「もーサヤカちゃんそんなに怒らんでもええやん」

「・・・」

サヤカはムスッとしながら美優紀の横を歩いていた

「まぁ押さえ込んで洗ろたからなー。でも、あの臭さはホンマやばかったで」

サヤカを挟んで吉田も歩きながら言う

「・・・それもあるけど、なんでおまえらにつきあわなあかんねん」

サヤカはジロッと美優紀と吉田を見た

「そりゃあ、お礼ってやつ?」

吉田はにこにこと笑う

「それに何やねんこの服!もっとましなんなかったんか」

「一応地味なん選んだねんで。一人制服も浮くやろ?」

美優紀は悪びれもなく言う

風呂に入れられたサヤカは美優紀の服を着るようしいられたのだ

今現在サヤカが持っている服は小嶋の魔法で作り出した制服と自分が着ていた黒一色の服だけだった

そのため、2人に着せ替え人形のようにあーでもないこーでもないといわれながら

一応サヤカの意をくんで控えめな服だと言い張っているが

サヤカは不服そうな顔である

「まーまーええから」

「ほら、こっちや」

2人はサヤカの手を引き

「はぁ?」

四角い機械の中に入る

緑一色の壁をサヤカはぽかんと見ていた

「ほら、サヤカちゃん!」

「え?」

美優紀に腕をつかまれ

振り返った瞬間

パシャッ!

「はぁ?」

目の前を覆う光にサヤカは驚く

「ほら、次いくで」

吉田はサヤカの肩をたたきながら、前の画面を指さす

「はぁ?」

パシャ!

「おおっ!」

パシャ!

「なっ・・・」

パシャ!

「何やねんこれ!!」

「はい、終わり-。ほら、横いくで」

「はぁ?」

動揺するサヤカの手を吉田はつかんで連れて行く

ポップな音楽に画面とペン・・・

その前には美優紀が既に陣取っていた

「もーサヤカちゃん、全部表情硬い」

美優紀はクスッっと笑ってサヤカの方を見た

「・・・」

ドクン・・・

(なんや・・・これ・・・)

胸の奥に小さな波紋が広がる感じにサヤカは動揺する

「あはは、ホンマや!」

「!!」

吉田の笑い声にハッとし、我に返った

「んーこれとこれと」

「ここにハート入れる?」

「うん」

2人は慣れた手つきでペンを動かしてく

サヤカは2人の後ろでその作業を呆然とみる

「・・・」

そして、楽しそうな美優紀の顔を

気づけば見つめていた


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カツン・・・

しばらくして一枚の紙が出てきた

「あ・・・」

それはサヤカが探してきたものによく似ていた

「はい、アカリン」

美優紀ははさみでそれを切り、渡す

「ありがと」

「はい、サヤカちゃんも」

「え?」

サヤカはその紙に目をやる

そこには『大親友』と書かれていた

「アカリンとのプリクラ探してきてくれてありがとう。だから、お礼につれてきてん」

「そうそう。今は私ら3人で大親友やからね」

吉田もニッと笑う

「なんやねん・・・それ」

サヤカは照れくさくて思わずそっぽを向く

「ほな、なんか食べよか」

「何食べたい?」

「・・・」

サヤカは紙をじっと見つめる

「ほら、サヤカいくで」

「あ、あぁ」

吉田の声にサヤカは駆け出す

友・・・なんて

いなかったな・・・ずっと・・・

2人を見つめフッと笑った



「・・・なんか、記憶消すのしのびないね」

「・・・そうだな」

その様子を前田と高橋は見つめていた