「ほんまいいかげんにせぇよ」

私は皇輝音翔でばっちりメイクの百花に詰め寄った

「何が?」

ステージ裏で百花は悪びれもなくにやっと笑う

「サプライズやのにみんなの前でいらんと言わんでええんや」

と、いいながら私はプライオリティーの上着を羽織る

その矛盾に余計イライラした

「みるきーの前での間違いやないんか」

「はぁ?」

イラっとしてまた百花に詰め寄ろうとしたとき

「もー彩さん。イライラしすぎ」

「ゆーり・・・」

私と百花の間に太田夢莉が割って入る

「きゃー!もーホンマやばい」

続けて三田がやってきて

百花の姿を見て絶叫していた

「はい、ではリハ行きまーす」

「「はい」」

スタッフさんの声で百花と三田は移動する

「・・・私らもいきましょうか」

「あぁ・・・」

「・・・彩さん。私とキスするの嫌ですか?」

「!?」

ゆーりがじっと顔を見てくるから思わずのけぞってしまった

「あははっ。冗談ですよ。私も協力しますから」

ゆーりはにこっと笑って身を引いた

「なんか巻き込んですまんな」

私は苦笑いをする

「・・・高くつきますよ」

「こわっ」

「ふふっ。成功したら、1つお願い聞いてもらってもいいですか?」

「え・・・まぁ内容によるけど」

「だめです。ちゃんと聞いてください」

「わかった。きくわ」

「うん。約束ですよ」

「ハードなんやめてやー」

私はゆーりに手を振って立ち位置につくため走る

ゆーりも三田も巻き込んでなにやってんやろ・・・

あーあ、これでホンマにうまぁにいくんやろか・・・

ホンマは・・・

私の思いはちゃんとこのライブの中に隠してある

それを・・・気づいてくれるかなぁ・・・

はぁーでもみるきーそういうとこ鈍感やしなぁ・・・

・・・カツン

立ち位置の階段下につき

私は上を見上げる

まだ空は青い・・・



もうここまで来たら完全燃焼して

ちゃんと思いを伝えよう

「・・・君が好きなんだ。知ってるよね」

私は僕だって泣いちゃうよのフレーズを口ずさむ

ホンマ

今までのこと思い出したら泣きそうやわ

私はイヤモニを直し、階段を上った