気ままな詩人

48グループの創作小説を書いています。じゅりれな、さやみるきーメインになります。SKE、NMBの支店推しです。苦手な方は退室ください。

2018年12月

sing a song⑩

「はぁー・・・緊張する」

ついに迎えた卒業コンサート

振り入れは、なんか自然と体か動いた

体力は昔みたいになかったけど

NMBにいた時の感覚が残ってるんやなって思った

コツコツコツ・・・

楽屋までの通路をあるき

楽屋のドアをぐっと握り

(彩ちゃん・・・おるかな?・・・ええいっ!)

ガチャ・・・

勢い任せにドアノブを

「みるきーやん久しぶりー!」

扉を開けるなり里香ちゃんが私に気づいて駆け寄ってきた

「久しぶりー」
「かわらんなぁ」

他の1期生のメンバーも次々に駆け寄ってきてくれた

私は話をしながら横目で楽屋を見渡す

「彩なら打ち合わせやで」

「え・・・あぁそう・・・」

里香ちゃんの言葉に探していたのがばれてドキッとした

「あー彩」

まーちゅんの声に

体がぴくっと反応する

「みんな久しぶりーありがとう」

彩ちゃんの声を背中越しに聞いてドキドキした

「もう少ししたらリハやから。おねがいします」

「みんなでもりあげようね」

「さやねぇが卒業するとかマジエモい」

「なんやそれ」

彩ちゃんははるちゃんとかりぃちゃんとかと楽しそうに話していた

「みるきー」

里香ちゃんの声にハッとする

「いける?」

「う、うん。いけるで」

「・・・・」

里香ちゃんは私の耳に顔を近づけ

「素直に言いたいこといったらええねん。その方がみるきーらしいで」

「え・・・」

「こういうとこ腹立つとかでもええし。ちゃんと話しとき」

「う、うん」

「そのタイミングは任せるから」

里香ちゃんは私の肩をぽんっとたたき

ニカっと笑った

「彩ー久しぶり」

里香ちゃんは私にそう言った後彩ちゃんに声をかけ

私の肩をつかんで彩ちゃんのほうに向けた

「・・・おう、岸野久しぶり。みるきーも・・・その来てくれてありがとう」

彩ちゃんはすごくぎこちなく笑った

「うん」

「ほな私は俺らとはの練習してくるから」

「あ、それやったら私も」

「いや、ええからええから」

里香ちゃんは彩ちゃんの肩をぽんっとたたき
まーちゅんたちの方に行ってしまった

「・・・」
「・・・」

お互いに沈黙が流れる

「あの・・・な。みるきー・・・」

彩ちゃんが口を開こうとしたとき

「「きゃー!!」」

楽屋のドアが開き、1期生たちの黄色い声が響く

「どうも、皇輝音翔です」

百花ちゃんがプライオリティーの時の衣装を着て現れた

「げっ・・・」

彩ちゃんの顔が引きつる

「さやねぇなにしてんねん。リハやるでリハ」

「ちょ、ちょっとまてぇ」

「えーなになにさやねぇもやんの?」

「リハみようみよう!」

みんなきゃいきゃいと騒ぎ出す

それにしても、なんで彩ちゃんそんなに慌ててるんやろ?

「あーもう!ネタばらしになるから、リハもみんでええからな!」

彩ちゃんは百花ちゃんの腕をつかんで楽屋から出て行ってしまった

「行くな言うたら行くよな」

「よし行こう」

里歩ちゃんとまーちゅんは目を輝かせ

2人の後を追おうとしたとき

「では、皆さんリハーサルに向けてご準備お願いいたします」

会場のスタッフさんが呼びに来て

2人は急ブレーキをかけ

準備をしだした


・・・なんやろ

結局話できんかったな・・・

私ももそもそと着替え

準備をする

「ではおねがいしまーす」

スタッフさんの声に促され

みんなステージに移動し始める

私はうつむきがちに楽屋を後にした

sing a song⑨

ーーー
それから

着々と卒業コンサートの話が進んでいった

「一期生の参加メンバーなのですが」

「はい・・・」

スタッフの方との打ち合わせに参加し、一期生と聞いてみるきーの顔が浮かぶ

「山田さんは正式にお伝えする前から申し出が出てますので・・・」

「「ははは」」

山田のフライング参加表明にスタッフたちも笑う

「あと参加者は・・・」

「すいませーん。遅くなりました」

「は?」

聞きなれた声に私は目を丸くする

そこには金髪、ピアスにダメージジーンズ

パっと見どこのもんやねんっていう木下百花がたっていた

「百花」

「卒業コンサート、私も参加させてもらいます」

そう言って机におもむろに紙袋を出し、ホッチキスで止めた紙を配りだした

「はい」

百花に渡された紙には

『企画 ダブルカップリング キス大作戦』

と書かれていた

「は?」

私は目を丸くして百花の方を見る

「百合はアツい」

「いやいや、なんでやねん」

「へーでも、面白そうじゃん」

スタッフさんがパラパラと企画書を見ながら言う

「うんうん、最近ゆーりちゃんと仲いいし。ちまたではさやゆーりはやってるんでしょ?」

「いやいやいや」

私はあわてて静止した

みるきーともちゃんとしたことないのに

それに、私は卒業したあとみるきーに・・・

みるきーに・・・

久しぶりに会って

ひどいことを言ったのに

私はまだ、心のどこかで許してくれると期待している

2年前のあの日

好きと言ってくれたから

『さやかちゃん』

みるきーの笑顔が浮かんだ

・・・ずっと、待っていてくれていたのだろうか?

「さや姉聞いてる?」

「え?」

百花が不満そうに問いかける

「あぁ・・・でも、なんでキスやねん」

「その方が盛り上がる」

「だから・・・」

「みるきー来るしお客さん喜ぶよねー」

「!」

百花と言い合っているうちに他のスタッフさんが

ホワイトボードに参加者の名前を記載していた

「・・・」

「みるきーとキスにする?」

百花の発言に我に返る

「あほっ!なにゆうねん」

その声にスタッフさんたちが一斉にこっちを見た

「あ、あはは。すいません」

私はあわてて取り繕った

ーーー

結局、百花の案が通り

なぜかスタッフはノリノリだった

一期生は愛菜以外全員参加ということを聞き

正直、仲間の絆の強さを感じた

「なーええ加減機嫌なおせや」

自販機前で百花が私にコーヒーを差し出してきた

「いや、別に」

私は受け取り、カコっと開けてぐっと飲んだ

「連絡とってんの?」

「・・・この前おうた」

「で、話したん?」

「したけど・・・怒らせた」

「はぁー・・・あんたは好きな子をいじめる小学生か」

「うっさい!」

「みるきーつらかったやろなー」

「・・・」

「あーわかったわかった。本気でへこんでんのをいじめる趣味はないからな。ええか、さやねぇだからこそ、みせつけたらええねん」

「は?」

私の肩に腕を回し

「女はやきもち妬かせてなんぼやで。その方が本心が出るってもんや」

「あんたはどこのイケメンやねん」

結局、流されるまま

卒業コンサートの日を迎えることとなった
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