こうして宮澤と柏木は付き合うこととなったのだ



ちなみに警備の方は


秋元の苦し紛れの嘘で


酔っぱらった瀬戸の相手やら


迷子の対応などをしていたということになっており


なんとか誤魔化せたのだが


寿命が縮むかとおもったと


冷や汗を大量にかいていた秋元に


1週間昼食をおごることとなったのだった



―――――


そして


宮澤と柏木は順調にデートを重ね


ラブラブな日を過ごしていた



12月――


秋葉西署社員食堂にて



「忘年会?」


宮澤がきょとんとする


「そ、女性部のさー今年どこでするー?」


そういって秋元は味噌汁をすする


「いつするの?」


「うーん、予定聞かなきゃわかんないけど・・・年末のほうがいいだろうな」


「あ!」


何かをひらめいた宮澤は声を上げる


「な、なに?」


「独身女性だけでもやんない?」


「え?」


「楽しそうじゃん。歳だって近いし、篠田さんにも聞いてみよう」


「あのなーうちの独身女性は私らと篠田さんしかいないだろ」


秋元はややあきれ顔で宮澤を見る


「あ!たかみなさんとか優子誘うってのはどう?」


宮澤が言っているのは秋葉東署、刑事部所属 高橋みなみと大島優子のことである


「あのな、刑事部は年末なんか走り回ってるだろ。ましてや東署は管轄が広いからギリギリまで日程わかんないだろうし店の予約がとれないだろ」


「うーん・・・。あ、じゃあ官舎でするのはどう?それなら人数増えても変わらないしさ」


「まぁ・・・それならいいか」


宮澤の勢いに秋元は押されながらうなづく


「よしっ!きまりー♪じゃあ独身の方は私が担当するわ」


宮澤は機嫌良く


携帯を取り出した


「・・・あ、才加」


「なに?」


「りんちゃんも誘っていい?」


「はぁ?なに言ってんだよ」


「いやー紹介するのも一大イベントってことで悪くないかな―と」


宮澤はぽりぽりと頭を掻く


「・・・そんなこと言って柏木さんとのラブラブっぷりをみせつけたいだけだろ」


秋元はふっと笑う


「あ、ばれた?なんか篠田さんたちなら大丈夫だと思うんだよね」


「なんだそりゃ」


「野生の感ってやつ」


ニッと宮澤は笑う


「私は構わないぞ。毎日佐江ののろけ聞くのも疲れたし。聞いてくれる人ができると助かる」


「あーなんだよそれー」


宮澤は口をとがらす


その姿を見て秋元は笑っていた



――――――


「忘年会?」


「うん、急な話だけどどうかなぁ?」

柏木のマンションでコタツで暖をとりながら尋ねる


「でも、私が行っても変じゃない?」


「いや、りんちゃんのこと紹介しようと思って」


「ええっ!」


柏木は思わず叫ぶ


「いやかな?」


「だ、だって・・・言われた方もびっくりするんじゃ・・・」


「いや、声かけてる人たちは大丈夫だと思うんだ。それに・・・」


「それに?」


「私の彼女ですって、ちゃんと紹介したいから」


そういって笑った


「佐江ちゃん・・・」


柏木はその発言にキュンとする


「あ、でもりんちゃん初めての人たちの中に居るのは辛いかな?」


「うーん・・・あ!」


柏木の脳裏に一人の女性が浮かぶ


「陽菜さん誘おう!」


「陽菜さんって・・・あー篠田さんの担当看護師って言ってた」


「そうそう、陽菜さんは私の指導係だったし仲いいから」


柏木はそう言って笑った


「でも、大丈夫?」


「うん、陽菜さんなら理解してくれると思うから。それに、私と佐江ちゃんを出会わせてくれたし、ちゃんと紹介しなきゃね」


「よし!じゃあ初めての彼女紹介やっちゃいますか」


「えーホントに初めてなの?佐江ちゃんモテそうなのに?」


柏木はいたずらっぽく訪ねる


「ホントだよ!こう見えて意外と真面目なんだから!」


「ふふっわかりました」


そう言って柏木は宮澤の唇にキスをする


「ちゃんと紹介してね」


「・・・りんちゃん。大好きっ!!」


宮澤は感極まって柏木を抱きしめ


押し倒す


「ちょっ!もーくるしいからー」


そんなことを言う柏木も笑いながら


甘い時を過ごしたのだった