芸能活動をやめてから1年近くたった時

「渡辺さん。もう一度芸能活動をしませんか?」

そんな声がかかっていた

「まだ未練、あるんじゃないですか?」

そういわれて、胸を貫かれた気分だった

「・・・少し、考えさせてください」

私はそうって、頭を下げた

確かに、SNSで活動をしている自分が未練がないといえないわけはない

でも、今更・・・

彩ちゃんになんて言おう

そんなことがぐるぐると回っていた

「・・・こんな時は」

私はスマホを取り出し、ラインを送る

『アカリンちょっと相談あんねん』


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アカリンとあったのはそれから三か月後のことだった

youtubeとかでいろいろ活動してるし、今やNMBで別のフィールドを見つけて活動しているやり手だと思う

「ごめんなーみるきーなかなか会えんで」

アカリンは手をパンっと合わせて頭を下げた

「ううん、ええよ。忙しいもんな」

「みるきーは今何してんの?」

「・・・まぁ・・・そのことやねんけど」

私は今事務所から声がかかっていることを話す

「ええんやない?」

「え・・・」

さらっとしたアカリンの発言に目を丸くする

「だって、みるきーは舞台でいる時が一番キラキラしてたもん」

「・・・・」

「そりゃ、いろいろあって疲れたんかもしれんけど、芸能生活経験して一般人に戻るんって難しない?」

「・・・そう、だね」

私はオープンキャンパスで言われたセリフがよみがえり口ごもる

「さや姉とは連絡とってんの?」

「え・・・」

「まさか、とってないの?」

「卒業したすぐはちょっととってたよ。でも、彩ちゃんどんどん忙しくなるし、なんか・・・」

私はもごもごと言いながら気づけば下を向いていた

「はー・・・あのにこにこしてたみるきーはどこに行ったんよ」

アカリンはため息をつきながら眉をひそめた

私は顔をあげてアカリンを見る

「やっぱり、舞台におるみるきーがええで。何年もしてきたら嫌になることもある。でも、求められてそこにもう一回立てるんやったらええんやない?」

「アカリン・・・」

「前言撤回なんて、ますますみるきーらしいやん」

そういってアカリンはニッと笑った

「それに・・・」

「え?」

「さや姉もいつまで待ってくれるかわからんで?」

「へ・・・?」

「最近はゆーりと仲ええから」

「・・・!」

その一言が決め手になったことは

悔しいからアカリンには言っていない