珠理奈と放課後図書館で過ごすことが当たり前になってきた頃


私は日直当番にあたり


中西に記録の仕方などを教えてもらっていた


「ここに名前かいてー・・・あとここにも」


「よし、終わった。ありがとう」


私はガタっと椅子からたち、鞄に荷物をつめる


その姿を見て中西はニヤニヤしていた


「今日もデートですか?」


「なっ!・・・ちがうから!本読みに行くだけなんだから///」


「はいはい。」


私の顔が赤くなったので全く説得力ないと言った顔で中西は笑っていた


「ちょっとは良さわかった?」


「・・・別に///」


「ふーん・・・。まぁわかってくれて嬉しいよ」


そういって中西はにこっと笑い、鞄をもって立ち上がる



・・・・にししは心読めるんじゃないの?




中西の解釈しかたは


私の心の声を聞いて返事をしているようだった


それだけ私がわかりやすいってことなのか・・・?


そんなんことを考えていると




ガラッ!!




高柳さんが教室のドアを開けて入ってきた


そして自分の机にむかってスタスタと歩き


鞄を持って廊下に出て行ってしまった


「な、なんだー?ちゅりがまだ帰ってないとか珍しい・・・」


その勢いに中西も唖然としていた



私は


教室にはいって来た高柳の目が


鋭く私をみらみつけていたように感じ


びくっと硬直したまま


高柳が出て行くまで動けなかった



「そろそろ行こうか」


そう言って中西は私の方を見る


「う、うん」


私もその言葉で我に返り


図書館に向かったのだった




―――――――――


図書館に行くと


珠理奈は突っ伏して寝ていた


「図書館は寝る場所じゃないんですけどー・・・」


そう呟きながら隣に座る


隣に座っても珠理奈は起きなかった


保健室の時といい


一回寝たら起きないタイプ何だろうか・・・


そう思い


つんつんと頬をつついてみた


「んー・・・」


少し顔をしかめたが


また眠ってしまった


・・・ふふっなんか可愛いー



そう思っていたら


「うーん・・・」



珠理奈の顔がこっちを向いた


「あ・・・・」



私は言葉を飲み込み


顔が赤くなっていくのを感じた



珠理奈の寝顔は


とてもきれいなのだ・・・・


前は保健室で小嶋先生がいたから


そこまでまじまじと見なかったけど・・・


「まつ毛長いなぁ・・・」


私は珠理奈の顔をじーっと見つめていた



・・・・・




って私は何やってるの!?



これじゃただの変態じゃない!!


そう思いぶんぶんと頭を振って


参考書を広げた



・・・・・



ちらっと横目で珠理奈を見る



なんか起こすのももったいないし


寝顔を眺めながら


勉強しようかな・・・




普通に隣に座って勉強するだけなんだから


別にずっと眺めてるわけじゃないんだから・・・




自分で自分に言いわけをしながら


勉強をし始めた



・・・・・・・・・・



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




・・・・起きない




もう時刻は6時を回っていた


バス来ちゃうなー・・・


そう思いながら珠理奈をみる


まだすやすやと眠っていた



・・・・・・



・・・・帰りたくないな




珠理奈と居たい




そんな思いが私の中に芽生えていた


7時台にもバスあるし


閉館まで・・・このままでいよう


そう思ってまた参考書に目をやる




・・・・あっ


私はふと思い出す


そう言えば珠理奈は本読み終わったのかな?


書棚を見ると


まだ本は返されていなかった


私は珠理奈の鞄をみる


無防備にあいたファスナーから本が見えた



あったあった



そう思い私はそっと本をとり、しおりが挟まっているところを開く


本は終盤に差し掛かっていた


なかなか頑張ってるじゃん・・・


眠る珠理奈を見てふふっと笑った


私は自分のノートの上にある付箋に目をやり


そうだっ!とひらめいた




読み終えて最後のページ見たら驚くかなー


そう思いながら付箋にメッセージを書く




・・・・・・・・・




私は珠理奈の顔を見る



・・・・・・




私は付箋を裏返し


裏面にまたメッセージを書く


そして最後のページに貼り付け


またそっと鞄に戻すのだった





私はまた参考書に目をやり、勉強を再開する


すると



「んーー」



と、伸びをして珠理奈が目を覚ました


「あ、起きた?」


「え・・・あ、うん。起こしてくれたらよかったのに」


「うーん、でも起こしたら悪いと思って。あっでももう少ししたら閉館だからさすがに起こそうと思ってたよ」


「え?閉館?」


とっさに時計に目をやる珠理奈


「やばっ!玲奈ちゃんバス!!」


「大丈夫。7時台にもう1本あるし」


「じゃあバス停で一緒に待つよ!」


「え、いいよ。珠理奈は帰りなよ」


「いーっていーって。私が起きるの待っててくれたんでしょ?それに話しながら待ってたらあっという間だし」


「え・・・じゃあお願いしようかな///」


「うん、じゃあ帰ろうか」


7時に私たちは図書館を出て


バス停でバスを待っていた