珠理奈は図書館に向かって走った



図書館に入って


珠理奈は固まってしまった



大きな机が置かれているところをざっと見るが


玲奈らしいひとはいなかった


たいていみんなそこで本を読んでいるから


てっきりそこにいると思っていた



(にししにどこら辺にいるのかまで聞けばよかった・・・)




他の人に聞くのはいろいろと噂が立つから面倒だし


転校生の玲奈の顔を知る人も少ないだろう





・・・探すか



珠理奈は歩きながらきょろきょろと玲奈の姿を探した




――――――――――――――



私は椅子に座り


黙々と本を読んでいた


集中して活字をおっている視界に


誰かが入ってきた


「こんなところにいたんだ。探したよ」


そこには松井珠理奈がいた


「・・・・!!」


びっくりして勢いよく席から立つ


「そんなにおどろかなくても・・・」


と笑われた


ふと、急に昼休みの出来事を思い出し


顔が赤くなっていくのを感じた


(な、なんで赤くならなきゃいけないの!?)


みるみる赤くなる顔に


自分でもどうしていいかわからず


荷物をもって走り出した


「ちょ・・・っ!」


遠くで私を呼びとめようとした声が聞こえたが


私は一目散に出口に向かって走っていた



・・・・はぁはぁ


「あー図書館で走っちゃった・・・」


無我夢中で普段しないことをしたから余計恥ずかしい・・・


「行きづらくなっちゃったじゃない・・・」


ムスッとしながらつぶやいた


でも、もう戻ることもできない



「はぁーなんなのよ今日は・・・」


これが厄日ってやつなのか・・・


頬の赤らみを少しでも冷まそうと


頬に手をやりながら


バス停に向かって歩き出すのだった