今日は10月31日

街はハロウィンパーティーでにぎわっていた

「おつかれさまー」

「おつかれさまです」

そういって

玲奈は仕事を終えてホテルの部屋のドアを開ける

今日、明日は東京で仕事なのだ

荷物を置き

鞄から携帯を取り出す

「・・・はぁー」

そうため息をもらし

ベッドにダイブした

珠理奈からの連絡はない・・・

玲奈はちらりと隣のベッドに目をやる

皺ひとつないシーツはまだこの部屋に来ていないということだ


「まだ仕事終わらないのかな・・・?」

そう呟きながら口をとがらせる

明日は珠理奈と一緒の仕事なのだ

珠理奈も今日は東京で別の仕事をしているので

今日は玲奈と一緒の部屋に宿泊予定になっているのだ

「・・・せっかく久しぶりに一緒に居れるのにな」

そう呟き

仕事場でハロウィンだからと、もらったお菓子の詰め合わせを手に取る

「うーん・・・どれにしようかな」

そういいながら飴をひとつ手に取り、口に入れた

コンコン

その時、ドアの方からノックの音が聞こえた

「・・・」

玲奈はおそるおそる覗き穴を覗く

「!!」

そこにはゾンビのマスクをかぶった人がいた

「トリック オア トリート」

その声で玲奈はくすっと笑い

「もー、なんでそんなマスクかぶってるの?」

そういってドアを開けた

「えへへーだって今日ハロウィンじゃん」

そういってマスクを脱ぐ

「廊下でそんなのかぶってたら怪しまれるよ。ほら、入って、珠理奈」

「はーい」

そういって2人は部屋の中に入る

「あーつかれたー」

珠理奈は真新しいシーツの上にダイブする

「誰から借りたの?こんなマスク?」

玲奈はゾンビのマスクを手にとりまじまじと見つめた

「ハロウィンだからってAKB劇場にあったの借りてきた」

そういって笑った

「そうなんだ。公演おつかれさま」

「うん。今日は、さや姉もいてさー。やっぱり隣でいると張り合いあるよねー。ダンスキレあるしさー」

珠理奈はベッドに突っ伏したまま今日の出来事を話し始めた

(・・・二人でいるのに他の人の話ししなくてもいいじゃん)

そう思いながらマスクを見つめ口を尖らせた

チームが分かれてからというもの

お互い兼任や一人の仕事が増えて

会えない日が続いていたのだ

(・・・付き合ってるのに)

そんなことを思っていると

珠理奈がすぐそばに立っていることに気づく

「やきもち?」

そういってニッと笑った

「・・・そんなんじゃない」

そういってそっぽを向く

「ふーん。あ、玲奈ちゃん。さっき私、トリック オア トリートっていったよね?」

珠理奈はじーっと玲奈を見つめる

「う、うん。あ、今日現場でお菓子貰ったからこれ食べ・・・きゃっ!」

そういって玲奈が鞄の方に行こうとした時

珠理奈が腕をつかみ玲奈を壁に押しつける

「そっちのお菓子じゃなくて・・・私はこっちの方がいいかな」

「え?・・・んっ」

玲奈が混乱している隙に

珠理奈は素早く玲奈の唇を奪う

「んっ・・・はぁっ・・・」

器用な舌使いに玲奈は力が抜け

身体を支えようと珠理奈の服をきゅっとつかんで踏ん張る

「はぁ・・・」

甘い吐息が漏れ

珠理奈の唇が離れた

「んーこれ、いちごミルクなんだねーあまーい」

そういってニッと笑う

「なっ・・・何食べてるの!?」

玲奈は真っ赤になり叫ぶ

「え?玲奈ちゃんが食べてた飴。もらっちゃったー」

そういってニッと笑う

「・・・ばか」

玲奈は真っ赤になっていた

「でもー。やっぱりいたずらもしたいかな」

「へ?・・・ちょっとじゅり・・・なっ・・・んっ」

そういって珠理奈は玲奈の首筋にキスをする

くすぐったさと久しぶりの照れから玲奈は身をよじる

そんな玲奈を珠理奈は誘導し

気づけばベッドに押し倒していた

「珠理奈・・・」

「言っとくけど、私の隣は玲奈ちゃんが一番だから」

「・・・え?」

「だって。世界一大好きだし、落ち着くし、安心するし。他の人なんて敵いっこないんだから」

そういってニッと笑った

「・・・珠理奈。ありがとう」

そういって玲奈は照れくさそうに珠理奈の首に手をまわした

「私も・・・隣は珠理奈がいいな」

「好きだから?」

「さぁ?・・・しらない」

そういってクスッと笑った

「あー素直に言ったらいたずらしないつもりだったのにー。素直じゃない人にはいたずらしちゃおー」

「へ?」

そういうと珠理奈は玲奈の上にのしかかる

「ちょっ・・・珠理奈。せめてシャワー・・・」

玲奈は慌てる

「だーめ。素直に言わなかったら」

「ちょっ・・・じゃあ言うから・・・」

「ホント?」

そういうと珠理奈は玲奈の身体から離れる

「・・・珠理奈のことが・・・好き・・」

珠理奈が真上から見つめて来るので

数秒見つめるのが限界で

玲奈は言った直後に視線をそらし真っ赤になっていた

「・・・だめっ!やっぱりだめっ!」

そういって珠理奈は玲奈に覆いかぶさる

「えっ!?」

「かわいすぎっ!シャワーなんか待てないから」

「へっ?ちょっ・・・じゅりなっ・・・」

「愛してるよ。玲奈ちゃん」

(・・・ここで、そんな言葉・・・反則だよ)

玲奈は珠理奈の背中をに腕を回し、きゅっと抱きついた

「うん・・・私も」

そう言って珠理奈に身を任せ

2人は唇を重ねたのだった


Happy Halloween!!


Fin