気ままな詩人

48グループの創作小説を書いています。じゅりれな、さやみるきーメインになります。SKE、NMBの支店推しです。苦手な方は退室ください。

2016年09月

◆みるきー卒コン

DVD見ての感想ですが…

いやー、やっぱりみるきーはアイドルっすねー(*^^*)

くそう、マジで行きたかった(T_T)

私としてはハートの独占権が熱かった笑

というかね、さや姉はみるきーを見る目が優しすぎんねん!

ありゃ、誤解されるで笑

そして、今ならばで見つめ合うところもやばかった…

小説書いてたから、自分の中で盛り上がりまくっていました( ^ω^ )

でも、何より卒業旅行が神曲すぎる(T_T)

そりゃさや姉も泣くわ

私もじーんとしてしまった

今過ごしてることって何気ないことやけど、振り返ったらとてもとても大切な思い出になってるんですよね(T_T)

わかるわぁー…。

実はわたくしも長年勤めていた部署をはなれる事になりまして…

ちょっとした異動もあったんですが、部署内だったのでメンバーとかもほとんど変わらなかったんですが

今回は本当に離れてしまうのです

なので、勝手に卒業旅行でじーんとしてしまいました;^_^A

正直、しんどいとかもう嫌だとか思うこともあったんですけど、やっぱり楽しいこともあって…

悪いことあればいいこともあるみたいな感じなんですかね

送別会でもなんか昔のこと思い出してじーんとしてしまいましたよ;^_^A

でも、それくらい素敵な出会いをいっぱいできたんだなぁと思っております

なので、更新はますます遅くなるんでしょうが…お付き合いねがいます(*^^*)

人生って捨てたもんじゃないなと

最近本当に思います。

ちなみに、最後ステージを裸足で駆け抜けるみるきーたちが、なんか難波らしくて好きやなぁーと思いました。

やっぱり好きだわ( ^ω^ )

あとがき

『今ならば』をお読みいただきありがとうございました(*^^*)

今回はリアル設定でいったため、途中どうかこうかとか悩んでしまい

更新に時間がかかってしまいました(-。-;

さてさて、いかがだったでしょうか。

まぁ結論としては、作者も脳内はまおきゅんとおんなじくらいさやみるきーで萌えております笑

そして、奇しくもみるきーの卒コンの発売前に終わらせることができてホッとしておりますε-(´∀`; )

書くにあたり、いろいろ資料見たりとかMV見まくったりとかしてたんですが

やっぱり、2人の間合いとか見つめ合い方とか

なんか、他の人とは違うものを感じますよね

あと、みるきーの心情とかも勝手に考えさせてもらいましたが・・・

卒業後無職になるというのは

燃え尽き症候群みたいな感じになってしまったのではないかと思ったり

そりゃ5年も同じことやってりゃなりますよ

私もちょっとなりましたもん

がむしゃらに走ってる人ほど

どうしていいかわからなくなってしまうのもで

だから、一回離れる

それも選択なのかもしれませんねー

でも、離れるとか辞めるとかそういう際になると

あーこの仕事やっぱりすきなんだーとか思っちゃうんですよ

最後はやっぱり名残惜しいものです

どんな道を歩むことになっても

持ち前の人懐っこさと笑顔で

頑張っていってほしいです

みるきー本当にありがとう

作者は明日卒コンDVD見て、浸ります( ^ω^ )

今ならば⑯終

それから、日々は過ぎ・・・

みるきーのいないNMBが動き始めた

ダンスレッスンをしていて

ふいに横をみて

動きが止まった

隣は美瑠になっていたのに

みるきーだとおもっている自分が居た


「はい、休憩にしまーす」

先生の合図でしばしの休憩になる



「僕はいない・・・か」

私は汗をぬぐいながら

そう呟き、苦笑いをする

あの後、みるきーはツイッターとかインスタグラムとかの写真を削除したりして話題になってたりしていた

『アイドルの私は、今日でもう終わりやから』

あの夜いっていたのはこういうことかと思い

やっぱり破天荒やなと思う

そして、今は海外に行ってるらしい

『無職生活楽しむわー』

そうラインが入ってきていた

ま、みるきーがみるきーらしくおれるんなら

なんでもええねんけど・・・

そう思いながら私は携帯を手に取る

「あ・・・」

噂をすれば、みるきーからやった

「ふっ・・・」

「何?さやねぇ一人でにやにやして気持ち悪いで」

鏡に映った私を見て

美瑠が怪訝そうな顔をしている

「すまんすまん。なんでもないねん。」

そういって私は手をひらひらと動かし誤魔化す

「えーなにー?キモいー」

「えーなになに?彩さんキモいん?」

「にやにやしててん」

「えーまじで」

そこに柊たちも加わる

「おい、変態を見るような眼でみるな」

「だって変態やん」

「「変態、変態」」

「うっさいわー」

「わーさやねぇが怒ったー」

「きゃー」

レッスン場は笑いに包まれ

場が一気に和む

これも、みるきー効果・・・なんかな?

離れてても・・・影響力大やな

私はまたクスッと笑った


『日本に帰ったら彩ちゃんに会いたいなー』

返信は・・・決まってる

「私も会いたい」

今ならば・・・素直にそう言える



FIN

今ならば⑮

泣かないって決めていた

最後まで笑顔でいようって

しんみりするのは私の性にあわないから・・・

でも、無理だった

この劇場からすべてが始まって

彩ちゃんと並んで歌って、踊って・・・

いろんな思い出がつまっている場所だから

最後に1期生の皆が来てくれて

デビュー当時のことが蘇ってきて

みんなとやったから頑張れたって思ったら

涙が止まらなくなった

みんな、ホンマにありがとう

―――

「では、改めまして。みるきーさん!」

「「卒業、おめでとーーー!!」」

公演終わりの舞台で

クラッカーと拍手が鳴り響く中に私は居た

「みんなありがとう」

私は笑顔で応える

「みるきーさん。今までありがとうございました」

「やっぱり、さみしいー・・・」

みんなめいめいに言葉をかけてくれて

私はハグしたり、なぐさめたり大忙しやった


そして、金子支配人が私の卒業公演のボードを持ってきてくれた

私はまじまじとそのボードをみる

カシャ

「え?」

カメラの音を聞いて顔を上げると

彩ちゃんが微笑んでた

「おつかれさま」

「うん。ありがとう」

私もにこっと笑った

―――

そして

私は誰も居ない舞台に居た

端から端まで歩いてみたり

客席の方に背を向け

まじまじと舞台の背景を見てみたり

そして・・・

0番の位置に立ち

そのしるしを見つめた

もうその番号は

私にはカウントダウンが終わったゼロに見えた



「もう、劇場閉めるで」

その声に、ハッと顔を上げた

「彩・・・ちゃん」

観客席に彩ちゃんの姿があった

「ったく。どこ探してもおれへんねんから・・・」

彩ちゃんは口をとがらせすたすたと私の目の前まで歩いて

客席の一番前で私を見つめていた

もう、なんかファンみたいやん

私、もうアイドルやないねんで・・・

「あ、せや!」

私はハッとして声を上げる

「ど、どないしてん」

「私なーやりたかったことがあんねん」

そういって舞台袖に走り

マイクを一本とってきた

「はぁ?」

彩ちゃんは首をかしげている

「夢のカウントダウンは・・・もう終わったんやで」

「え?」

「アイドルの私は、今日で終わりやから」

私はクスッと笑って

0番よりも少し左に立った

「なんでセンターちゃうねん」

「ええの。ここが私のセンターやねん。NMBで私の位置は・・・ここやから」

「みるきー・・・」

私は微笑み

「私、渡辺美優紀は普通の女の子に戻ります」

そういってマイクを置き

ゆっくりと立ち上がって、彩ちゃんを見つめた

「・・・なんやねん。なんかいろいろまじっとるで」

「ええの。もー変なツッコミとかいらんから」

私は舞台からトンッと降りて

彩ちゃんの目の前に立つ

2人の目線はぴったりと合った

普通の女の子に戻ったから・・・

もう・・・ゆうてもええよな?

「あのな、彩ちゃん」

「ん?」

「私な・・・彩ちゃんのことが好き。ずっとずっと・・・大好きやってん」

「・・・・」

彩ちゃんの顔はみるみる真っ赤になっていく

そして、口をへの字に曲げて私の方を見つめた

いや・・・睨んでるってくらいの勢いやけど・・・

「あ、あのなっ!私も・・・みるきーのこと・・・す」

言葉を遮ったのは

彩ちゃんの唇に置かれた

私の人差し指だった

彩ちゃんはどうしていいかわからず固まっていた

あかんよ

これ以上ゆうたら・・・

ルール違反やろ?

私はクスッと笑い

「おんなじ気持ち?」

そう尋ねた

「・・・おう。おんなじ・・・気持ちや」

彩ちゃんは真っ赤になりながらも、真剣に答えてくれた

・・・今は、それで十分・・・

「じゃあ、待ってる」

「え?」

「彩ちゃんが卒業するまで・・・その言葉待ってるから」

「みるきー・・・」

「あ、でも言いたいからって卒業するんとかやめてやー」

「なっ!あたりまえや!ちゃんと完全燃焼してから卒業するわ!」

「うんっ。あー言えたからすっきりしたー」

私は爽快感でぐっと体を伸ばす

「かーっ!人が言えんのに自分だけすがすがしい顔しやがって」

「あ、言いたかったん?へーそうなん。そんなに彩ちゃん私の事」

「はぁ?あ、あほなこと言うな。別にそんなんやないし」

「さっきおんなじ気持ちってゆうたん誰よ」

「そ・・・それは・・・」

「ふふっ」

真っ赤になりながらもごもごとしどろもどろになる彩ちゃんを見て

私は噴き出してしまった

「「はははっ」」

私らの笑い声は劇場内に響き渡った



今ならば⑭

そして・・・

8月9日

みるきーの劇場での卒業公演の日が来た

リハや何やらでバタバタしてて

人も多いから狭い楽屋は熱気を帯びていた

んで、卒業生もまた集まってるから

きゃいきゃいと話しが盛り上がる

「・・・」

私はスッと席を立ち

観客席入口のドアをそっと開ける

ちょうど、BⅡのリハ中だ

みるきーは楽しそうに、笑ったり

真剣な顔をしたり

ころころと表情が変わる

こうやって観客席からみるきーをみることなんてなかったなぁ・・・

チーム違っても選抜とかでずっと一緒やったし・・・

「釣られてんで」

「!」

その独特な声にびくっとする

「山田・・・おどかすなや」

「別におどかしてないやん。彩が勝手に驚いたんやろ。みるきーばっか見てたから」

「・・・」

なんやねん。私は山田にもばれるくらいわかりやすいんか?

そう思うと、なんか情けなくなってきた

「もーなによその顔」

「いや、なんでもない」

私たちの話声は公演曲にかき消されて

舞台上のメンバーたちは特に気にしている様子はなかった

「・・・寂しくなるな」

「先に出てったやつが言うなよ」

「まぁ・・・そうやけど。私が出ていくんとみるきーが出ていくんでは話しが違うやん。」

「・・・」

「アイドルのみるきー見れるん。これで最後なんやな」

「・・・せやな」

私は舞台上のみるきーを見ながらぼんやりと呟く

「せやから・・・僕はいないなんかな」

「え・・・?」

山田の台詞に思わず振り向いた

「だって、あの歌みるきーが卒業してしもたら、違う子がセンターするやん。みるきーはおれへんから」

「・・・」

とたんに鳥肌が立った

みるきーは卒業後、芸能界には居ない

この業界で会うこともなくなる

全く違う世界の人になる

あの曲を歌うこともなくなる・・・

だから・・・僕はいない・・・?

「どないしたん。彩?」

「い、いやなんでもない」

くそーなんで山田のくせにうまいこと言うねん

でも・・・

私はみるきーを見つめる

おらんようになってからあの曲歌うのは相当ダメージくるな・・・

そう思い、胸が痛くなった

「でも、その方がお互い素直になれてええんちゃう?」

「はぁ?」

「彩とみるきーは全然性格違うのに負けず嫌いなん似てるから。もう競い合うようなことにならんかったら仲良くなるんちゃう?」

「・・・」

「卒業する今ならばこそ・・・やろ?」

「なんやねん。歌詞の受け売りかい」

「ちーがーう。近くで見てたからわかるの!でも、あの歌詞ホンマようできてるわー。秋元先生すごい見てるよなー」

「・・・」

まぁ、それは私も思った

あの歌詞を見た時はホンマに鳥肌が立った

だって、私の心境が書かれてるって思ったから・・・

「ま、だからみるきーが卒業した後は友達になれるんやない?」

「は?」

私は山田の台詞に眼を丸くする

「あ、戦友って感じのほうがしっくりくるかな?ほら、たかみなさんと優子さんみたいな。あ、でももう運命の人って言ってたし・・・そのまま卒業後もそういう関係で・・・」

「いやいやいや・・・何ゆうてんねん。いきなり」

「え?だってみるきーゆうてたやん。友達にはなれなかったけどって」

こ、こいつ・・・私がみるきー好きって気付いてないんかい

私は山田の天然具合に力が抜け、壁にもたれて

くくくっと笑いを堪える

「え?なに?どしたん彩?」

「いやなんでもない。なんか山田のおかげでええ感じに気ぃ抜けたわ」

「え?」

私は山田の肩をぽんっと叩き

その流れで山田の横をすり抜け観客席のドアを手に取る

「あ、あとな。みるきーは今後も友達やのうてそのまま運命の人ってことにしとくわ」

そういって、山田の方を向いた

「・・・うん。せやな」

山田は一瞬驚いた顔をしていたが、すぐにニコッと笑った

どうやら、私の口角は相当あがっていたらしい

「さ、ほないこか」

「うん」

私らは楽屋へと向かう

みるきーの最後の公演に花を添えるために・・・


今日は泣かずに隣におれそうや・・・

ありがとうな・・・・山田



今ならば⑬

「「ありがとうございましたー!!」」

私らは手をつなぎ、頭を下げる

1日目はあっという間にアンコールを迎えた

――

「めっちゃ楽しかったー」

私は汗をぬぐいながらメンバーと話しをする

「おつかれさん」

そこに、彩ちゃんがやってきた

「お、まおきゅーん。さやみるきーやでー」

里香ちゃんがニヤッと笑う

「なんでも結び付けようとすんなよな」

彩ちゃんは汗をぬぐいながら口をとがらせる

「えへへー。私はそういう関係になってもええねんけどなー」

「な・・・」

彩ちゃんの顔が真っ赤になる

「おおー!みるきーさん!!」

その後ろでまおきゅんが高速ガッツポーズをとってるのを

「興奮しすぎや」

ももちゃんがぺしっと頭をたたいて制止する

「あはは」

私はそのやり取りに思わず声を上げて笑う

「「あはは」」

それにつられたのか、みんな声を上げて笑った

たわいもないやり取りが

こんなにも幸せやったんや・・・

あー・・・あかんなぁ

今更気付いてしもた

私・・・アイドルが・・・

ううん。NMBのメンバーとしてここにおるんが

こんなにも好きやったんや・・・

私は皆にばれないようにスッと指で涙をぬぐった

―――

そして・・・

2日目リハーサルが行われた

「はい、じゃあおねがーします」

ステージには私と彩ちゃんが立つ

曲は・・・『今ならば』

彩ちゃんが作ってくれたイントロが場内に響き渡り

じーんとしてしまった

私らは歌いながら歩き出す

まだ、だれもいない観客席・・・

ここが満員になって、衣装をきて・・・

彩ちゃんと見つめ合ったら・・・

アイドルという魔法の時間が消えてしまいそうやった


夢の終わりのカウントダウン・・・か・・・


でも・・・そうしたら

普通の女の子に・・・戻れるんかな?

素直に好きっていえるんかな?

・・・なぁ、彩ちゃん


私は彩ちゃんと見つめ合い

1期生メンバーがいる方に歩いて行く

私らを見るメンバーの瞳は、優しかった

里香ちゃんがえらい泣いててびっくりしたけど・・・

こうやって、集まってくれて・・・ホンマにありがとう

―――

本番はまさかの彩ちゃんが泣いてしまうという事態になった

私が冗談で泣いてしまうかもしれんなってゆうたんはホントになった

私はというと、なんだかんだでこの状況を楽しんでて

ずっと笑ってた

前をみれば

たくさんのサイリウムが光ってる

まるで、空から星が降ってきてるみたい・・・

・・・ファンの皆さん

こんなに、素敵な景色を見せてくれて・・・ありがとう

夢をみさせてくれて・・・ありがとう


・・・前言撤回

ちょっと泣いた。




今ならば⑫

綺麗だった

スポットライトを浴びて

歌って、踊って

ずっと・・・笑って

みるきーは・・・

きらきらしてた

正に、アイドルやった

―――

アンコールで『僕は居ない』を踊り終えた後

私らは舞台裏にはけて着替えをする

会場ではまおきゅんと百花が笑いを誘っていた

『まおきゅんはさやなななの?さやみるなの?って聞かれるんですよ。はっきり言います。さやみるです!』

「ぶっ!」

私はモニターを見ながら噴き出す

「なにゆうてんねん。まおきゅん・・・」

イヤモニを直しながら苦笑いする

『私がみるきーって言ってた時代があって。でも、みるきーには思ってた人が居て・・・それが、彩だったんですけど』

「ぶっ!」

百花の発言でまたまた吹きだした

「百花まで何ゆうてんねん・・・」

私はズボンにTシャツを入れながら舞台袖に移動する

そこには、みるきーの他に上西、朱里たちがいた

『目の合わせ方がね・・・あの2人なんかあるよ』

「な・・・」

またまた百花の爆弾発言に

上西たちはにやにやと笑う

そして、その後ろで

みるきーがにこにこと笑っていた


「わっ!」

いきなり岸野に後ろから肩を抱かれ、思わず声が出た

「な?」

岸野はそう言って、にやっと笑う

「うっさいわ」

私は岸野の腕を振り払い、むすっと口をとがらせた


なんやねん・・・ったく

ダダ漏れやん・・・好きやってこと・・・

そういうことなら・・・


「妄想がえぐい!」

私は舞台に上がり

百花たちに一喝したあと

ちらっとみるきーの方を見る

「・・・まぁ、私らがどういう関係かは想像にお任せしますけども」

「「フゥーーー!!」」

私の発言に会場全体が湧いた

なんやねん、この空気・・・

私は照れくさすぎて苦笑いをする

でも・・・

少しくらい、含みを持たせても・・・いいよな

さやみるきー・・・なんやから



今ならば⑪

―――

そして、それから日はあっという間に過ぎて行った

「最近みるきー綺麗になったよな」

「え?そう?」

「うん、なんか機嫌もええしー。雰囲気違う」

レッスン中、朱里と美瑠が話しかけてきた

「卒業ってなると皆雰囲気かわるよなー」

「うんうん」

「そう?別に意識してないんやけどなー」

「なぁなぁ、今どんな気持ちなん?卒業ってなったらやっぱり意識とか変わる?」

美瑠がずいっと私に顔を寄せる

その顔は興味深々だ

「こら。そろそろレッスン再開すんでー」

そういって彩ちゃんが美瑠の後ろに現れる

「「はーい」」

彩ちゃんの一声で、皆ぞろぞろと動き出す

このレッスンは、私の卒業コンサートのためのものだ

皆とこうして練習できるのも・・・もう数える程度になってしまった・・・

「「・・・」」

私と彩ちゃんの目が合う

「・・・みるきーもいくで」

そういって彩ちゃんはちょっと照れくさそうに親指をくいっと後ろに引いた

「うん」

私はにこっと笑い、彩ちゃんの後ろを歩く


最近機嫌がいいのは

タイの撮影後から

彩ちゃんとの距離が近くなったからちゃうかなー

撮影とか一緒になること多いし

さやみるきーについて聞かれても嬉しいこといっぱい言ってくれてるし・・・

まぁ、「つきあってない」って言うのは余計やと思うけどー・・・


キュッ・・・

彩ちゃんのシューズの音が鳴り

位置につく

キュッ・・・

私も、その横につき

・・・前を向く

レッスン場の鏡に

私たちが映った

2人の後ろに

メンバーたちが並んでる

もう・・・この景色を見るのも

数えるほどになってしまうんやなー・・・

「・・・」

ふと、鏡の中で彩ちゃんと目が合った

「はーい!じゃあ一回通して行くよー!」

「「はい!」」

先生の声で全員が前を向く

音が流れる前の数秒間に

私はちらっと横目で彩ちゃんを見る

彩ちゃんも私の方をちらっと見て

ニッと笑った

(いくで!)

不意に、夢で聞いたフレーズが頭の中で響く

(・・・うんっ!)

私はそれに応えるように

ニコッと笑った

―――

そして・・・

卒業コンサートの日・・・

「「わぁぁぁぁぁっっ!!」」

私はオープニングからぶっ続けで踊っていた

キラキラ光るサイリウム

皆とのやりとり

どれもが楽しかった

そして

「「アイドル最高ーーー!!」」

そう叫んだ時

心から湧きあがってくるものがあった

あぁ・・・私・・・

なんだかんだゆうても

アイドル・・・好きなんや・・・


だから

「私、卒業するんですか?」

思わず、そう言っていた

「しないんですか!?まぁ、しないならしないでいいんじゃないんですか?」

彩ちゃんが目を丸くする

そして・・・言ってくれたことは

きっと、本心だと思う

だって、ぶっきらぼうな言い方は

照れてる時にしかしないから・・・







今ならば⑩


翌朝

「ほな、また撮影でな」

「うん、ありがとう」

扉の向こうで、みるきーが手を振ってにこにこと笑っていた


ガチャ

「おーっす。おはよう彩」

扉をあけるやいなや

岸野が私の方にすり寄ってきた

「なんやねん。もー私、準備せなあかんねんから」

私は岸野をあしらう

「まぁまぁそう言わんと。で、どやった?」

岸野の眼は告ったのか?と訴えていた

「なんもない」

私は岸野と目を合わさないようにしながらスーツケースまでたどり着く

「まじかっ!なにしてんねん!」

「しゃーないやろ!」

「・・・!」

「・・・すまん。私らは・・・今の関係が一番ええんや」

そういって、私は着替えをつかみ

「・・・カクテルありがとうな」

シャワールームのドアを閉めた

「・・・ホンマ、あほやで・・・2人とも」

「・・・」

私は岸野の台詞をドア越しに聞いていた


私は自分の手を見つめる

夜・・・みるきーが握り返してくれた手を・・・


―――

最終日は私とみるきー以外は撮影が早く終わった

「ほな、里香たちこれから吉本の芸人さんと買いもんしてくるからー」

そういって、岸野は朝のやりとりなんて微塵も感じさせず

私に手を振ってきた

「おう」

正直、こういうところはホンマにありがたい


しばらくして

撮影が終わり、私らも自由の身となった

「なぁ、彩ちゃん。ちょっと観光せん?」

みるきーがキラキラした瞳で言う

「あぁ、せやな」

「うん」

みるきーがにこっと笑う

私は・・・その顔が好きだ


―――

「あ、彩ちゃん。あれ何うってるんかな?」

「これ、おいしいー」

私らは市場を散策する

かわった食べもんとかデザートとかいっぱい見て回った

市場を抜けると、今度は服とか雑貨を売ってるとこに出た

何語かはわからないけど結構話しかけられる

「あ・・・」

思わず声が出た

アクセサリー店のピアスがみるきーに似合うと思った

「ん?なになに?あ、ピアスやー。彩ちゃんピアス好きやもんなぁ」

「お。おう」

みるきーが顔を寄せて来るからドキッとする

「どれがええん?」

「・・・」

私は、似合うと思ったピアスを手に取り

「これ、どや?」

「え?」

「・・・その・・・プレゼントや。撮影お疲れ様ってやつや!」

私は顔がだんだん赤くなってきたのに耐えきれず叫ぶ

「・・・ありがとう。じゃあ・・・私はこれ」

そういって今度はみるきーが私にピアスを指しだした

「彩ちゃんにもプレゼント」

そういって笑った


私らはお互いにピアスをプレゼントしまた歩く

「・・・不思議やね」

「え?」

「だって、みんな私らの事気にしてないんやで。日本ではこんなことできへんで」

「まぁ・・・せやな」

確かに、こんなに堂々と歩くことってないよなー・・・

そんなことを思ってたら

「!」

私の手に、みるきーの手が重なった

「あ・・・ごめん」

私の顔が驚いてたのか、みるきーが手を引っ込める

「・・・」

私はみるきーの手をつかみなおす

「彩・・・ちゃん」

「・・・はぐれんようにや」

「・・・」

みるきーは黙って私を見つめていた

私は目をそらすので精一杯だった

「ありがと」

そういって、みるきーはクスッと笑った

きっと・・・

思ってることはおんなじだ・・・

きっと・・・

そうやろ・・・?

みるきーの手のぬくもりが

私のもやもやした気持ちを

ゆっくりと溶かしていく


「なー彩ちゃん、あっちも見よう」

「おう」

私はみるきーと並んで歩く

人目を気にせず

堂々と

手をつないで・・・



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