「じゃあ、みんな揃ったし乾杯しましょうか」


そう言って秋元は冷蔵庫からビールを取り出す



「えーでは、乾杯の前にわたくしのほうから報告があります」


宮澤は立ち上がる


「わたくし宮澤佐江は、ここにいる柏木さんとお付き合いしています」


「えーまじかっ!」


「佐江やるじゃん!!」


高橋と大島は拍手をする



「あはは、ありがとうございます」


宮澤は照れながらぺこっと一礼する


柏木も立ち上がり照れ臭そうに頭を下げた


「なんだよ麻里子、びっくりして言葉もでないのか?」


先ほどから黙っている篠田を見て高橋がからかう


「いや、まさか大胆にもこのタイミングで言うとは思ってなかったから」


そういって篠田は笑う


「え?」


宮澤はきょとんとする


「さ、さえちゃん」


柏木は先ほどのことを言おうと袖を引っ張った


その時


「私も報告があります」


篠田が立ち上がる


そして小嶋を立たせ


「紹介します、彼女の陽菜です」


そう言って笑った


「へ?」


高橋の間抜けな声が響き


「「・・・・えーーーーー!!」」


宮澤と高橋、秋元が大声をあげた


「おめでとーございます。やーめでたいですな」


そういって大島は笑う


「ありがとう優ちゃん」


「優子・・・ありがとう」


篠田は大島が祝福してくれたことにホッとし


微笑んだ


「じゃあ、2組みのカップルを祝しましてーかんぱーい!」


あっけに取られている宮澤たちの代わりに


大島が掛け声をあげ、グラスを突き出した


「「かんぱーい」」


大島の掛け声でみんなグラスを手に取り


乾杯をしたのだった



―――――


宴会も中盤になり


皆、いい感じに酒もまわっていた


酔い覚ましにと篠田は外に出て夜風に当たっていた


「篠田さん飲みましょうよ―」


そういって大島はビール2缶もって現れる


「なんだ、優子追いかけてきたの?」


篠田は笑いながらビールを受け取る


「・・・安心しました。」


ぽつりと大島が漏らす


「え?」


「にゃんにゃんが幸せそうで」


「優子・・・」


「いいんです。私も想いは伝え済みですから」


「え・・・」


「でも、天然すぎて告白と気づかれなかったですけどね」


そう言って大島は笑う


「ははっ陽菜らしいな」


「いいですか、にゃんにゃん泣かせたら私が奪っちゃいますからね」


そういって篠田にウインクをした


「ははっそうならないように努力するよ」


篠田も笑い


2人は乾杯し


ぐっとビールを飲んだのだった



一方


部屋では


宮澤と柏木は付き合うことになった馴れ初めを小嶋に聞かれて話していた


「えーなんかロマンチックでいいなー」


小嶋はそう言ってはしゃいでいた


「陽菜さんだって白バイで現れて告白とかすごいじゃないですか」


「えーそう?」


2人はきゃっきゃとはしゃいでいた


「・・・職務中になにやってんだよ」


「ですね」


そういって秋元と高橋はビールを飲む


「いやー内緒でお願いします」


そういって宮澤はビールを注ぐ


「ま、めでたいことだから忘れといてやるよ」


そう言って高橋はウインクをした


「あ、そうだこの女子会恒例にしませんか?」


宮澤が言う


「おーいいねぇ」


高橋も頷く


「あ、じゃあさー恋人できたらみんなにお披露目する会にもしよう」


小嶋も賛成し提案する


「あ、それいいですね―」


柏木も賛同する


「なになにー?何の話ー?」


外から戻ってきた大島が話しに入る


「毎年恒例にしようかって話ししてたんだ」


秋元が言う


「いいじゃん!あ、でも・・・私は無理かな」


そういって頭を掻く


「何?何の話?」


篠田も遅れて会話に参加する


「私、来年からしばらく大阪に行くから」


「「えっ!?」」


みんなが一斉に大島を見た


「そうか、優子も行くのか・・・」


高橋は呟く


「すいません、黙ってて」


大島は頭を下げる


秋葉東は定期的に大阪に出張をしている


事件の関係では1年以上になることもあり


以前は高橋も大阪に行っていたのだ


「ひと回り大きくなってきますよ。それに、今回は竹内さんと一緒だから長くなりそうですし」


そういって大島は笑う


「ま、頑張ってこい!帰ってきたらみんなで飲むぞ」


そういって高橋は笑った


「はい!」


大島はそういって一礼する


「じゃあ優子の健闘を祈って一本締めだ!」


高橋はそう言って立ち上がる


「たかみな、おっさんくさいよ」


篠田は笑う


「いいんだよ、ほらみんな立って立って」


高橋の勢いに、皆立ち上がる


「いくぞっよーーーおっ!!」



ぱんっ!



切れのいい音が響き


「ありがとうございます!」


大島が深々と礼をした


拍手が起こり



こうして


忘年会は幕を閉じたのだった




―――――――――


4月――


それぞれの生活が始まった


高橋は事件で走り回り


篠田と小嶋は同棲を始めた


宮澤は柏木と同棲はしていないものの


ラブラブな日々を過ごし


秋元は日々宮澤ののろけ話に付き合っていた




そして―――


生活安全課は新たな新人を迎える


「山本彩です!」


よろしくお願いします


「山本の指導係は宮澤だ、基本は秋元と3人で行動してもらう。よろしく頼む」


課長がそう言って席を指す


「よろしくおねがいします」


山本は深々と礼をする


「よろしく」


「よろしくー」


そう言って宮澤と秋元は笑う


「じゃあ、山本の歓迎会も兼ねて女子会しますか」


「え?女子会ですか?」


「そ、秋葉西の恒例行事」


宮澤はにっと笑う


「いや、去年しだしたばっかりだろ」


秋元がつっこむ


「いいじゃん、恒例になる予定なんだから」


そういってにっと笑う


「あ、そうそう」


「はい、なんでしょう?」


「女子会にはお披露目のルールがあるからよろしくねー」


そういって宮澤はにこっと笑った


「おいおい・・・そういうことだからよろしく頼む。驚くとは思うが・・・」


秋元も笑う


「へ?」


山本はきょとんとしていたが



後日


篠田や宮澤の彼女と会い


驚き過ぎて開いた口がふさがらなかったのだった





そんな山本が


初めての彼女を紹介するのは


まだ少し先の話・・・





Fin