「はー・・・」

珠理奈は隣に寝ている玲奈を抱きしめながら

にやにやしていた

「・・・ん」

玲奈は珠理奈の胸に顔をうずめ

顔を赤らめていた

「ね?もう一回していい?」

珠理奈は玲奈の顔を見る

「だ、だめだよっ!その・・・」

玲奈は顔を赤らめながらもごもごと言う

「なに?」

「身体・・・もたないから・・・」

そう言いながら玲奈はシーツの中に顔をうずめる

「あーもう!かわいいなぁ玲奈ちゃんは!」

珠理奈はキュンとして玲奈をギュッと抱きしめる

3年のブランクはあると言えども

元々経験豊富な珠理奈のテクニックに

玲奈はついて行くのにやっとだった

というか、もう何も考えれなくなっていて

あっという間に終わりを迎えていた



ブーーッ・・・ブーーーッ・・・

「ん?携帯?」

「珠理奈のかな?出たら?」

「えー」

珠理奈は口をとがらせる

「大事な用事かもしれないでしょ?」

「はーい」

珠理奈はもそもそと携帯を手に取り

「あ・・・」

メールを見て驚く

そして

「玲奈ちゃん!」

嬉しそうに玲奈の方を向いた


―――――

「えへへー・・・」

美優紀はベッドの中で山本に抱きついていた

山本は美優紀の頭をなでながら

その余韻に浸っていた

「彩ちゃん」

「んー?」

「好きやで」

「おう・・」

山本は上目遣いで見る美優紀のおでこにキスをし

甘い時間を堪能していた

ピリリリ・・・

と、リビングの方から携帯が鳴る

「あ、携帯・・・」

「えーいややー」

起き上がろうとした山本を美優紀が抱きついて阻止する

「んー。ちょっと見て来るだけやから」

山本はポンポンと頭をなでると

そのまま部屋を出て行った

しばらくして

「美優紀っ!」

勢いよく山本が部屋に戻ってくる

「な、なに?」

豊満な胸があらわになっているのも気にせずに叫ぶ山本に

美優紀は驚いていた

「着替えて行くでっ!」

「へっ?」

にこにこと笑う山本に美優紀は困惑していた


――――

「東京も久しぶりだねー」

「そうだねー」

宮澤と柏木は手をつなぎながら久しぶりの東京デートを楽しんでいた

そこに

宮澤の携帯が鳴る

「おっ!」

宮澤は携帯を見て、ニヤッと笑うと

「りんちゃん!今日のデート予定変更!」

「へ?」

「行こう!」

そういって携帯の画面を見せる

「あー!うんっ!」

柏木は携帯画面に写っている写真を見て

嬉しそうに頷いた


―――――

「あーやっぱり実家はおちつくねー」

実家に帰った秋元はリビングでくつろいでいた

「ばあちゃんとこにも顔見せに行きなさいよー」

「はーい」

秋元は母に差し出されたコーヒーを飲みながら頷く

ブーッ、ブーッ・・・

と、携帯が鳴り

何気なく開く

「んっ!」

秋元は勢いよく立ちあがると

「ごめん!私ホテル戻る!」

慌てて鞄をつかみ

玄関に向かって走る

「えっ!ちょっと!」

「ごめん、またばあちゃんとこには行くからっ」

秋元は早口で言いながら

靴を履き

嬉しそうに駆けだして行った


――――

カタカタカタ・・・

麻友は大学の研究室でパソコンに向かっていた

パソコン画面には

今回世界大会に出る大島たちのデーターが書かれていた

ブーッ、ブーッ・・・

机の端にある携帯が鳴る

「・・・ふーん」

麻友はフッと笑うと

手早くデータを保存し

研究室から出て行った


―――

病院の心臓外科外来で

中西はパソコン画面に向かいキーボードを叩いていた

「あれ、先生。今日当番日ですか?」

スタッフ専用通路から東がひょこっと顔をだす

「あ、李苑。いや、今日は違うんだけどさー。李苑こそどうしたの?今日休みなのに」

「今日は救急の手伝いなんです」

「そうなんだー。どう?昼ごはんでも一緒に」

中西はにこにこと笑う

「残念でした。今さっき食べてきたとこです」

「なんだ。残念」

「先生は主任に怒られたからカルテ整理ですか?」

東はクスッと笑う

「あははー。李苑はきびしいなぁ。でも、言われてた分は昨日終わらせたんだよー。今やってるのは手術件数とかのデータを出してるんだ」

「どうしたんですか先生・・・?」

東は驚いて中西を見る

「そんなに?いやさ、秋にアメリカに行こうと思っててさ」

「え・・・?」

「ん?あー留学とかじゃないよ。旅行。女子野球の世界大会がアメリカであるから見に行きたくてねー」

「・・・先生はホントに野球が好きですね」

「あははー。で、長期で行きたいから向こうの留学してた病院で日本での実績報告って言う名目にしようと思ってね。今、院長に出す資料をまとめてるんだー。あ、メインが野球ってのは内緒ねー」

「そうですか・・・」

東はホッとする

「いなくなると思った?」

中西はニッと笑う

「べ、別にそんなこと思ってません。じゃあ私はこれで」

東は顔を赤らめて部屋から出て行った

「なーんだ。さびしいなぁー・・・・」

中西はため息をつく

ブーッ・・ブーッ・・・

「ん?」

中西はポケットから携帯を取り出し

「おー。いいねぇ」

ニヤッと笑った


「東さん、帰ってきたところでわるいんだけど松葉杖、外来から取ってきてもらえないかしら?」

「はい。わかりました」

休憩を終えて戻ってきた東は

早々に用事を言われ

再び、外来に足を進める

「・・・」

東はちらっと心臓外科の部屋を見る

が・・・

そこに中西の姿はなかった

「休憩かな・・・?」

東はそう呟き

器材庫の扉を開ける

サァァァッ・・・

器材庫のカーテンが

春風にたなびく

「もう・・・今日は休日だからここからでなくてもいいのに」

そう呟いて

東はクスッと笑った