとする

「なっ・・・!」

「いやいや、普通に気づくから」

珠理奈の驚きようを見て

中西は思わず吹き出してしまった

「え、いやっ・・・あの・・・」

珠理奈はどう弁解していいのか分からずおろおろとする

「はいはい。ま、頑張りな。ふられたら慰めてあげるから」

中西はそういうと珠理奈の肩をぽんと叩き去って行った

「・・・なんでふられる前提なんだよ」

珠理奈は口をとがらせながらつぶやいた


それから日々は過ぎ

珠理奈は毎日、バロンの散歩をする玲奈と砂浜で話しをしていた

去年は威嚇されて近づけなかったが

今度はじゃれつかれて玲奈に近づくことができなかった

「すごくなつかれてるねー珠理奈」

「は、ははっ。そうですねー」

「はっはっ♪」

嬉しそうに顔をなめるバロンをなでながら

なかなか思いを告げるタイミングがとれずやきもきしていたのだった


そして

珠理奈の滞在も残り少なくなったある日―――

「焼きそば2つー」

「こっちかき氷3つ!」

夏休みにも入り

海の家も大盛況で人が途絶えることがなかった

珠理奈は3年目なので馴れた手つきでかき氷をつくる

「珠理奈」

聞きなれた声にふと顔をあげると

そこには玲奈の姿があった

白のビキニの上には

日焼け防止なのか露出を控えたいのか白の薄いパーカーがはおられていた

「れ・・・玲奈さん」

珠理奈はその姿から目を離すことができなかった

「あ、あの・・・珠理奈・・・」

玲奈がおずおずと指をさす

「あ、やばっ!あははー・・・サービスってことで」

珠理奈の手には削られた氷がカップからあふれ手も覆うほどにはみ出していた

珠理奈はあわてて形をつくると

待っていた客に高々と積まれたかき氷を差し出した

「な、中西さん!ちょっとこっち変わってください!」

珠理奈はそういうと

店から離れて玲奈と話しをする

「玲奈さん。珍しいですね水着だなんて・・・」

珠理奈は眼のやり場に困りながら笑う

「う、うん。職場の子たちに誘われて・・・泳ぎもうまくないから水着持ってないって言ったら、この水着も勢いで買うことになって・・・」

玲奈は恥ずかしそうにパーカーで胸元を隠す

「そ、そんなことないですよ!めちゃくちゃ似合ってますよ!!」

珠理奈は思わず叫ぶ

「・・・ありがとう」

玲奈は照れくさそうに笑った

「玲奈さーん」

玲奈の後ろから声が聞こえ

玲奈は振り向く

「もーかき氷買いにいってから遅いからきちゃいましたよー」

そこには水着姿の若い女性がいた

「ご、ごめんなさい。知り合いと話してたら遅くなっちゃった」

玲奈は謝る

「もーじゃあ、みんなで海の家で食べましょ」

「そうだねー」

女性たちはそういうと浜辺の方に向かって手招きする

すると男性が2人こちらに向かって歩いてきた

「み、みなさん職場の方なんですか?」

珠理奈は玲奈に問いかける

「うん、みんな同僚だよ」

「そうですか・・・」

珠理奈は自分よりもこの男性たちは長く玲奈と一緒にいるのだと思うと胸が苦しくなった

「じゃ、じゃあみなさん。席案内しますよ」

珠理奈はその虚しさを振り払おうと笑顔を作り

玲奈たちを海の家に案内したのだった

――――

「はー終わったー」

「みんなお疲れー適当に飲み物1本持ってきなー。あとワシは明日から数日出かけるから店番頼んだぞー」

進一はそういってビールを飲んでいた

「はぁ・・・・」

珠理奈は椅子に座り

ぼーっと海を眺めていた

「ほれ、お疲れ」

中西は珠理奈にコーラを差し出す

「・・・ありがとうございます」

「そんなにブルーな空気だすなよ」

中西は苦笑いをする

「別に・・・出してません」

「出てるっての!とにかくひと泳ぎしてすかっとしてこい!」

「・・・はい」

中西の一喝に珠理奈はのそのそと海の家を後にした

「・・・ありゃよっぽどダメージうけてるな・・・」

そう呟き、珠理奈の後姿を見つめていた
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